昨年末から4日間家を離れ昨日の夕方帰宅した。
国内では、北は北海道から南は沖縄まで訪れたことになっているが、現役の頃の出張ではほとんどその土地の一部しか見ておらず、記憶も断片的である。
「往復の新幹線グリーン車」とか、広島の宮島へ快速船で行き「厳島神社」始めとする島の中を3時間かけて歩いたことや、原爆ドームや平和公園をじっくりと季節外れに見学したことなど、今回は一応「初めて尽くし」の旅行となった。
詳細は別の機会にするが、帰宅後のいつものような年賀状には、特記すべきことがいくつかあった。
30年以上も前の仕事上の教え子からは、「55歳から始めたアルトサックスが様になった」とか、「書道教室を始めて10年過ぎた」と書道の師範らしい達筆な筆字の近況報告があった。
同期の連中は体の節々の異変等々が多い中で、変わったところでは、「近所の大学で死生学を学んでいる」とか、「障子襖張り始めて2年、引取り、張替、配達・・」と、昔は電気工学を専攻していた輩とは思えない素晴らしい老後の人生が伝わってきた。
新聞やネットからはほど遠い生活をしていたので、あらためて年末年始にかけての出来事を調べてみた。
【12月31日】
こんなのは報道ではない。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2019年12月31日
自民党の広報だ。
書くほうも書くほう。
載せるほうも載せるほうだ。
共同通信の配信記事だが
新聞社のWEBであれ、紙面であれ
掲載した責任は新聞社にある。https://t.co/RtZxNyXBN2
安倍夫妻は今年の「桜を見る会」の開宴の一時間前、後援会800人を記念写真などで歓待した。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2019年12月31日
その間、新宿御苑は夫妻と後援会一行で独占されていた。
これは公選法の買収罪そのものだ。
国会を無視し国民への説明を拒否し続けておいて、よくのんきに散歩が出来ると呆れる。
https://t.co/vX6HU8PhVm
ねえ、ほんとにおかしくなってきたと思いませんか皆さん。
— レア眞海 (@maumi11) 2019年12月31日
この夫婦は複数の疑獄の当事者で、そのどれもの説明責任を全く果たしていないのに、
のんきに散歩してるのが記事になるってすごく異常ですよ。
政治と公金を私物化してる夫婦を持ち上げてるんですから。https://t.co/ZZzy8NxRp0
●首相、昭恵夫人と散歩 静養先のホテル周辺で
— 木村知 (@kimuratomo) 2019年12月31日
かたや日本の司法制度と人権侵害に抗議し国外脱出したことを批判的に報じられる者。かたや脱法行為を繰り返しながら、訴追されることも責めを負うこともなく悠然と散歩する姿が好意的に報じられる者。そんな日本らしい大晦日。https://t.co/E0vLc9xgIY
【1月1日】
テレ朝が首相に単独インタビュー。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2020年1月1日
「桜を見る会」の行政文書の
保存期間を見直す考えを表明…?
今後のこと以前に、真相解明だ。
すでに起きた悪質商法への加担や
文書廃棄、データ復元拒否など
犯罪的行為を問いただすのが先だろう。https://t.co/DHGvjEmaTY
見直すと表明することによって前回の名簿は(消していなくても)出さない事にすると表明したも同然。がそれでは許せない。公選法違反の可能性は強い。安倍流空蝉の術。https://t.co/DB2BMfwJZE
— 山羽明人??60はでんでんコード (@cIHtcCLzQtI7ZPX) 2020年1月1日
安倍総理、「桜を見る会」文書・解散語る(テレビ朝日系)
— あらかわ (@kazu10233147) 2020年1月1日
安倍「桜を見る会文書保存期間を見直す」。
何をふざけたことを言っている。共産党からの質問で慌てて破棄したくせに。何十年前の招待者名簿は保存されている。都合悪いから破棄。文書管理規程も改ざしただろう。 https://t.co/OwCTxSQVTT
なんだ、これ。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2020年1月1日
テレ朝の電波は公共財。
安倍総理にインタビューをする以上、文書保存期間とか言い訳の主張だけをさせるのではなく、①後援会員らを招待したのは買収罪ではないか、②60番が総理枠か否かについて第三者委員会の調査をしてはどうか等々、切り込んで頂きたい。https://t.co/URPUNmnR7a
"安倍総理大臣:「(招待客の名簿は)個人情報ですから、残っていることで流出する危険性がある。」"
— GEISTE (@J_geiste) 2020年1月1日
これ、ほんと愚かな言い訳だよな。政府がたかだか1万数千人程度の個人情報も適切に管理・保存できないなら、年金、保険、マイナンバーなどすべて即刻止めちまえよ。https://t.co/DbybrOMW9D
誰が見ても、「単独インタビュー」ではなく、ただの「官邸広報」であろう。
どうやら安倍晋三の単独インタビューなるあたかもヨイショ映像を立て流したテレビ朝日は、昨年末のこんな恫喝を受けての「お詫び」だったのではないだろうか。
先ほどテレビ朝日報道局長が幹事長室に来訪し、謝罪がありました。
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2019年12月11日
①会見終了後の映像を使用したこと。
②文脈の異なる部分を繋いで編集したこと
が不適切で、今夜の番組内で何らかの対応をするとのことです。
放送内容を見て、謝罪を受け入れるか判断します。#報道ステーション
【1月3日】
「午前7時から同10時まで、静養先の東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」内の「NAGOMIスパアンドフィットネスで運動」と伝えられていた安倍晋三。
そこは、「入会金と保証金を合わせて300万円超。年会費は40万円弱」といわれ、さらには、「身元調査があり、カネがあっても会員として認められない場合がある。総数で200人前後と少ないですし、その分、各々の関係は深まります。毎年11月には、メンバーだけが集まる会合がホテルの上階で開かれる。勲章を受けた方、ビジネスの第一線で活躍する者とさまざまで、人脈形成の場として魅力的なのです」(デイリー新潮)という庶民とは程遠い場所である。
こんな豪華な秘密の場所で安倍晋三は毎月「運動」していると首相番は報じているが、「難病の再発防止」であることは大方が知っていることである。
安倍晋三がホテル内の日本料理店「旬房」で昭恵と昼食したあと、のんびりと六本木で映画見ている間に日本の外ではキナ臭い危うい事件が勃発していた。
「米軍、イラン革命防衛隊幹部を空爆で殺害 高まる緊張感」
「大統領の指示で、米軍はソレイマニを殺害することで、海外の米国人を守るための断固たる防衛措置をとった」と米国国防総省。全く意味不明。相手を攻撃する口実作るため、相手に報復させようと、わざと火種作ってその火に油を注ぐ国。こんな危険な国に追従していたら危険だ。https://t.co/B0FtCxiooW
— 木村知 (@kimuratomo) January 3, 2020
当然、「イラン精鋭部隊司令官殺害 米大統領命令 ハメネイ師、報復警告」となり、アメリカとイランは事実上の戦争状態に突入したことになる。
そうなれば昨年暮れに閣議決定した海上自衛隊の中東派遣は極めて現実的な危険な状況になり、不測の事態で戦争に巻き込まれる可能性は否定はできない。
もっともアメリカとイランの仲介役をやっていたつもりの安倍晋三は、おそらく米軍による攻撃についてはまったく蚊帳の外だったに違いない。
昨日のNHKニュースで岩田明子が安倍外交はアメリカとイランの仲介役を追求すると述べていた。これほど身の程知らずで能天気な話はない。戦争の危機が迫る中東の海域に自衛隊を調査研究のために派遣するという無意味なことをする安倍に何の戦略があるというのか
— 山口二郎 (@260yamaguchi) January 3, 2020
トランプが命じた米軍によるイラン・ソレイマニ司令官の殺害。愚挙中の愚挙。アメリカはこういう馬鹿なことをする。そして恨まれ、反米勢力を拡大させ、テロの標的になる。アメリカと仲良くすると危ない。自衛隊中東派遣は即刻中止せよ。シンゾーはドナルドと絶交せよ。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) January 3, 2020
安倍首相が米国とイランを仲介しようとして双方から「余計なお世話」扱いされたことは日本国内でほぼ報じられていない。安倍首相の自己満足を満たすための思いつき外交にどれだけの税金と人員が費やされてきたか。テレビ新聞は安倍外交の悲惨な実態をきちんと報じるべきだ。https://t.co/kjl1pZMZNB
— 鮫島浩 (@SamejimaH) January 2, 2020
ざっと見て、米専門家の反応は
— James F. (@gamayauber01) January 3, 2020
「イランとの戦争が始まった」で一致しているようです。
対米従属方針でやってきた日本としても、たいへんなことになるかもしれない。
それにしても、間(ま)が悪いというか、どうして安倍政権は、あんなに外交が下手なのだろう。
やらない方がいい外交ばかりだった https://t.co/np2KvIPtrL
戦争が始まらないよう各国が働きかけて欲しい。全力を尽くすべき。政府が閣議決定した自衛隊の中東派兵を実行すれば、日本が米・イラン戦争に巻き込まれる可能性。あるいは日本が自ら荷担していく可能性も。
— 村上さとこ@北九州市議会議員 (@murakamisatoko) January 3, 2020
司令官殺害 トランプ氏が命令 https://t.co/emAsEDcgKv
中東海域への自衛隊派遣を年末のどさくさに閣議決定で決めてしまった安倍自公連立政権。
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) January 3, 2020
そうしたら新年早々、トランプがイランに対して事実上の開戦。
よりによってこんなときに「調査・研究」を名目に自衛隊を派遣することにした安倍の外交安保政策って、まじヤバイ。
まさに今までの「安倍外交」が単なる税金浪費の空疎な外交であったということが歴然となっている。おかしいだろ。
— 俵 才記 (@nogutiya) January 3, 2020
公明 山口代表が中東への自衛隊派遣について「特措法に匹敵する」?
はぁ!特措法に匹敵する重要事案なら国会で審議しろ。
トランプ大統領の指示でイラン革命隊の司令官が殺害され緊張が高まっている。国会審議もせず自衛隊を派遣して良いのか。何かあれば閣僚が責任取るんか?? https://t.co/oTlS63mRJG
それでは内政はどうだったのか、週刊文春が「2020年の論点100」を始めたが、今回は安倍政権のスポークスマン菅義偉官房長官の天敵である望月衣塑子記者が文春オンラインに投稿した記事の一部からおさらいをしてみよう。
<「都合の悪い真実を隠す」“お手盛り”安倍長期政権がもたらした数々の弊害> 2020/01/03 文春オンライン ・・・前略・・・ 目立つ強弁と責任転嫁 一方、内政に目を向けると長期政権の歪(ひず)みと硬直化が現れている。カジノ法案、改正水道法案、外国人労働者受け入れ拡大に向けた入管法改正法案などが相次いで強行採決され、国会軽視も甚だしい。これでは憲法改正で野党が協議に応じるはずもなく、いまや「改憲やるやる詐欺」と揶揄される始末だ。 政権で目立つのが強弁と責任転嫁だ。入管法改正法案の委員会採決では、朝日・毎日・東京の各紙が「採決強行」と見出しで報じたが、菅義偉官房長官は「強行採決なんかやっていない」と言い張った。衆参でわずか計約35時間の審議だったにもかかわらず、だ。辺野古沖埋め立てでも、明らかに赤土混じりの土砂が目の前で投入されているが、土砂の性状検査の結果は示さないまま「適切」と主張した。 官僚への責任転嫁はさらに見苦しい。森友学園問題をめぐり、安倍首相が国会で「私や妻が関係していれば、首相も国会議員もやめる」とたんかを切ると、財務省がつじつま合わせのため決裁文書を改竄。自殺者も出た。ところが、安倍首相は「しっかりと調査し、膿(うみ)を出し切り、組織を立て直す」と財務省に全責任を押しつけた。膿の原因が誰なのかは明らかだ。 加計学園の獣医学部設置問題では、「総理のご意向」発言があったと記した文部科学省の文書を「怪文書」と決めつけ、防衛大臣が「ない」と答弁したイラク派遣自衛隊日報は存在が隠されていた。 「アベノミクス」に「老後2000万問題」まで 「アベノミクス」はどうか。GDPの成長率、実質賃金、物価上昇率のいずれも低調で、失敗は明らかだ。それどころか、景気動向や賃金の指標となる毎月勤労統計の不正が発覚し、政府の統計に対する国民の信頼が損なわれている。 直近では「95歳までに夫婦で2000万円不足する可能性がある」と試算した金融審議会の市場ワーキング・グループの報告書が批判を浴びると、麻生太郎金融担当大臣は受理を拒否。不手際があったとして金融庁長官が陳謝させられた。安倍首相は「対案もないまま、ただ不安をあおるような無責任な議論は決してあってはならない」と批判したが、諮問機関の報告書は、政策を議論するための重要な材料だ。もし政策に失敗したとしても、その原因を分析して改善策を打つのが政治だ。だが、客観的データから目を背けることは、改善のきっかけを失うことになり、二重の罪だ。 お手盛り成果の限界 首相の権力基盤は、麻生財務相と菅官房長官、二階俊博自民党幹事長がキーマンで、誰か1人でも代わることがあればパワーバランスが崩れ、政権は衰退する。責任転嫁も強弁も改竄もごまかしも、政権に都合の悪い真実を国民の目から隠す、という目的と動機が共通している。 7月の参院選。安倍首相は福島市での第一声で「あの時代に逆戻りするわけにはいかない」と民主党政権を引き合いに出した。民主党政権は1200日。その後の安倍政権は倍以上だ。いまさら「あのころよりもマシ」とアピールせざるを得ないことが、お手盛り成果の限界を示している。目をそらされてはならない。 |
もはや日本は第2次安倍政権の7年間で内政は完全に火の車となっており、世界に目を向ければ戦争屋の米国による戦火が飛び火してくるような年になるのではないだろうか、とオジサンは思う。