建交労長崎県本部

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第23回人間らしく働くための九州セミナーin長崎に600人!

2012年11月12日 15時08分35秒 | 活動報告

 11月10日から11日の二日間にかけて「人間らしく働くための九州セミナーin長崎」が長崎市の長崎大学文教キャンパスで行われ、約600人が参加し職場の健康問題や人権問題について理解を深めました。
 記念講演では首都圏青年ユニオン顧問弁護士の笹山尚人氏が「それ、パワハラです~働きやすく元気の出る職場をめざして」の題で登壇。関東の銀行支店長が係長に対し、言葉による執拗なパワハラを繰り返した末、退職に追い込んだ事例などを紹介。和解までの経過を説明しました。「労組にはハラスメントの被害者を見たり、実態を感じたりすることに常に敏感になって欲しい。加害者を決して放置させずコミュニケーションを大事にして欲しい」との組合に対する要望も出されました。
 その後、「職場のいじめ・パワハラの実態と予防」と題するパネルディスカッションもあり、それぞれの立場で問題提起・意見交換しました。そのなかで、夫を16年前に過労自殺で亡くした寺西笑子さんは「悲劇を繰り返さないため社会の仕組みを変える必要がある」と主張。「過労死防止基本法」の制定をめざしている取り組みを紹介しました。
 夕方7時からは大交流会が長崎新聞文化ホールで開催され、九州各地の代表等320人が集いました。建交労長崎県本部の横山晃さんと長崎民医労の江濱美生さんの司会で進められ、長崎市立小島中学校有志の太鼓と笛による「御神楽」でオープニング。主催あいさつの後、JAL不当解雇撤回闘争をたたかっている藤田由美子さんと九州建設アスベスト訴訟事務局の池田恵介さんが支援を訴えました。
 出し物では、長崎大学生のジャグリングクラブによる妙技の披露には、大きな拍手がわき起こりました。ひきつづき、三菱長船分会のOBによる「白波3人男」の見事な演技には、大爆笑と大喝采が起こりました。
 二日目は永田耕司活水女子大教授を講師に招いた学習企画「職場のハラスメントとストレスマネージメント研修会」。また、10の分科会ではそれぞれのテーマに沿った学習が行われ、過去2番目に多い101の演題が報告され議論を深めました。
 建交労長崎県本部は、①大工さんのアスベスト肺がん、②石綿じん肺不支給取消裁判と間質性肺炎、③西日本石炭じん肺裁判のたたかい④潜在被災者の掘り起こし活動の四つの演題を報告しました。
 働く人々の健康を守る活動が着実に広がっているのを確信し、人間らしく働き、暮らせる職場・社会の実現を目指して、来年の大分セミナーにその成果を持ち寄ることを最後の全体会で確認し終了しました。


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