医師の立ち場で、なぜこの『リハビリ打ち切り問題』に対して署名活動までやるんですか?と、しばしば尋ねられる。
私にとっては、多くの医師や療法士が黙っている方が不思議である。
診療報酬、という言葉は一般の人が聞くと、病院収入の決まり事に聞こえるため、その問題で署名活動するということは、『減収』に反対している思われるかもしれない。
しかし、これは全く無関係である。急性期の病院に勤務している限り、今回の改定でマイナスはない。回復期リハビリ病棟もプラス改定である。外来部門は、通常、赤字で運営しているので、外来リハビリよりも、入院リハビリに集中した方が、収益は高い。
だから、そんなことで反対しているのではない。
反対することで、お立場が悪くなるのでは、と心配してくれる人も多い。それも私にとっては、意味不明であった。実際、リハビリ医学会の重鎮からの電話で「君はせっかく将来を嘱望されているのだから、静かにしていた方が身のためだよ。」と言われた。
それで少しわかった。村社会の中でおとなしく、八方美人にしていれば、そのうち学会の理事に選出され、さらにおとなしくしていれば順番に学会長の名誉を得ることができるのに、という親切な忠告だったのだ。
そのような発想が、臨床医学の先端であるリハビリ医療にあるとは信じたくない。最も弱い立ち場の障害者、高齢者、患者とともにある医療を担うことを誓った医師の思考として、最低だと思う。一体どっちを向いて、診療をしているのだろうか?
今回、行動を始めた理由はただ一つ。
必要な人が必要な医療を受けられる社会を死守すること
それ以外にはない。世界が手本とする日本の医療を破壊してはならない。
だから、多田富雄さんに共鳴し、患者会に人達とともに、闘う決意をした。
CRASEEDの仲間にも、いろいろな議論があったが、実は『立ち場を悪くする』とか『損』と判断した複数名が、離脱した。残念だが仕方ない。一方で、個人的にも医師としても、何の『得』にもならないCRASEEDの仲間達が、初めての署名活動のために、心身すり減らして準備をしてくれている。
疲労した私に変わって走り回ったために、眼内出血で片眼失明の危機に陥ってしまった人もいる。私の責任である。しかし、同じ気持ちで明日街頭に立つと言ってくれている。
多くの困難に対して「より強くなるために、乗り越えなければならない壁ですよ」と励ましてくれる仲間達。呼びかけに応じない医師に失望したとき、「戦いはいつも孤独」と教えて下さった多田富雄さん。
いよいよ明日からである。
私にとっては、多くの医師や療法士が黙っている方が不思議である。
診療報酬、という言葉は一般の人が聞くと、病院収入の決まり事に聞こえるため、その問題で署名活動するということは、『減収』に反対している思われるかもしれない。
しかし、これは全く無関係である。急性期の病院に勤務している限り、今回の改定でマイナスはない。回復期リハビリ病棟もプラス改定である。外来部門は、通常、赤字で運営しているので、外来リハビリよりも、入院リハビリに集中した方が、収益は高い。
だから、そんなことで反対しているのではない。
反対することで、お立場が悪くなるのでは、と心配してくれる人も多い。それも私にとっては、意味不明であった。実際、リハビリ医学会の重鎮からの電話で「君はせっかく将来を嘱望されているのだから、静かにしていた方が身のためだよ。」と言われた。
それで少しわかった。村社会の中でおとなしく、八方美人にしていれば、そのうち学会の理事に選出され、さらにおとなしくしていれば順番に学会長の名誉を得ることができるのに、という親切な忠告だったのだ。
そのような発想が、臨床医学の先端であるリハビリ医療にあるとは信じたくない。最も弱い立ち場の障害者、高齢者、患者とともにある医療を担うことを誓った医師の思考として、最低だと思う。一体どっちを向いて、診療をしているのだろうか?
今回、行動を始めた理由はただ一つ。
必要な人が必要な医療を受けられる社会を死守すること
それ以外にはない。世界が手本とする日本の医療を破壊してはならない。
だから、多田富雄さんに共鳴し、患者会に人達とともに、闘う決意をした。
CRASEEDの仲間にも、いろいろな議論があったが、実は『立ち場を悪くする』とか『損』と判断した複数名が、離脱した。残念だが仕方ない。一方で、個人的にも医師としても、何の『得』にもならないCRASEEDの仲間達が、初めての署名活動のために、心身すり減らして準備をしてくれている。
疲労した私に変わって走り回ったために、眼内出血で片眼失明の危機に陥ってしまった人もいる。私の責任である。しかし、同じ気持ちで明日街頭に立つと言ってくれている。
多くの困難に対して「より強くなるために、乗り越えなければならない壁ですよ」と励ましてくれる仲間達。呼びかけに応じない医師に失望したとき、「戦いはいつも孤独」と教えて下さった多田富雄さん。
いよいよ明日からである。
医療不信の現代、
お医者さんの中にも皆さんのような方々がいらっしゃる、
という事実だけでも患者さんに希望を与えることになるのではないでしょうか。
険しい道のりですが、頑張ってください!
陰ながら応援します!
私のブログでも多田富雄さん(日記)取り上げています。
診療報酬改定が具体的に決まりはじめた頃、この点数ではやっていけない何とか収益を確保する方法はないものかとあせっていました。
しかしながら、だんだんと点数にこだわるだけじゃなくて我々の病院はなんのために存在しているのだろうか?と考え始めしました。
厚労省は療養病床の過半数を介護保険施設にしようとしていますが、それで地域の住民が安心して生活できることができるのでしょうか。病院と介護保険施設は明らかに別物だと考えています。どちらの施設に入院(所)されている患者様の状態はほとんど同じ(ある一面だけをとらえたらよく似ているかもしれません)、というデーただ出ていますがホントにそうでしょうか。
私たちの基本理念は「地域に親しまれ信頼される病院に!」。病院を設立した原点に戻り、何のために誰のために病院はあるのかを考え直すために署名活動に参加させて頂きます。
私は介護老人保健施設に勤務する作業療法士です。
記事を読んで大変感銘を受け、また励まされました。
私個人ができることは限られているとは思いますが
できることから、ひとつずつしていこうと考えました。
過去のコメントへのお返事を読んだところ
リンクフリーとありましたので
私のブログやリハ職の掲示板などにも
紹介させていただきます。
先生のような方がいらっしゃる
ということが希望になります。
これからも、こちらのブログを訪問させていただきます。
日々の診療に加え
このような活動の展開ということは
心身ともに大変な激務だと思います。
蛇足を承知で申し上げますが
どうぞお身体ご自愛ください。
今日(14日)の署名活動に参加できないことを残念におもっていましたら、仲間と山へ行くという夫が、署名用紙を印刷して持っていってくれました。