あれから、もう20年ちかく時が過ぎて行った。
今思うとあのころの私はひたすら走りつづけた日々だった、ただ、山の魅力にひかれてのめりこんでいた、おそらくは家族もかえりみず、山に登りたくて、岩壁に張り付き、そして雪山にとりつかれた想い!
健康で元気だったあの頃!
幸せな日々だった・・・
<以前に載せた記事だけれど懐かしいのでのせてみました!>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、私の見える世界は、小さな我が家の庭、そこに咲くいくつかの花たちが、私を慰めてくれる。
いつまでも、あの頃を忘れられずに、思い出にすがる、生き方は、すこし、情けなく思うけれど、確かに、山に魅せられていた日々は、私の輝ける日々だった。
特に、2度のパキスタン行は、命のキケンさえ感じる山旅であったけれど、何ものにも変えがたい、大切な思い出だ。
山の師である、長谷川恒男氏にお別れのために登った、ウルタルのベースでのあの体験は、今も不思議な、天上の世界を見た気がしたし・・・
4000mの高地を、落石を避けながら、走る、苦しくて、足がもつれてもなお、力走しなければ、絶え間なくおきる落石が肩越しに死がせまる、怖さ・・・
ナンガ・バルバットのベースでは現地のスタッフを信じすぎて、私自身の装備不足!零下の寒さに薄い毛布一枚で耐え、高山病で幻覚を見ながらの幾夜・・・
ギルギットでの朝の散歩で、出会った地元の女達に「口紅」がほしいとねだられたが、断ったら、石をぶつけられた、ちょっと、怖かった事。
ひとつの思い出をたぐれば、まるで、じゅずつながりのように、次々と浮かぶ思い出や体験は一冊の本が書けるほどの、楽しく、そして、耐えられないほどの、暑さと寒さを、思い出す・・・
2005年秋にパキスタンでも、7万以上の人が犠牲になった大地震が起きています、今、どうなっているのか、あまり情報がなく、気になっていますが、私には、ただ、祈る事しか出来ませんが、政情不安もあります、私は、あの瞳の美しい子供たちが、平和で、穏やかに暮らせる事、ただそれだけが、願いです。
まだまだ、たくさんの体験談や不思議、又切ない感情もありますが、写真の保存があまりなくて、今更ながら、捨ててしまった事が残念です。
又、いつか、思い出のひとつ、ひとつを、書けたらと願っています。
自己満足の世界ですが、見ていただけて、本当に、ありがとうございました。
ぷ~4兄弟?変な人が混ざってますが・・・
20年くらい前の私がいました!、今はかなり美変身?してますのでまぁ~いいかな・・・