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ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

グレン・グールド

2005-11-30 07:50:35 | 音楽
バッハ:平均律クラヴィーア曲集
グールド(グレン), バッハ
ソニーミュージックエンタテインメント

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朝日新聞のオピニオン欄に『演奏は競技ではない。恋愛です。 グレン・グールド』という見出しで、グレン・グールド論が紹介してありました。

はいている靴下の色がそろっていたことがない。しかし、いつも片方は濃紺で、もう一方は灰色か黒だったそうですが、グールドにはそのような数々の奇癖の伝説が残されています。
グレン・グールドは、「こんなバッハ聞いたことがない」と言われた歴史的名演奏「ゴルトベルク変奏曲」でデビューしましたが、私は『平均律クラヴィーア曲集』にも同じ感想を持ちました。本当に個々の音に生命が宿っているような平均律です。
朝日新聞の記事にもありますが、吉田秀和氏の言葉に「桁外れに風変わりなようで、その裏に厳しい定則性を感じさせ、乾燥している半面あふれる詩情があり、何か途方もない演奏という外ない」という評論があり、納得させられます。デビューして9年で「演奏会は死んだ」と、グールドは公開演奏の場から姿を消しました。そして、その後も録音活動を続け、衝撃的デビューと同じ「ゴルトベルク変奏曲」を最後に1982年に脳出血でこの世を去りました。伝説の奇才ピアニストでした。
                    (♪道免和久)