新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

桜に振り回されていると大きな外交問題の行く末が心配

2019年11月17日 12時25分02秒 | 安倍外交

「モリカケ疑惑」は関係省庁の役人に忖度させてうまく逃げ切れたと思っていた安倍晋三も、さすがに、今回の「桜疑惑」では本人と地元事務所の関与が時間の経過とともに明らかになりつつあり、週末に一方的に釈明をせざるを得なかったのか?

桜を見る会『反省』 首相、異例の21分釈明

これまでに明らかになった論点は下図のとおり。

         
              【東京新聞より】


総理大臣の動静取材を行っているのは新聞社やテレビ局などの政治部記者である。

「ぶら下がり」取材で総理自身にその時々の重要政治課題について質問したりする「総理番」記者と呼ばれているが、常に総理の動向を追いかけているので体力的にもキツイ仕事のため、各社とも若手が起用されているの。

先週金曜日の「ぶら下がり」の連中をよく見てほしい。

     
               【東京新聞より】

常に取材相手に接しており、ある程度は顔見知りとなっている若手記者連中に突っ込んだ質問なんかができるわけがない。


この安倍晋三の官邸詰め記者相手の一方的な「会見」というより釈明発表の裏には巧妙な戦略があったようである。

「国会から求められれば説明責任を果たすのは当然だ」と語ったが、自民党幹部は「今やる必要はない」と記者団に述べ、今国会の集中審議を否定したという。

これは、安倍晋三が国会での説明責任に言及する一方、自民国対が拒否する、というのもこれまでにみられた光景である。

要するに、安倍晋三が善人、自民が悪人、と使い分けすることで安倍晋三のイメージを守り、時間稼ぎをする。

臨時国会を乗り越えれば、もう年末年始に入り年が明けて国民がこの話題に飽きたころに通常国会で説明し、メディアもニュース性が無くなり報じることがないだろうという思惑が透けて見える。
  
サラリーマン受けする記事が得意の日刊ゲンダイは早くも安倍晋三退陣説を掲げていた。

安倍首相11.20退陣説 「桜を見る会」疑惑で政界の空気一変

12年前、ボロボロになって総理の職を放り出した安倍さんは、二度と傷を負って辞めたくないはずです。その点、在任最長記録を契機に退陣すれば、皆から称えられて辞めることができる。それに退陣表明をするとき、『アベノミクスの成功によって10年続いたデフレを克服できた』『令和の新しい時代を迎えられた』『一連の皇室行事も無事に終えた』と実績を誇ることもできます。疑惑を追及されてボロボロになるくらいなら、その前に辞めようと考えても不思議ではありません
と出処不明の自民党関係者の希望的観測発言を載せていた。

7年も総理を続けていますが、安倍首相には歴史に残るような実績がないのが実情です。しかもこの先、総理を続けても実績を残せそうにない。改憲、北方領土返還、拉致問題……と最重要課題に掲げた課題はひとつも解決しそうにありませんからね。景気が悪化する可能性だってある。もはや安倍首相が残せるレガシーは桂太郎の在任記録を更新することだけでしょう。いま安倍首相は、11・20を無事に迎えることだけを考えているはずです
と、さもありなんとでも言える「花道退陣論」を政治評論家の有馬晴海に話させていた。

しかし12年前に敵前逃亡した安倍晋三と比べ現在の安倍晋三は比較にならないほど狡猾で、そんなにヤワになってはいないし、決して自分から辞めることは考えられない。 

あらためて、この一連の問題を分かりやすく解説してくれた、いつものおじさん。   


桜を見る会に一言【せやろがいおじさん】グッとラック!OA動画

安倍首相が『桜を見る会』問題でありえない言い訳! 地元後援会の大量招待を『長年の慣行』、前夜祭もすべて『ホテルが』」という記事では安倍晋三のぶら下がり釈明の論理的な破たんを指摘していたが、この釈明以降、テレビのワイドショーが取り上げていないことに対して、「メディアの追及がなければ、世論を喚起することはない。このふざけた身勝手会見で幕引きを許してはならないのだ。」と結んでいた。

また、ある掲示板には、「韓国嫌いの割に、どんなお金を割いてでも韓国のカルト教団に奉仕するってどういう心理なんだろう」というコメントと共に、リンクされていたのが下記の記事。

安倍首相主催の「桜を見る会」、統一教会関係者も招待客に<政界宗教汚染?安倍政権と問題教団の歪な共存関係」  

当記事の筆者は、「安倍総理にとってみれば統一教会及びその関係者には多大な功績や功労があり『桜を見る会』に招待するに値するということなのであろう。」と書いていた。 

いっぽう、「在野のアナリスト」は「雑感。後半国会と解散」と題して、こんな見立てをしていた。

・・・前略・・・
ただここに来て、二つの外交問題が大きく影響しそうです。すでに実施された国後、択捉への観光ツアーで、政府が旅行会社を通じて参加者に「北方領土と言わないで」と伝えていたことが暴露されました。安倍政権になり、「北方領土」とさえ口にできなくなった。これが明確な交渉の後退でなくて何なのか? 余計なトラブルを避けるため、といいますが、日本が交渉で後手を踏んでいるから発言すらできなくなったのです。そしてもう一つは、在日米軍の駐留経費負担の増額要求です。7月に金額は4倍以上を要求した、と米側メディアが報じています。もしこれが事実なら、日米通商合意を止めて、これを含めて交渉した方がよいぐらいのインパクトであり、それこそ日米同盟すら揺らぎかねない事態となった、といえるのでしょう。
北方領土は、安倍政権が前のめりですすめてきた外交交渉。在日米軍の駐留経費は、トランプ政権誕生以来、口にしてきたものです。つまり事前に、安倍政権がどれだけ準備してきたか、が問われるものであり、日露はすでに後退しているように失敗が見えている。日米は通商合意でさえ中身が明かされないように、駐留経費に関しては黙して語らない。成果でもないことを、殊更に喧伝してきた安倍政権が何も語らないのですから、それは敗北が確定ということでもあるのでしょう。来年、駐留経費については本格的な交渉に入りますが、その虚実が明らかになる前に、解散はしておきたいところでしょう。
時間が経てば経つほど悪化する情勢、早めに解散したいところでしょうが、それを妨げる『桜を見る会』疑惑。安倍氏はまだ解散を諦めていないとみられ、「反省」などと口にします。ただ猿でもできる反省をしただけで、信用ならない行政のトップの行動が正当化できるものでもないでしょう。政府がメディアを通じて、国民に「桜を見る会と言わない」よう誘導しだしたら、解散間近と思ってよいのでしょうね。


「1ミリも進まない拉致問題」と大きく後退してしまった「幻の北方領土返還問題」。

そして国民に知らせずに黙っていた在日米軍の駐留経費負担の4倍請求問題。

子どもの頃から「試験問題」は得意ではなった安倍晋三だが、国のトップとしてこれらの問題を解くことができなければ、もはや「総理大臣」の椅子に居座っていることはできないであろう、とオジサンは思う。
   


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