CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

診療報酬改定にみる七不思議

2006-04-09 14:14:10 | リハビリ
●医療ミスは訴えられるが、【医療政策ミス】は訴えられない。
 コメント:さすがに今回のリハビリ打ち切り問題では、国に対する訴訟も予測される。

●リハビリ医療を知らない役人が、リハビリ医療制度を作っている。
 コメント:大学時代に講義がなかったことは不可抗力だが、制度を作るなら教科書くらいは読むべき。

●学会幹部に、患者サイドに近い開業医や純然たる臨床医がいない。
 コメント:学会理事は大学教授や大学に関連が強い人ばかり。

●長期フォローしない医師ほど、長期リハビリは不要だと言う。
 コメント:大学病院や急性期病院は井の中の蛙。
 リハビリ訓練の有無にかかわらず、長期的にきちんと外来診察フォローをリハビリ医学的に実施していないのでは?

●EBMを切り捨てにのみ利用するためのキーワードとして利用。
 コメント:もともと確たるEvidenceが極めて少ない医学の特質に対して、考える道筋であるはず。
 Evidenceがないものを切り続けたら、何も残らない。

●疾患別ではなく全人的に診るリハビリ医療に、【疾患別リハビリ】を作った矛盾。
 コメント:全人医療の時代に180度逆行。織物から横糸を引き抜いてしまったためにボロボロに。

●失語症と高次脳機能障害の関係すら理解していないで除外疾患を規定。
 コメント:本当に恥ずかしい。

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