夕方の日テレで雲仙普賢岳の火砕流に巻き込まれたTVクルーの被災直前の映像を焼け爛れたカメラからサルベージして放映していた。あれだけの高温の中、ほとんどノイズという映像なのにもかかわらず、すざまじい緊迫感に溢れたモノで、思わず息を呑むほどだった。
クルーたちにとっては、「多分ここなら大丈夫だろう」という思い込みと、いい「絵」が撮れるのだから、というプロ精神とがあいまったのだろう。本人たちも悲惨だが、退避を呼びかけるために来ていた警察官やタクシーの運転手なども巻き込まれたことも忘れてはならないだろう。
同じく危険といえば大洪水。首都圏ではここ数十年起きていないが、実は前年の台風で利根川の堤防決壊の危険性があったのだが、関係者以外にはまったく知られていないようだ。
今年の宮崎で起きた集中豪雨では1階の天井まで水が押し寄せたが、首都圏でも同じ災害が起きる可能性は十分にあるということだ。
PCのデータや撮りためたVHSのテープなど、個々人にとって命とは比べ物にならないにしても大事にしているものはあるだろう。いざというときの備えは地震以外にも必要なようだ。
由良川の洪水で一晩中バスの屋根で水に漬かりながら奇跡的に助かった旅行帰りのおじいさんたちのことも、常日頃から忘れないようにしないといけないと思う。