この大自然はおだやかで優しい春の季節
なんの憂いもなくここち良い空気に守られて生きているから私は大丈夫
ふと、そんなふうに思いながら青空を見上げてサングラスのよどむ黒色が邪魔をする
昔見た高く永遠に思えた透みわたるる美しきブルーの世界をこの記憶の中にあるだけ
桜吹雪の中を幼い孫の手と私の手がつながりたわむれた幸せな記憶の中で涙する
さんぽ道で私のほほをやさしくなでる風は幸せと希望を運んでくる
ああ~なんて幸せで贅沢な時間だろう今の私の貴重すぎるほどの大切な時間
自由な生き方を選択した瞬間から孤独との背中合わせ寂しさと責任がつきまとう
萌黄色の季節は優しさと厳しさが折り重なる心もよう
公園のベンチに静かに腰をおろして何気なく見える風景は平和を描く子供らの姿
ブランコのふたり乗りに懸命に挑む新一年生の名前札が綺麗に揺れて私に元気をくれた
今日、旧友からの便りが届き、友はあの美しき萌黄色の山へ向かうと言う
私には贅沢で叶う事の出来ない世界へ残雪の山々は美しさと共に威厳さも感じたあの頃
この心だけは特別な世界へ行こう萌黄色の世界へ、眼をとじて記憶の中で歩く私
とうりすぎて行った歳月の中であの美しき萌黄色の自然に気づかずにいた日々もあった
けれど私の人生は素晴らしい、時に雲の中を飛び不思議の国の感動に出会い触れて
最大の喜び「美しき人」の優れた感性と魂との出逢いは私の命と生きる支えとしての存在
凡人の私に言葉をつづる喜びと感性を育む力を届けてくれる「美しき人」に魅せられて
この心と体に大いなる不思議と大自然の中で息づく花や樹木のようにそこにいる存在になる。
<今、私に見える萌黄色の風景の中で遊ぶ幼子のように>