クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

雪の中の猫

2007-04-01 18:47:54 | プリトヴィツェ


  いつもはプリトヴィツェ国立公園入口の日だまりで
  ぬくぬくしているトラ猫が
  突然
  降りしきる雪の中から現れた。
  
  「なじみでしょ~」って
  湖畔の事務所の人に
  ガラにもなく、スリスリ。

  さすがのミスター・トラも
  この日ばかりは
  ストーブを焚いた
  暖かい公園事務所に入りたがっていたみたい。

雪景色のプリトヴィツェ国立公園

2007-04-01 18:30:12 | プリトヴィツェ
  

  日本では桜が満開だから
  ちょっと節はずれの写真になっちゃったね。

  先週茶猫が訪れたクロアチアのプリトヴィツェは
  1週間前、こんな雪景色の中
  眠りについたままだった。

  プリトヴィツェのことは何度か紹介してきたね。
  そう、クロアチアを代表する湖のつらなる自然公園だよ。
 
  この日は、夜半から降りしきっていた雪の中、
  滑り止めを装着して、短いハイキングを楽しんだ。

  こんな雪の中のお散歩なんて、
  それだけでかなり気ちがいじみてるけど
  だれも足を踏み入れていない森の
  雪のきしむ音を聞きながら
  小径を歩くのも
  なかなか素敵な体験だったよ。

   

  冬枯れの木立は
  純白の薄化粧をまとい、
  森のあちこちに
  ひとときの繊細なフォームをつくっていた。

  夏は大勢の人々で賑わう水際の木道。
  今は湖の上に白い曲線を描き
  だれ一人として訪れる者はない。

  湖は、雪と氷に封印され、
  深く暗い緑の湖面を抱いたまま
  ひっそりと、冬の中に眠っていた。
  

世界で一番短いケーブルカー?

2007-04-01 15:22:33 | ザグレブ
 
 このかわいらしいブルーのケーブルカー、
 ザグレブのグラデッツの旧市街の高台まで通じている。

 1890年に開業したというから
 もう100年以上の伝統をもつ乗り物なんだ。
 
 ところがこのケーブルカー
 下の駅と上の駅の高さはたった30メートル。
 この写真は上の駅から撮ったものだけど、
 下の駅がすぐ下に見えてるよね。

 上と下から同時に発車する車両が坂のまん中ですれ違う。
 「あ、向こうから来た来た」
 なんてはしゃいでる間にもう終点。
 乗車時間はたったの55秒なんだ。
 景色を楽しむひまもない。
 たぶん世界でもっともあっけなく到着してしまう
 ケーブルカーのひとつであることは
 間違いないでしょう。
 
 運行は15分に1本くらいだから
 発車を待っているくらいなら
 階段を歩いた方が絶対早いよ。

 でも、乗る人もほとんどいないケーブルカーが
 時間になると
 急な傾斜を、けなげにトコトコ登る姿を見ると
 茶猫はなんだかほっとする。
 
 機能的じゃないもの、役立たずなものは
 どんどん切り捨ててしまう国に
 茶猫が住んでいるせいだろうか。
 
 ザグレブのOld Ladyという愛称で
 今も親しまれている古いケーブルカー、
 「なくならないでね」と
 来るたびに心の中でつぶやいている。