CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

リハビリ制限緊急改善集会 ~多田富雄先生からのメッセージ

2006-10-28 20:54:45 | リハビリ
「リハビリ日数制限の実害告発と緊急改善を求める集会」にお集まりの皆さん。ご来賓の皆様方!体調不良のため、メッセージをお送りすることをお許しください。

今回の診療報酬改訂によるリハビリ打ち切りは、障害を負った患者の「再チャレンジ」の機会を奪い、ひいては生存権まで危うくする非人間的なものです。除外規定はあるものの、患者の個別性をまったく無視し、一律機械的に、日数で診療を打ち切るという乱暴な制度は、決して容認できるものではありません。

国民的な署名運動を無視し、苦しんでいる患者の声を聞こうとしない厚労省に、断固として緊急な改善を求めていこうではありませんか。

すでに有名な社会科学者の鶴見和子さんのような、犠牲者も出ています。彼女は脳卒中でリハビリを続けていましたが、リハビリが制限されてまもなく、起き上がれなくなって、去る7月に亡くなったのです。このように放置すれば急速に機能を失い、命の危険がある患者も多いのです。私たちは調査の結果など待っていられない。こんな悲劇を繰り返さぬために、すぐさま緊急停止ボタンを押すように、働きかけましょう。

私たちの声は小さくても、いま確実に国民に浸透しつつあります。メディアも注目しており、国会質問では幾度となく取り上げられています。すでに厚労省も無視できない訴えとなっています。

そこに流れているのは、署名に参加した44万人の声のみならず、多くの心ある国民の叫びでもあります。この改定の緊急の見直しを実現させるために、国会議員の皆様の力強いご支援をお願いし、また患者、医師の悲痛な声が、為政者の良心に届くようメディアの方にもお願いします。

2006年10月26日リハビリ診療報酬改定を考える会
代表 東京大学名誉教授 多田富雄

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
多田富雄先生へ (nonk)
2006-11-06 21:51:57
多田富雄先生 ありがとうとざいます。御不調を押していつも立派なメッセージを頂き胸がいっぱいになります。
青森の保険医協会へは、フランス革命、独立戦争と書いてくださり感激しました。ほんとうに皆の力で、こういう間違いは正していかなくてはならないと強く思います。厚労省は国民の健康を守る公僕がいるところなのではありませんか?鶴見先生が亡くなられ、残念でしたが、リハと関係があったのですか。もったいないことです。取り返しがつかなくなる前にがんばりましょう。多田先生はなにとぞお体をお大切にお願い申しあげます。
返信する