
クラウス・フォアマン。昔はヴーアマンやボーマンと呼ばれていた男。
ハンブルク時代からのFAB4の盟友で、スチュアート・サトクリフやアストリッド・キルヒヘルとの友情&愛情に溢れた逸話も有名。
自らもベーシストとしてマンフレッド・マンなどに参加。スタジオ・ミュージシャンとしてジョンやジョージのソロ・レコーディングにも多く参加し、印象的なベース・ラインを弾き出している事は今更付け加える必要もない。
70年代の華やかなミュージック・シーン以降の彼の足跡は、小松成美著『ビートルズが愛した女-アストリッド・Kの存在』に詳しい。
ビートルズ・ファンでこれを未読の人は、今すぐ手に取ることをお薦めします。映画『バックビート』より、更に深くFAB4のハンブルク・デイズを掘り下げてます。はっきり言って名著だと思う。
そんなクラウスが、初のソロアルバムを発表したという事を今月号のレココレで知った。

『A Sideman's Journey』Klaus Voormann
旧友であるポールとリンゴが参加しているだけでも凄いが(ベーシスト同士なので、なんとポールとの共演は初)、マンフレッド・マン時代の旧友に、ボニー・ブラムレット、ジョー・ウォルシュ、ジム・ケルトナー、ヴァン・ダイク・パークス、イナラ・ジョージ…と、渋く豪華な面子が揃い踏み。
このブログでも以前取り上げた、ユセフ・イスラムの「The Day The World Gets 'Around」と「All Things Must Pass」も収録。更にボニー・ブラムレットが歌ってるのは「My Sweet Lord」だ。ジョージの曲が3曲も!これだけでかなりそそるものがある。
イナラ・ジョージが歌っているのも非常に気になるなぁ…買おうかしら、このアルバム。
これだけの多士済々な面子を、ここに来て集められるクラウスの人脈、そして今までの確かな仕事ぶりに感動。
タイトルからして泣けるじゃないですか。音楽人生総決算、という感慨があるようで。
「Sideman」と自分を称してしまうところに、彼の奥ゆかしさと自負を同時に感じてしまったりする。
何か、彼の足跡に想いを馳せるだけで染みるものがあるなぁ…また歳をとっちゃったから、余計にね。
しかし限定ボックスはちょっと高すぎじゃないでしょうか。Amazonで¥33,393ってアナタ…。
CD+DVDで、凝ったアートワーク(スチュアートとの付き合いでわかるように、彼は元々絵描き・アーティストです)で豪華なのはわかるけど…今の時期のビートルズ・ファンをターゲットにするにはちょっときついぜ。リマスター祭でみんなお金を使い果たしているというのに。

今月号のレココレでちょっと面白かった誤植。

O子て。オバQファミリー入りかよ。
これはいくらなんでも高すぎですよねw
完全に作戦ミスだと思うなぁ…僕も買うとしたらCDのみの方だと思います。
ジョージの三曲はどれも気になりますねー。
>>スチュアートさん
どうもありがとう。
あ、期待してるんでw