埼玉県の子育て支援【コマーム】のブログ

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鳩ヶ谷こども館 スポーツであそぼう ~中学生による卓球講座~

2013年03月31日 | 鳩ヶ谷子ども館
3月24日(日)13:30~15:00

スポーツであそぼう~中学生による卓球講座~を行いました。

参加者は、小学生5人、中学生3人、
そして今回講師に当たる中学卓球部4人の計12人でした。

今回講師役を引き受けてくれた中学生たちは、
去年から続けて来館してくれている子ども達です。




講師陣と受講生で向かい合い、お互いに自己紹介をしてそれぞれの顔を確認します。
互いに年齢が近いせいか、リラックスしているような、
しっかりやらなきゃというような、
普段のイベントとは違った面持ちが垣間見えます。




小学生と中学生にわかれて練習。
ラケットの持ち方を簡単に確認して、
まずはどちらも直上(ラケット上での球突き)で
ボールをまっすぐに打つ感覚を養うようです。


彼らは、卓球を教わってはきていましたが、教えるという経験は多くは無いようで、
最初のうちはなかなか苦戦していました。
中学生同士のやり取りなら、専門的な言葉や技術を除けば、
足りない部分を汲み取ってこなしてしまうのですが、
小学生、特に低学年の子に対してはそう上手くはいきません。



小学1年生に対して、
「ラケットを平行にしてやると真っ直ぐ上がるよ。」
というアドバイス。
「平行ってなんだろうね~?分かる?」
とスタッフが少し意地悪をしてみると、気づいたようで
「地面とまっすぐに持ってやってみて。」
と目線を相手まで落として説明しなおしていました。

同じ直上の練習でも、
「壁と向い合って壁に助けてもらうとやりやすいよ。」
と、さまざまな方法を試している姿も見受けられました。

「直上10回できたらテストは合格だよ。」
出された課題をクリアしようと一生懸命な姿。

もともとクリアしていた子も
「11回が18回になった!」
と大喜び!
他の子達も徐々に回数が増えていき、合格者が続出でした。




ボールを真っ直ぐに打ち上げられるようになったら、フォームチェック。
フォア、バックそれぞれの打ち方を一つ一つ丁寧に指導していました。
「打ち終わった後におでこのところまで持ってきます。…アイーンではないよ。」

難しい話も多かったかもしれませんが、スタッフではない、
お兄ちゃん講師の一生懸命な話に、うなずきながら耳を傾け、
そして体を動かします。




その間に中学生は台を使った練習。
さすがは中学生!
経験者でなくとも、小気味良い音を立ててラリーが続いていました。



その後、同様のものに小学生が挑戦。
卓球部のサーブを打ち返す。
球足が速く難しそうですが、
講師たちのボールは確実に、打ちやすいところにコントロールされていました。

ボールを打ち返せた時には周りのみんなで…
「ナイスショット!」


いよいよ腕試しの試合!
講師陣と受講生に分かれてハンディキャップマッチを行いました。





「どっちもがんばれー!」
練習の成果がさっそく現れ、
サーブをきっちり決める。
来た球を相手コートに打ち返す。
基本的なことがきっちり押さえられ、試合として成立していました。

「ぼく卓球苦手‥下手なのを笑われないかな‥」
と始まる前は不安そうにしていた男の子も
あと一点で勝利というところまで迫る勢いを見せ、
2年生の女の子が3人抜きを達成するなど、勝負としても白熱しました。


最後にそれぞれに話を聞いてみたのですが、
講師の中学生からは、
「教え方の勉強になって楽しかった。」
教わった側の子ども達もすぐさま、
「卓球やりたーい!」
と、双方に充実感が得られたところで今回のイベントは終了しました。


初めて完全に子どもの手に渡した企画でしたが、普段とは違った中学生の姿に感動‥!

一生懸命全体を動かそうとする子、
個人指導が上手な子、
実技での関わり方が上手な子、
困っているところにサポートに入る子、

それぞれの子がそれぞれの得意な形で力を発揮し、イベントを進めていきました。
回数を重ねて、連携が取れていけば、更に良いイベントになると感じました。

講師一人ひとりに、感謝の言葉を掛けました。
その際に
「次はもっと良い練習を考えて来たいです!」
という嬉しい言葉も聞けました。

25年度は更に、子ども達が主役になれる場所をつくっていきたいと思います。


宍倉鉄平(6)