重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

北京TNF100その4

2016-05-15 16:02:16 | TNF北京100
CP8をでると徐々に朝日が昇ってきました。

ライトがなくてももう大丈夫です。そしてついに

御来光。太陽が出ると力が湧いてきます。本当に不思議です。

本日も快晴。周りの景色もきれいに見え始め、下がっていたテンションも徐々に上がってきます。


舗装された道路は疲れたときには走りやすく逆に助かります。ジョグのペースも気持ち上がってきました。

そして最後の山場の急登がまっていまいた。

登っても登っても登りが待っており、クライミングまではいかないまでも山登りに近い状況のコースが続きます。

そして最終エイドのCP9に到着。
残りは11km。少し登って下るだけと思いきや、335mも登りが残っています。下りは792m。

結構な高台にあるこのエイドからみた景色。やっぱり山っていいなぁ。と思います。

今回は受けませんでしたが、マッサージをしてくれるところがエイドには随所にあり、助かりますね。

あたたかいカップラーメンで最後の補給をしてゴールめざし出発します。

最後の登りはあまり想定していなかったので精神的に辛かったのですが

藪漕ぎのようなコースが続き、登り切ります。

そして藪漕ぎのようなコースを下り、階段、トレイル、道路と下りが続きます。

最後というこの段階で体調がようやく回復してきて、ここに来てかなりのペースで走る事ができました。
今まで抜かれてきた人の1/3位は抜き返すことができたイメージです。みな最後疲れているのですが、後ろからバタバタと走ってくる自分を感じると道をきちんと譲ってくれます。マナーが良い選手が多かったのも今回のレースでかんじたことでした。

そしてついにゴールが見えてきます。

もう少しです。

ゴールへ続く道をダッシュ。前の選手を抜きます。そして

Finnish!!

結局タイムは18時間30分を少し切るくらい。自己ベスト更新はしたものの、自分のGPS時計では91kmの距離。周りの人も同じくらいの距離だったのでどこかでコース設定ミスがあったかもしれませんが、いずれにせよ完走しました!

今回の総括
・自分は思っているほど強くない。
・自分の実力以上のものは出せない。
・最初は本当に抑えないと、後が楽しくない。
・長い旅、我慢すればいつか回復する。
・フォームや下りの足の置き方、体重移動等研究の余地が多大にあり。

これで2016年に入ってから100kmのレースを3つ完走。しかもすべてUTMBのポイント資格レースである為、UTMBのポイントは5ポイント×3レースで15ポイントたまりました。
エントリー規定に変更がなければ来年の抽選に落ちても再来年は確実にエントリーできるだけのポイントをゲットしたことになります。なんか夏休みの宿題を最初の1週間で終わらせた気分です。

いつかUTMB走りたい夢にまた一歩近づきましたが仮に2018年エントリーできたとして、後2年以上もトレランの練習をするのかと思うと、それはそれで辛い日々になりそうです。

家族の理解があってこその趣味ですね。感謝です。

おわり。

北京TNF100その3

2016-05-14 13:41:19 | TNF北京100
CP5は丁度中間地点でドロップバッグを預けている場所です。今回はスタート地点とCP5とゴール地点が同じなので、ドロップバッグといっても預けている荷物全部を渡されるのですが・・・。

Lグルタミンを摂取し、ザックにレッドブルを入れて出発します。

しかし明らかに調子が悪いのがわかります。何というか体が走りたがっていません。どうやら前半のオーバーペースに体がNOと言い始めているようです。

そこでペースを落として体調の回復を待つことにしました。長距離の場合は必ずどこかで回復する時間帯がやってきます。

CP5からCP6までは13km。コースマップで見ると大したことなさそうですが登りは590m、下りは546mと意外とハードな区間。


イヤーな感じのロードが続きます。次の電柱までは走ろう、そしてその電柱までいったら更にその先の電柱まで走ろうと次の電柱まで走ろう作戦を繰り返します。
そして緩やかな登りのロードからトレイルに入るところであるはずのないエイドが。

どうやら私設エイドのようです。ちゃんとボランティアのバッチを付けた人がいたので公認のようですが、なんと刀削麺を目の前で作っていました。
わかりづらいですが刀で麺を切って茹でています。残念ながら疲れた胃には麺は重そうだったので頂きませんでしたが、ここで水分を補給して山道に入っていきました。

トレイルに入っても全くペースは上がりません。でもここは我慢の時間帯です。一歩一歩確実に進んでいけばいつかゴールに着けると信じてひたすら歩みます。

北京郊外の夜景。空気がきれいだった為、こんなご褒美が。星もいっぱい見えました。
そしてCP6に到着。62km地点。

時刻は0時15分。CP5から2時間30分もかかりました。真夜中ですがエイドにはたくさんのボランティアの方がいて、何が欲しいか聞いてくれます。本当にありがたいです。
体調は回復していませんが、先に進みます。
CP7までは13kmで登り、755m下り669m、先ほどより更に過酷な道のりです。
この区間は本当に辛かった。写真はありません。
走れずに暗闇の中をトボトボと歩いている自分。どんどんと抜かされて行き、テンションは下がる一方。眠気も襲ってきます。楽しくありません。何で3週連続こんなことやっているんだろうという自問自答が始まり、北京に来なかったら今頃温かい布団で寝てるんだろうなぁ。何で来ちゃったんだろうと後悔し始めます。先週は景色が綺麗で走っていてあんなに楽しかったのに、何でこうも違うのだろう。勘違いして自分は少し走れるんじゃないかと思ってしまい実力以上のペースで来てしまったツケがここに来て回ってきました。3週連続だから体も疲れてるし、今回は仕方ないよ、やめて帰ろう。なんていう甘いささやきも聞こえてきます。
そんな葛藤を繰り返しているうちにCP7に到着。

3時間10分かかりました。
正直疲労もピークに達し楽しくありませんでしたが、まだ時間は残っているし次のエイドまではたった7km。まずはそこまで行こうと考えます。
こういう時は遠くを見ずに目の前の事だけを考え、ひとつづつ積み重ねていくことが大事です。

石段が延々と続きます。ロープウェーがうっすらと見え、これに乗れたら楽なのに何で歩いているんだろう。そうかMだからだった・・・と何故か納得していました。
それにしてもこの段階で階段を一段飛ばしでひょいひょいと登っていく選手もいて、自分のふがいなさを嘆きます。やはり前半は抑えるのが鉄則と改めて痛感します。

そしてしばらくすると空も明るくなってきて

CP8に到着。約1時間30分。

朝ごはんのカップラーメン、おかゆを食べ元気ほ補給します。

残りは18km。ですがまずは一つ先のCP9をめざします。
距離はたった7km。でも554mも登らされるみたいです。でもこれをクリアすると後は基本下りだけ。何とかなりそうな気がしてきました。


つづく。

北京TNF100その2

2016-05-13 21:19:31 | TNF北京100
このレース最大の難関ですが、整備された道が続きます。

中国っぽい門をくぐり

石畳の道を走ります。
まだまだ元気なのでペース良く登っていきます。

かなり登ってきました。いい景色が広がります。

美しいトレイルが北京にもあるんですね。

間もなくCP2です。

そしてCP2に到着。ここまで2時間20分。相当早いペースできました。
エイドの距離が短いので、エイドで補給をして携帯する水分は少な目にして軽量化を図ります。

ここからは少し登った後、長い下りが待っています。

少しの登ると

このレースの最高点が見えてきます。

頂上にあるケルン的な何か。

頂上からは下っていきます。トレイルあり、階段ありで変化に富んでいます。

この前にいる赤と白のザックの選手と抜きつ抜かれつだったのですが、途中の階段からついていけず置いていかれました。
膝を柔らかく使い、階段を坂道を下るように駆け抜けていきます。自分はドスドスと膝に負担をかける感じで降りており、違いは歴然。あの下りをマスターしないと長距離はしんどいだろうなぁと考えながらも自分のペースを保つように注意します。

気持ちがいい稜線を進みますが、足を相当使ってしまいます。

そしてCP3に到着。3時間45分。自分的にはかなりのハイペースできています。
ここからまだ下りが残っています。

こんな階段を下り、

岩場に整備された道を進みます。

間もなく日没です。そして日も沈んだ後、

CP4に到着。ここまで38kmを5時間50分。ちょっと飛ばしすぎな感じもありますが、行けるところまで行こうと頑張ります。

夜なので写真はないのですがここから走る事2時間弱。

中間地点のCP5に到着。49kmを7時間45分。このままだと単純計算で16時間を切れるますが、体的にはかなり限界を感じていました。

そう胃の調子がおかしいのと足が完全に動かなくなり走るのが億劫になっていました。

そして、ここから辛い時間がまっているのでした。

つづく。

北京TNF100その1

2016-05-12 22:34:41 | TNF北京100
個人的な春の3連戦の第3弾、北京TNF100に参戦してきました。

正直3週連続は体力的にというか精神的に辛かったのですが、行かなくて後悔するよりは行って後悔した方が良いと思いとりあえず行くことにしました。

参戦するからには目標を設定。
今となってはかなり無謀だったのですが、UTMFで100以内(優先エントリー権もらえる)に入るためには何時間位で走ればいいのかということを考えたとき、2015年のUTMFでは100位の選手が約33時間弱。去年UTMFは170km位で天候が悪かったことを考慮して30時間で100マイルを走る為には単純に100kmでは

30時間÷170km×100km=17.6時間。

すなわち100kmを17時間30分のペースを維持して170kmを走る事ができればUTMF100以内を視野に入れることができるのでは?(もちろんコースも標高も違うので一概には言えないけどある程度の目安として)ということで、大連100kmを19時間30分だった自分が17時間30分を切れるかどうかを挑戦してみることに。

そして結果は、北京に行って後悔した方が良いと思った事を後悔することになりました・・・。



では本編開始です。



金曜日、仕事が終ってから空港へ急ぎ北京へ飛び立ちました。北京に到着した頃には23時近く。そこからあらかじめ予約していた空港近くの宿を探しますが見つかりません。止む無く電話すると車で迎えに来てくれるとのこと。結局地図とは全然違うところにあり、それだけで疲れてしまいました。しかも飛行機の離着陸の音と壁が薄く近隣の声が聞こえまくるという環境。198元という格安という理由も納得でした。

それでも疲れもあり何とか就寝。翌日は飛行機の発着の音に起こされて寝坊せずにすみました。
テーピング等の準備を済ませて会場に向け出発。しかしホテルから会場までが遠かった。一度空港に戻り市内に出てからコンビニによって食料補給をしてシャトルバスが出ている地下鉄の駅に着くまで2時間30分。そこから会場まで30分。結局合計3時間近く移動。疲れました。

シャトルバスの中で上海から参戦されている日本人の方2名と遭遇。そのうち1名は先々週の大連100にも参戦されていたとのこと。同じ境遇の方がいてうれしかったです。上海ではトレランがかなり熱いとのこと。一緒に盛り上がれる人が沢山いるようでうらやましいです。


ようやく会場に到着。冬はスキー場にもなるみたい。

でも天気は最高。こんな青空が広がっているとは想定外です。
実は前日はPM2.5が300位でどんよりしていたとのこと。ついています。


スタート地点の様子。テンションはあまり高くなかったのですが徐々に気分が高まってきます。


荷物チェック。ほとんどチェックされませんでしたが、GPSを携帯させられます。大連の時にもありましたが、結構重たいですが安全確保のためには止むを得ない措置ですね。これからのレース拡大していくと思います。

そして14時。

いよいよレーススタートです。100kmの部は600人程エントリーしている様子。相当な人数です。


最初はロードが続きます。徐々にばらけますがほとんど集団で移動します。

晴天で気持ちがいいです。熱中症に気を付け水分と炎熱サプリを補給しながら走ります。

しばらくしてトレイルが始まります。

でもすぐにロードに戻ります。

そしてまたトレイルに入ります。

あっという間にCP1に到着です。

心配していたエイドですが流石のNorth Face。しっかりと充実していました。

これからいきなり前半の山場、距離5kmで高度1000mの登りに向かいます。

つづく。