現在の日本で「腸チフス」と聞いても、一定年齢以上の方でないとピンとこないと思われます。
私も病気としての腸チフスには縁がありませんが、予防接種に関して少し記憶があります。
私が子どもの頃は予防接種は学校での集団接種が当たり前でした。
親に書いてもらった予診票を学校へ持参するのですが、そこにはいつも「腸パラの予防接種で具合が悪くなったことがある」と書いてあるのが気になっていました。
「腸パラ」とは「腸パラチフス」の略だということは、自分が小児科医になってから知りました。
それから、「チフスタイプのサルモネラ菌感染症」は医師として経験しました。
原因不明の発熱が続く患者さんが立て続けに入院してきて、その患者さん達の一部から血液培養でサルモネラ菌の仲間が検出されました。
サルモネラ菌といえば、食中毒を起こす菌として有名です。
しかし当の患者さん達に胃腸症状はないか、あっても軽度だったのでピンときませんでした。
調べてみると、検出菌はチフスタイプ、つまり全身症状としての発熱が主症状だったのです。
そして多発した理由は、子ども用の駄菓子(イカ菓子)が感染源であることがあとで判明しました。
さて、国立感染症研究所のHPに腸チフス・パラチフス混合ワクチンの解説を見つけました。
□ 「腸チフスワクチンについて」より抜粋;
腸チフス・パラチフス混合ワクチンは、1970年代前半までは日本でも接種されていたが、日本国内での腸チフス患者の減少、ワクチン接種後の強い副作用のため中止された。
・・・全菌体不活化ワクチン(加熱フェノール不活化)は、日本でも使用されていたものである。効果は2~3年持続するが、発熱、頭痛、全身倦怠感、局所の腫脹、接種部位の疼痛・硬結などの副作用が非常に強い。
なるほど、なるほど。
さて、近年でも腸チフス/パラチフスという感染症がなくなったわけではありません。
腸チフスのワクチン接種は、現在日本では行われていませんが、世界的な多発地域あるいは海外旅行者のためにワクチン開発が続けられています。現在、世界では3種類のワクチン(弱毒生菌ワクチン、Vi多糖体ワクチン、全菌体不活化ワクチン)が使用されていますが、わが国では未承認です。
さて、腸チフスワクチンに関するイギリスの報告を見つけました。
日本で使用していた副反応の多い「全菌体不活化ワクチン」ではなく、「Vi多糖体ワクチン」を使用した検討です。
が、驚いたのは血中抗体価の評価だけではなく、実際にチフス菌を経口投与して感染症状が出るかどうかを観察した、日本では考えにくいラジカルな手法。
※ 下線は私が引きました。
■ 腸チフス予防、ワクチンは有効か/Lancet
(2017/10/12:ケアネット)
Vi-破傷風トキソイド結合型(Vi-TT)ワクチン接種は、18~60歳の腸チフスの疾病負荷を軽減し健康格差を減らす可能性が示された。英国・オックスフォード大学のCelina Jin氏らが、健康なボランティア成人を対象に行った初となるヒト対象の第IIb相単一施設無作為化試験の結果で、Lancet誌オンライン版2017年9月28日号で発表した。世界の貧困地域では毎年、チフス菌亜型(S Typhi)に約2,000万人が感染し、20万人が死亡している。莢膜Vi多糖体蛋白結合型ワクチン(Vi結合型ワクチン)は免疫原性があり乳児期から使用できるが、接種普及のための主要ワクチン候補とするには有効性に関するデータが乏しく、そのギャップを埋めるため、研究グループは、S Typhiの感染確立モデルを使ってVi-TTワクチンの有効性を評価した。
◇ ワクチン接種1ヵ月後にチフス菌を経口投与
研究グループは2015年8月18日~2016年11月4日の間に、腸チフスのワクチン接種歴および感染症歴なし、または腸チフス流行地域の長期滞在歴がない18~60歳の健康なボランティアを集めて、試験を行った。
被験者を無作為に3群に分け、Vi-TTワクチン、Vi多糖体蛋白結合型(Vi-PS)ワクチン、髄膜炎ワクチン(対照群)をそれぞれ単回投与した。被験者と試験担当医は接種割り付けについてマスキングされたが、ワクチン接種を担当した看護師は認識していた。
被験者は、ワクチン接種の約1ヵ月後にチフス菌の経口投与(チャレンジ試験)を受け、その後2週間にわたり毎日血液検査を受け、腸チフス感染症罹患(38℃以上、12時間以上の持続的発熱またはチフス菌血症)の診断を受けた。
主要エンドポイントは、腸チフス感染症者の割合(罹患率)であった。
◇ 腸チフス罹患率、対照群77%、Vi-TT群とVi-PS群は35%
被験者は112例(Vi-TT群41例、Vi-PS群37例、対照群34例)で、そのうち、チャレンジ試験を完了した103例を対象に分析を行った。
腸チフス感染基準を満たし罹患したと診断された割合は、対照群77%(24/31例)だったのに対し、Vi-TT群(13/37例)、Vi-PS群(13/35例)はいずれも35%で、ワクチン有効率は、Vi-TT群54.6%(95%信頼区間:26.8~71.8)とVi-PS群52.0%(同:23.2~70.0)だった。
セロコンバージョンは、Vi-TT群が100%、Vi-PS群が88.6%で達成が認められ、ワクチン投与後1ヵ月の幾何平均抗体価はVi-TT群で有意に高率だった。
試験期間中、重篤な有害事象が4件(Vi-TT群1件、Vi-PS群3件)報告されたが、いずれもワクチンとの関連は認められなかった。
<原著論文>
・Jin C, et al. Lancet. 2017 Sep 28. [Epub ahead of print]
この論文に対する専門家のコメントもありました。
腸チフスおよびそのワクチンの現況も解説されていて、役に立ちます。
<問題点>
・日本で承認されている腸チフスワクチンは現時点で存在しない。輸入ワクチンに頼っている。
・2歳未満の小児に対して使用可能なワクチンがこれまで存在しなかった(報告ワクチンに期待)。
■ 腸チフスにおける蛋白結合型ワクチンの有効性-細菌摂取による感染モデルでの検討(解説:板倉 泰朋 氏)
(臨床研究適正評価教育機構:2017/11/09:ケアネット)
コメンテーター:板倉 泰朋 氏(東京女子医科大学感染症科助教)
腸チフスは南アジアやサハラ以南アフリカなど、上下水道の設備が不十分な途上国を中心に流行を認めている疾患である。世界では小児を中心に年間2,000万人以上が罹患し、死亡者は20万人に及んでいる。日本においてここ数年は年間40~60例ほどの届け出がなされ、輸入例が多くを占めている。
現在、米国などで承認されている腸チフスワクチンとしては、経口弱毒生ワクチンであるTy21aとVi抗原に対する莢膜多糖体ワクチンの2つがある。ただし、いずれのワクチンも疾患感受性の高い2歳未満の小児への利用ができないことが問題だった。その理由は、生ワクチンはカプセル状で5歳未満の小児は内服が難しいためであり、莢膜多糖体ワクチンは2歳以下の小児での免疫原性が十分でなく、推奨できないためである。
2歳未満の小児への免疫原性を高めた蛋白結合型ワクチンとして、2001年にVi-rEPA(Vi-recombinant Pseudomonas aeruginosa exotoxin)の報告がなされ、2~5歳の小児に89%の有効性を示した。その後、蛋白結合型ワクチンの大規模試験がWHOの承認を得るべく計画されたものの、報告がない状況であった。
本研究は、英国在住の健常成人において、腸チフスに対する蛋白結合型ワクチンの安全性と有効性を調査した第IIb相のランダム化比較試験である。T細胞依存性の蛋白結合型ワクチン(Vi-tetanus toxoid:Vi-TT)群、莢膜多糖体ワクチン(Vi-polysaccharide:Vi-PS)群、コントロール群の3群に分け、ワクチン接種後、腸チフス菌の経口摂取を行い、ワクチンの予防効果を発症群と非発症群で比較した。
結果として、腸チフスの発症を菌血症または12時間以上の遷延する発熱と定義した場合、コントロール群での発症率は77%であった。Vi-TT群、Vi-PS群の発症率はともに35%であり、効果はVi-TT群54.6%(95%CI:26.8~71.8)、Vi-PS群52.0%(95%CI:23.2~70.0)とほぼ同等であった。SeroconversionはVi-TT群で100%、Vi-PS群で88.6%であり、抗体価もVi-TT群で高く、臨床的にもVi-TT群でより軽症となる傾向がみられた。重大な有害事象とワクチン接種との関連はなく、Vi-TTは今までのワクチンと同程度で安全に使用できると考えられた。
薬剤耐性への取り組みは世界的な課題となっているが、市販で抗菌薬を入手できる国々での過剰使用が、耐性菌発生の重要な要因となっている。実際、腸チフスでも、フルオロキノロン系抗菌薬への耐性が進んでいる。ワクチンによる予防で抗菌薬使用量を削減することは、薬剤耐性への取り組みの一環としても期待が大きい。
国内では、腸チフスワクチンの接種は流行地への渡航に際し推奨されているが、認可されたワクチン製剤はないため、輸入ワクチンを用いている。国内での使用機会は限られているが、世界的な普及に伴い流行地での罹患率の減少、ひいては薬剤耐性菌減少につながる。回りまわってその恩恵は国境を越えて全世界で享受されるだろう。さらなる蛋白結合型ワクチンに関する大規模試験での報告と今後の実地での利用拡大に期待したい。
■参考(記事が古い!)
・海外渡航と腸チフスワクチン(IASR、Vol. 30 p. 95-96: 2009年4月号)
・本邦における腸チフスワクチンの安全性と有効性(Vol. 30 p. 96-97: 2009年4月号)
私も病気としての腸チフスには縁がありませんが、予防接種に関して少し記憶があります。
私が子どもの頃は予防接種は学校での集団接種が当たり前でした。
親に書いてもらった予診票を学校へ持参するのですが、そこにはいつも「腸パラの予防接種で具合が悪くなったことがある」と書いてあるのが気になっていました。
「腸パラ」とは「腸パラチフス」の略だということは、自分が小児科医になってから知りました。
それから、「チフスタイプのサルモネラ菌感染症」は医師として経験しました。
原因不明の発熱が続く患者さんが立て続けに入院してきて、その患者さん達の一部から血液培養でサルモネラ菌の仲間が検出されました。
サルモネラ菌といえば、食中毒を起こす菌として有名です。
しかし当の患者さん達に胃腸症状はないか、あっても軽度だったのでピンときませんでした。
調べてみると、検出菌はチフスタイプ、つまり全身症状としての発熱が主症状だったのです。
そして多発した理由は、子ども用の駄菓子(イカ菓子)が感染源であることがあとで判明しました。
さて、国立感染症研究所のHPに腸チフス・パラチフス混合ワクチンの解説を見つけました。
□ 「腸チフスワクチンについて」より抜粋;
腸チフス・パラチフス混合ワクチンは、1970年代前半までは日本でも接種されていたが、日本国内での腸チフス患者の減少、ワクチン接種後の強い副作用のため中止された。
・・・全菌体不活化ワクチン(加熱フェノール不活化)は、日本でも使用されていたものである。効果は2~3年持続するが、発熱、頭痛、全身倦怠感、局所の腫脹、接種部位の疼痛・硬結などの副作用が非常に強い。
なるほど、なるほど。
さて、近年でも腸チフス/パラチフスという感染症がなくなったわけではありません。
腸チフスのワクチン接種は、現在日本では行われていませんが、世界的な多発地域あるいは海外旅行者のためにワクチン開発が続けられています。現在、世界では3種類のワクチン(弱毒生菌ワクチン、Vi多糖体ワクチン、全菌体不活化ワクチン)が使用されていますが、わが国では未承認です。
さて、腸チフスワクチンに関するイギリスの報告を見つけました。
日本で使用していた副反応の多い「全菌体不活化ワクチン」ではなく、「Vi多糖体ワクチン」を使用した検討です。
が、驚いたのは血中抗体価の評価だけではなく、実際にチフス菌を経口投与して感染症状が出るかどうかを観察した、日本では考えにくいラジカルな手法。
※ 下線は私が引きました。
■ 腸チフス予防、ワクチンは有効か/Lancet
(2017/10/12:ケアネット)
Vi-破傷風トキソイド結合型(Vi-TT)ワクチン接種は、18~60歳の腸チフスの疾病負荷を軽減し健康格差を減らす可能性が示された。英国・オックスフォード大学のCelina Jin氏らが、健康なボランティア成人を対象に行った初となるヒト対象の第IIb相単一施設無作為化試験の結果で、Lancet誌オンライン版2017年9月28日号で発表した。世界の貧困地域では毎年、チフス菌亜型(S Typhi)に約2,000万人が感染し、20万人が死亡している。莢膜Vi多糖体蛋白結合型ワクチン(Vi結合型ワクチン)は免疫原性があり乳児期から使用できるが、接種普及のための主要ワクチン候補とするには有効性に関するデータが乏しく、そのギャップを埋めるため、研究グループは、S Typhiの感染確立モデルを使ってVi-TTワクチンの有効性を評価した。
◇ ワクチン接種1ヵ月後にチフス菌を経口投与
研究グループは2015年8月18日~2016年11月4日の間に、腸チフスのワクチン接種歴および感染症歴なし、または腸チフス流行地域の長期滞在歴がない18~60歳の健康なボランティアを集めて、試験を行った。
被験者を無作為に3群に分け、Vi-TTワクチン、Vi多糖体蛋白結合型(Vi-PS)ワクチン、髄膜炎ワクチン(対照群)をそれぞれ単回投与した。被験者と試験担当医は接種割り付けについてマスキングされたが、ワクチン接種を担当した看護師は認識していた。
被験者は、ワクチン接種の約1ヵ月後にチフス菌の経口投与(チャレンジ試験)を受け、その後2週間にわたり毎日血液検査を受け、腸チフス感染症罹患(38℃以上、12時間以上の持続的発熱またはチフス菌血症)の診断を受けた。
主要エンドポイントは、腸チフス感染症者の割合(罹患率)であった。
◇ 腸チフス罹患率、対照群77%、Vi-TT群とVi-PS群は35%
被験者は112例(Vi-TT群41例、Vi-PS群37例、対照群34例)で、そのうち、チャレンジ試験を完了した103例を対象に分析を行った。
腸チフス感染基準を満たし罹患したと診断された割合は、対照群77%(24/31例)だったのに対し、Vi-TT群(13/37例)、Vi-PS群(13/35例)はいずれも35%で、ワクチン有効率は、Vi-TT群54.6%(95%信頼区間:26.8~71.8)とVi-PS群52.0%(同:23.2~70.0)だった。
セロコンバージョンは、Vi-TT群が100%、Vi-PS群が88.6%で達成が認められ、ワクチン投与後1ヵ月の幾何平均抗体価はVi-TT群で有意に高率だった。
試験期間中、重篤な有害事象が4件(Vi-TT群1件、Vi-PS群3件)報告されたが、いずれもワクチンとの関連は認められなかった。
<原著論文>
・Jin C, et al. Lancet. 2017 Sep 28. [Epub ahead of print]
この論文に対する専門家のコメントもありました。
腸チフスおよびそのワクチンの現況も解説されていて、役に立ちます。
<問題点>
・日本で承認されている腸チフスワクチンは現時点で存在しない。輸入ワクチンに頼っている。
・2歳未満の小児に対して使用可能なワクチンがこれまで存在しなかった(報告ワクチンに期待)。
■ 腸チフスにおける蛋白結合型ワクチンの有効性-細菌摂取による感染モデルでの検討(解説:板倉 泰朋 氏)
(臨床研究適正評価教育機構:2017/11/09:ケアネット)
コメンテーター:板倉 泰朋 氏(東京女子医科大学感染症科助教)
腸チフスは南アジアやサハラ以南アフリカなど、上下水道の設備が不十分な途上国を中心に流行を認めている疾患である。世界では小児を中心に年間2,000万人以上が罹患し、死亡者は20万人に及んでいる。日本においてここ数年は年間40~60例ほどの届け出がなされ、輸入例が多くを占めている。
現在、米国などで承認されている腸チフスワクチンとしては、経口弱毒生ワクチンであるTy21aとVi抗原に対する莢膜多糖体ワクチンの2つがある。ただし、いずれのワクチンも疾患感受性の高い2歳未満の小児への利用ができないことが問題だった。その理由は、生ワクチンはカプセル状で5歳未満の小児は内服が難しいためであり、莢膜多糖体ワクチンは2歳以下の小児での免疫原性が十分でなく、推奨できないためである。
2歳未満の小児への免疫原性を高めた蛋白結合型ワクチンとして、2001年にVi-rEPA(Vi-recombinant Pseudomonas aeruginosa exotoxin)の報告がなされ、2~5歳の小児に89%の有効性を示した。その後、蛋白結合型ワクチンの大規模試験がWHOの承認を得るべく計画されたものの、報告がない状況であった。
本研究は、英国在住の健常成人において、腸チフスに対する蛋白結合型ワクチンの安全性と有効性を調査した第IIb相のランダム化比較試験である。T細胞依存性の蛋白結合型ワクチン(Vi-tetanus toxoid:Vi-TT)群、莢膜多糖体ワクチン(Vi-polysaccharide:Vi-PS)群、コントロール群の3群に分け、ワクチン接種後、腸チフス菌の経口摂取を行い、ワクチンの予防効果を発症群と非発症群で比較した。
結果として、腸チフスの発症を菌血症または12時間以上の遷延する発熱と定義した場合、コントロール群での発症率は77%であった。Vi-TT群、Vi-PS群の発症率はともに35%であり、効果はVi-TT群54.6%(95%CI:26.8~71.8)、Vi-PS群52.0%(95%CI:23.2~70.0)とほぼ同等であった。SeroconversionはVi-TT群で100%、Vi-PS群で88.6%であり、抗体価もVi-TT群で高く、臨床的にもVi-TT群でより軽症となる傾向がみられた。重大な有害事象とワクチン接種との関連はなく、Vi-TTは今までのワクチンと同程度で安全に使用できると考えられた。
薬剤耐性への取り組みは世界的な課題となっているが、市販で抗菌薬を入手できる国々での過剰使用が、耐性菌発生の重要な要因となっている。実際、腸チフスでも、フルオロキノロン系抗菌薬への耐性が進んでいる。ワクチンによる予防で抗菌薬使用量を削減することは、薬剤耐性への取り組みの一環としても期待が大きい。
国内では、腸チフスワクチンの接種は流行地への渡航に際し推奨されているが、認可されたワクチン製剤はないため、輸入ワクチンを用いている。国内での使用機会は限られているが、世界的な普及に伴い流行地での罹患率の減少、ひいては薬剤耐性菌減少につながる。回りまわってその恩恵は国境を越えて全世界で享受されるだろう。さらなる蛋白結合型ワクチンに関する大規模試験での報告と今後の実地での利用拡大に期待したい。
■参考(記事が古い!)
・海外渡航と腸チフスワクチン(IASR、Vol. 30 p. 95-96: 2009年4月号)
・本邦における腸チフスワクチンの安全性と有効性(Vol. 30 p. 96-97: 2009年4月号)