新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

違和感から異変へ その顛末

2019年12月17日 12時26分46秒 | 安倍外交

共同通信に続いて各メディアの先週末からの世論調査が出そろった。

内閣支持率、軒並み低下 各社世論調査 桜説明『納得せず』大半

     
           【東京新聞より】

7社で共通しているのは安倍内閣の支持率の低下であるがこの1か月余りの「桜疑惑騒動」からすれば当然であろう。

それでも支持率が40%を超えていることは、ある意味では異常である。

高い支持率なのは「讀賣新聞・日テレ」グループとNHKがなのだが、毎日新聞との資本関係はほとんどないTBSが最高の支持率なのは意外であった。

TBSは時間帯の情報番組によって、政権批判の度合いが異なっている傾向から、このような高い支持率なのかもしれない。

本来はもっと低い支持率になってもおかしくはない状況なのだが、安倍晋三が国会から逃げ回り野党側に直接追及の場を与えていないことが奏功しているようである。

したがって、共同通信が「不支持率が支持率を上回った」と報道しても現状を正確には反映していない結果となっている。

それでは内閣支持率の「危険水域」とはどのあたりなのか。

昨年の4月頃には、「安倍内閣支持率が危険水域の3割以下に-政権発足後初、NNN調査」というネット記事が出ていた。

翌日には、赤旗が、森友、加計疑惑などで新事実や新たな隠ぺい、捏造が次々と噴出していることにより、「内閣支持率“危険水域” 各社世論調査 日テレでは26.7%」という記事を発信していたが、どうやら支持率30%以下が危険水域らしい。

2年前、NHK入局7年目の政治部記者が過去20年の内閣支持率の推移を検証し、「安倍内閣の支持率下落 危険水域?」という検証記事を書いていたが、その中にはこんなデータがあった。


これによると民主党政権の鳩山内閣以外は、支持率が20%台になっても、簡単には内閣交代となっていないことが分かる。

ましてや現在の自民党には、「与党内での政権交代ゴッコ」をするほどの体力がなく、残念ながら内閣支持率の低下だけでは安倍内閣の退陣は容易ではない。

それならば、「依怙贔屓(エコヒイキ)」からやっていた政治の私物化ではなく、本来安倍晋三が掲げていた政策の成否でもって判断し、検証し追及すべきであろう。

もう3年も前になる話しから検証してみよう。

<いつの間にか2島返還も絶望 総辞職モノの安倍外交>  
 2019/12/16 日刊ゲンダイ
 「北方領土問題にいよいよ終止符が打たれる」「日ロ平和条約の締結交渉が本格化する」「高まる元島民の期待」――。北方領土交渉のヤマ場と目された2016年12月の山口・長門市での日ロ首脳会談から、15日で丸3年。プーチン大統領の来日直前、メディアは冒頭のように散々あおりまくったが、安倍首相の願望だけを伝えた報道はきれいさっぱり消え果て、領土問題はこの3年、ズンズン後退している。
 この間、安倍政権は北方4島のうち色丹島と歯舞群島だけを譲り受ける「2島引き渡し」の譲歩案にカジを切ったが、何ひとつ進展なし。それどころか、14日には共同通信が〈「2島引き渡し」も困難〉と報道。〈近い将来にロシアから同意を取り付けるのは困難だとの見方が強まった〉とし、「ロシアに態度軟化の兆しが見えない」「今は双方とも燃え尽きた感じがある。小休止が欲しい」などと政府筋や外務省幹部の“嘆き節”を伝えた。
 〈首相官邸や外務省で諦めムードが漂う〉というから、メチャクチャだ。安倍は北方領土について、「私の世代でこの問題に終止符を打つ」と勇ましいことを言ってきたが、何たるブザマ。3年前の長門会談の会場となった地元の温泉宿にプーチンが3時間も遅刻しても、安倍はヘラヘラ笑って出迎えたが、共同経済活動という名の下の経済協力で、総額3000億円規模の大金をふんだくられただけである。
 2島引き渡し案で、北方4島の総面積の93%を占める国後、択捉両島を切り捨ててまで、プーチンにすり寄っても、袖にされる始末。
 今年9月にはロシア主催の「東方経済フォーラム」の全体会合で安倍が演説。プーチンに向かって、こう呼びかけていた。
「ウラジーミル。君と僕は同じ未来を見ている。行きましょう、プーチン大統領」
「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」
 まるで不気味な恋文のようで、こんなメッセージを受け取る側もたまったものではない。過去27回にも及ぶ日ロ首脳会談の場でも、安倍は常に体をくねくね、瞳を潤ませ、全力でプーチンに恭順の意を示してきたが、領土交渉は絶望的というのだ。
 やっぱり、安倍はプーチンに「金づる」くらいにしか思われていないのではないか。あれから3年の節目に検証が必要である。
■動機が不純な外交で足元を見られっ放し
「3年前に安倍首相が『2島引き渡し』を決断していれば、領土問題は何らかの進展があったと思います」
 そう語るのは元外務省国際情報局長の孫崎享氏だ。こう続ける。
安倍首相は当時、歴史的事実を見極めるべきでした。日本が新たに独立を果たした1952年発効のサンフランシスコ講和条約には『千島列島を放棄する』と明記されています。さらに当時の吉田政権は『国後島と択捉島は南千島に含まれる』旨を国会で説明したのです。3年前はプーチン大統領も高支持率を誇り、領土問題を進展させてもロシア国民の反発を抑えられたはず。国後、択捉両島を諦め、平和条約を締結するという姿勢で安倍首相が会談に臨めば、ロシア側からの見返りはあったと思います。ところが、4島返還に固執する自民党内の反発に押し切られ、首相は腹をくくれなかった。グズグズしているうちに、プーチン大統領の支持率が低下し、返還できるムードは消えてしまった。今さら2島引き渡しにカジを切っても遅きに失した感があります
 安倍政権がいたずらに時間を費やしている間、プーチン政権は「ロシア領」の既成事実化を進めてきた。17年2月にはロシア国防相が北方領土への新師団配置を表明。今年8月にはメドベージェフ首相が択捉島を訪問し、「ここはわれわれの土地」と言いきった。
 それでも安倍政権は譲歩路線一本やり。昨年11月から12月にかけ当時の河野外相は、国会で北方領土は固有の領土かと聞かれても答えず。記者会見でも「次の質問どうぞ」と繰り返し、同じ質問をガン無視した。
 19年版の外交青書からは、18年版まで例年記載されていた「北方四島は日本に帰属する」という表現を削除。今年10月末から11月初旬、政府が共同経済活動のパイロット事業として国後、択捉両島への観光ツアーを実施した際には、委託先の旅行会社を通じ参加者に「北方領土」という表現を現地で口にしないように注意喚起していた。
 観光客を口封じとは北方4島の「ロシア領土化」に手を貸すようなものだ。売国政権の正体見たりである。
戦略も勝算もなく願望と現実を勘違い
 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
そもそも北方領土交渉の動機がヨコシマで戦略も勝算もないまま、安倍首相はレガシーづくりにとらわれているだけ。だから、プーチン大統領に足元を見られる。しかも、周囲には聞き心地の良いことしか言わないイエスマンしかいないから、願望と現実を勘違いしてしまう。ロシア側は日米同盟への懸念を再三、伝えていますが、安倍首相は対米追従路線を崩そうとしない。本気で領土問題を進展させたいなら、同じ米国の同盟国である韓国のようにロシアと独自にGSOMIAを結ぶ手もあった。27回もプーチン大統領と会談しても結局は懐に入り込めず、国内向けに“やっている感”を演出しているだけ。今や『北方領土』と口にできないほど後退するばかりです
 昨年9月の東方経済フォーラムでプーチンは、平和条約締結後に2島の引き渡しを明記した日ソ共同宣言に言及した上で、こう言った。
 「前提条件をつけずに年内に平和条約を締結し、すべての問題の議論を続けよう」
 戦後に積み重ねてきた日ロ交渉の一切をほごにする発言だが、安倍は席を立つどころか満面の笑み。
 この態度が批判されると、「プーチンに直接反論した」と嘘をついて、ごまかした。こんな人物にとても領土交渉など任せられない。
 レガシーづくりに目がくらんでいるのは北朝鮮外交も同じ。拉致問題を「政権の最重要課題」に掲げながら、2年前の国連演説で北朝鮮を「対話による問題解決の試みは一切ならず、無に帰した」とまで罵倒した。ところが、トランプ米大統領と金正恩委員長が握手した途端、方針転換。前提条件なしの首脳会談を呼びかけるという迷走続きの揚げ句、北朝鮮に「厚かましい」とコケにされるありさまだ。
■やっている感だけの嘘とゴマカシの7年
 北朝鮮に言われるまでもなく、これだけ厚顔無恥な首相のことだ。五輪を前にミサイルを撃ち込まれれば、今度は何をやらかすのか知れたものではない。
 政治評論家の森田実氏はこう言った。
安倍外交はまるでピーマンのように外側の色だけ目立ち、中身は空っぽです。対ロシア、北朝鮮外交も頓挫し、米国にシッポを振るだけで、韓国とは余計なケンカを仕掛け、関係悪化。実績はゼロなのに、やっているフリだけのゴマカシの7年で、国民をダマす技術だけは優れています。レガシーづくりを優先させる外交なんて言語道断で、安倍首相のためだけの『安倍ファースト』政治がまかり通っている。結局、北方領土返還も拉致問題の解決も絶望的となり、残ったレガシーづくりは改憲のみ。改める必要性も緊急性もない改憲は、火のないところに煙を立てるようなもの。この政権の危険な正体に国民も気付き、目を覚ますべきです
 安倍の言う「戦後外交の総決算」は、既に「日本の完敗」という形で達成されている。これだけで総辞職モノで、安倍外交は万死に値する。

国内における安倍晋三や昭恵に関する疑惑に対しては、大手メディアを恫喝し、忖度官僚の助けによって逃げ切れていた。

しかし外交上の問題解決には相手国との力関係や交渉術が大きく左右し、従来の「俯瞰的外交」というバラマキ外交しかできなかった安倍晋三の無能力振りを国会で明らかにして、その失敗を追及することが、安倍内閣退陣の早道かも知れない、とオジサンは思う。

【追伸】

2週間前に、「違和感から異変へ 続き」というつぶやきでは、「超音波検査とMRI検査」を行うことになったが、「しかし違和感に気づいてから2週間以上も経過し、左腕付け根、胸から外れた部分が見た目にも盛り上がっていた部分が小さく縮退してしまい、どんな結果になることやら」と心配しながら病院に行き、最初に「超音波検査」を受けた。

当初の盛り上がり部分がほとんど消えかかっており、超音波をあてても画像が鮮明に映らず、担当の若い看護師は先輩看護師に代わってもらったが、やはり血管しか映っていないとのことで、30分もかかって成果はなかった。

もちろんその後のMRI検査でも特に異変が見当たらず、パソコンでそれらの画像を見ていた皮膚科の医師は、「異常が見当たらないのでこれで終了します」と素っ気ない口ぶり。

「それでは、あんなに盛り上がり固かったシコリはなんだったのですか」とオジサンが尋ねたが、「なにも発見されなかったのでわかりません」と冷たい返事。

帰りに会計窓口で「再診料」の3割負担分の220円を支払って病院を去った。

結局その大学病院に支払った金額は総計8370円であった。(ほとんどが画像診断料)

何もなかったことを確認するだけでは高い金額だが、本当に切除するほどのモノが見つかればもっと医療費がかかったと思えば仕方がない費用であった。

しかし帰宅してオバサンに報告すると、「娘にもあんたの父が手術して入院するかもしれないと言ってしまったので、どうするの」とあたかもオジサンの入院を期待するかのような口ぶりには、またもや「違和感」を覚えてしまった。       

 

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