日本ではスギ花粉症が席巻中です。
しかし目には見えませんが、
西日本ではすでにヒノキ花粉に入れ替わり、
関東地方でもスギ → ヒノキに入れ変わり中です。
関東地方の春の花粉症はGWくらいまでとされ、
それ以降も症状が続くときは、
カモガヤを中心としてイネ科花粉症が疑われます。
さて、同じ日本でも沖縄や島々ではスギ花粉はほとんど飛びません。
そのために重症花粉症患者向けに「花粉を避ける旅行」を提案している地域もあります。
北海道はどうでしょうか。
ここも昔からスギ花粉が飛ばないとされてきました。
が、ゼロではありません。
でもメインはスギ・ヒノキではありません。
それを扱った記事が目に留まりましたので紹介します。
記事の内容をまとめると、
北海道での花粉カレンダーは以下のようになります;
3〜4月:ハンノキ
(一部道南では4月にスギ)
5月:シラカバ
6〜7月:イネ科
9〜10月:ヨモギ
やはりスギは主役ではなく脇役なんですね。
あれ、ヒノキの名前がない!?
それから秋の花粉症の代表格、ブタクサもありません。
このように、本州とはカレンダーに登場する花粉が異なります。
▢ 「花粉症」の季節到来… 北海道で症状を引き起こす花粉は5種類 アレルギーの原因は“タンパク質”にあり
(2025年3月29日:日テレニュース)より一部抜粋(下線は私が引きました);
・・・
【質問】「花粉症」の症状は出ていますか?
雪解けが進む札幌市。
(愛知県から来た人)「鼻水が止まらなくなるので鼻で息ができなくなる感じ」
(愛知県から来た人)「鼻水が止まらなくなるので鼻で息ができなくなる感じ」
(埼玉県から来た人)「北海道は思ったより感じないかなと思って来たんですけど、意外と鼻水が出ています。鼻がむずむずしてサラサラの鼻水もたれていつも鼻をすすっちゃう感じですね」
(千葉県から来た人)「寒いから花粉はないのかなと思ったら全然あって、ホテルでもやばかったよね、くしゃみ」
すでに花粉症に悩む人の声が聞かれました。
すでに花粉症に悩む人の声が聞かれました。
▶ はやくも花粉の季節到来… 飛散する時間帯の傾向は?
札幌にある道立衛生研究所です。
(宮永キャスター)「時間帯によって花粉が飛びやすいとかそういうものはないんですか?」
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「やはり朝方の気温が上昇していくときにまず花粉が飛びやすいということと、あとは舞い上がった花粉が夕方にかけて下りてきますので、朝と夕方というのはそれなりに花粉が飛散しやすいと言われております」
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「やはり朝方の気温が上昇していくときにまず花粉が飛びやすいということと、あとは舞い上がった花粉が夕方にかけて下りてきますので、朝と夕方というのはそれなりに花粉が飛散しやすいと言われております」
▶ 肉眼では見えないほど小さい花粉… でも、症状を引き起こす原因は「花粉」ではない!?
実際に屋上で採取された花粉を見せてもらいました。
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「・・・形や大きさは花粉それぞれ違うんですけれども、形状というよりは、中に含まれているタンパク質によって花粉症が引き起こされます」
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「・・・形や大きさは花粉それぞれ違うんですけれども、形状というよりは、中に含まれているタンパク質によって花粉症が引き起こされます」
さらに厄介なことがー
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「例えばシラカバの花粉とハンノキの花粉というのは花粉症の原因になるタンパク質の構造が似ているなどがございますので、シラカバ花粉症の人が、ハンノキ花粉でも花粉症の症状が出てしまうといったケースがございます」
(宮永キャスター)「そうするとシラカバで最初に花粉症になった人は、もう今時期からハンノキにまた反応して症状が出る恐れがあるということですか?」
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「そういう場合がございます。やはり花粉症は一旦発症してしまうとなかなか完治することは難しいと言われていますので、年々患者さんの数というのは増えていく傾向にあります」
(宮永キャスター)「そうするとシラカバで最初に花粉症になった人は、もう今時期からハンノキにまた反応して症状が出る恐れがあるということですか?」
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「そういう場合がございます。やはり花粉症は一旦発症してしまうとなかなか完治することは難しいと言われていますので、年々患者さんの数というのは増えていく傾向にあります」
▶ 北海道内で花粉症を引き起こす植物は5種類 カレンダーで見てみると…

道立衛生研究所の平島さんによりますと、花粉症を引き起こすと報告されている植物は、道内では5種類ほどあります。
ハンノキ、シラカバ、イネ科、ヨモギ、道南の一部ではスギです。
それぞれ飛散時期はハンノキが3月、スギも3月末ごろからといいます。
そしてシラカバが4月下旬から5月、イネ科のものが6、7月。
そのあと8月下旬から10月ごろにかけてヨモギ。
こうして見ると、雪がない時期は何かしら花粉が飛んでいる状況です。
ハンノキ、シラカバ、イネ科、ヨモギ、道南の一部ではスギです。
それぞれ飛散時期はハンノキが3月、スギも3月末ごろからといいます。
そしてシラカバが4月下旬から5月、イネ科のものが6、7月。
そのあと8月下旬から10月ごろにかけてヨモギ。
こうして見ると、雪がない時期は何かしら花粉が飛んでいる状況です。
2025年のシラカバ花粉の飛散予測です。

4月下旬ごろから5月の大型連休にかけてピークを迎えそうです。
飛散量は2024年と比べると半減する予想ですが、そもそも2024年の飛散量はここ10年で2番目に多かったので、平年比では80から120%程度の飛散量になると予想されています。・・・
飛散量は2024年と比べると半減する予想ですが、そもそも2024年の飛散量はここ10年で2番目に多かったので、平年比では80から120%程度の飛散量になると予想されています。・・・
▶ 対処療法ではなく「根治」を目指すクリニックも。
医師の診察を受けるのは、札幌に住む小学校4年生の野口彰史くんです。
医師の診察を受けるのは、札幌に住む小学校4年生の野口彰史くんです。
(野口彰史くん)「目とか鼻とかかゆくなって鼻水出たり咳出たりして。シラカバの花粉が出始める頃から4月から5月くらいまで」
彰史くんは2年ほど前からシラカバの花粉症に悩んでいるといいます。
彰史くんは2年ほど前からシラカバの花粉症に悩んでいるといいます。
その治療法は「免疫療法」です。イメージとしては、花粉のアレルギーを起こす成分を薬として注射し、体を徐々に慣らしていきます。
(アルバアレルギークリニック札幌 続木康伸院長)「うちだとシラカバとイネ科の治療薬をアメリカから輸入してるのでやることができる。ただ日本でこの治療できるところはほとんどないので、予約はかなり混んでます」
花粉ではスギだけが保険適用のため自由診療になりますが、このクリニックではシラカバとイネ科の花粉に対応した治療が可能です。
花粉ではスギだけが保険適用のため自由診療になりますが、このクリニックではシラカバとイネ科の花粉に対応した治療が可能です。
(アルバアレルギークリニック札幌 続木康伸院長)「5年で根治を目指す。ただ大体どれぐらいで薬の効果、要するに花粉症の時期になっても症状が出ないような状態になるのは、早い人で3カ月、長い人で半年~1年ぐらいという感じ」
クリニックによりますと、自由診療の注射の費用は初回におよそ5万円、そのあとは月1回、5千円程度だということで、国外では一般的な治療法だということです。
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