CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

日本神経回路学会 オータムスクール(ASCONE 2008)

2008-11-03 22:43:29 | リハビリ
10月31日~11月3日、伊豆高原でASCONE 2008(Autumn School for Computational Neuroscience 日本神経回路学会 オータムスクール)が開催され、私は6つのLectureのうちの1つ「脳科学とリハビリテーション医療」の講義を担当させて頂きました。最終日は、理化学研究所脳科学総合研究センターの伊藤正男先生の特別講演でした。運動学習や脳の可塑性の研究者からみると神様のような存在です。

http://spike.eng.tamagawa.ac.jp/ASCONE/

受講生のほとんどは、基礎研究の修士や博士の学生で、MatlabをPCにインストールし、数理計算をやりたくてウズウズしているような意欲的な学生でした。

リハビリ医療の臨床やCI療法も、すぐに脳の数理に結びつけられるものではありませんが、運動制御や運動学習の理論をしっかりと知らなければ、運動障害の病態を語ることは難しいはずです。ましてや、運動障害の治療を基礎研究に裏付けされた理論やデータもなしに、実施することはできないと思います。

今回の受講生は、応募者多数のため事前審査で選択しただけあって、恐ろしいほどモチベーションが高く、演習時間がで1時間もあれば、データ収集、データ解析、グループディスカッション、発表用パワーポイントの作成まで、やってのけました。私の講義で準備したミニ実験についても、道具も計測機器もない環境で、見事にデータを出して、結果をプレゼンテーションしてくれました。(写真上:講義、写真中:ミニ実験風景、写真下:プレゼン風景)

知力と体力の勝負でしたが、何とか頑張りました。基礎の脳科学の人材がこれだけ育っているのですから、臨床側も、もっともっとで人材育成しないといけないと強く感じました。

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