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今、この場所から・・・

いつか素晴らしい世界になって、誰でもが望む旅を楽しめる、そんな世の中になりますように祈りつづけます。

噂のふたり???

2015-07-10 11:55:39 | 生きて行くこと

少し背をまるくした老いた男と少し足を引きずる骨ぬきタコ女と
手に手をとりあって、路地裏を歩く

女は濃い色のサングラスをかけ、男は山男でもないのに山靴をはく
なんと、滑稽な、そして、あやしげなふたりずれが歩く

小さな街の片隅で、誰かが、好奇な目でみている
そして、笑うだろう、なんとも、おかしなふたりだと

もう、誰かに気兼ねなどせず、なりふりかまわない老男と老女
手に手をとって、みちゆき?なんぞとしゃれてるわけでもなく
現実が差し迫っての可笑しなふたりずれだ!

老いた男は若い昔は趣味人間で・・・
切手集めに、カメラ、鉢植えの植木鉢が250鉢、オーデォづくり、その他いろいろ
ただし、賭け事はしないが子育ても、家事もしない(できなかった)

そんなわけで、とくいげに、家具は男の手づくりだか、女は少し不満足
洗濯しても干す場のないイライラ、子供が泣いても知らんぷり
小さなおうちは手づくりのオーデォセットで床が傾きかけて、物にうずもれてる

子供が中学生と小高生になった時、ふと目覚めた山への憧れ
はじめての外泊登山で男と女は大ゲンカ
<母親が子供を残して、外泊など、許されぬと!>

そんなこんなの50年、
夫婦の危機も何度かあって、「子はかすがいと」上手い言葉があるものだ!

気づけばふたりは手に手をとって、歩いてる、
怪しげで、可笑しげで、恥ずかしげで、歩いてる

あと何年、噂のふたりでいられるだろう
あの世と、この世の分岐点を見て来たふたりが
今日、この時が、感謝の温もりが伝わる手と手をとりあって!


 <ちょっとだけ、手直しを、好きな記事なので、また載せちゃった>






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