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2006-09-21 12:19:48 | ゲイ事情
もう2年以上も前になるんだぁ~。というのは、ニュージャージ州の現職州知事でありながら、生中継のテレビ記者会見で、自分がゲイであることをカミング・アウトした、ジム・マクグリービ。彼(今年49歳)が、今晩のCNN、Larry King Liveにまたまたライブでテレビに登場していた。今度は、奥さんではなく、ボーイフレンドと一緒に!ボーイフレンドは、42歳のオーストラリア人、マーク・オドーネルという人で、黒髪なところとか、ジム・マクリービ自身に似てる(二人ともスーツにネクタイだったので余計、似てるように見えたのかもしれないけど)。

最近、マクグリービは自伝(その名もThe Confession)を出したようで、そのプロモも兼ねているのか、マスコミで紹介されることが増えている。この記事によると、マクグリービが初めて他の男性と関係を持ったのは、奥さんが出産のために入院しているときだったとか。この相手が、マクグリービの州知事辞任の引き金になった人で、ニュージャージ州政府の国土安全保障担当者だった人。関係を持った後、マクグリービにお金を要求したらしい。今晩のCNNでも、この人の写真がチラッと出たけど、やっぱりテロ対策の専門家だけあって、ちょっとゴッツイ系の、だけど見た目普通の人だった。写真を見ながら、「でもこの人もゲイなんだよなぁ」と改めて思ってしまった。

しかも、驚いたことに、ジム・マクグリービが男性と関係を持ったのはこれが初めてだったとか!そしてマーク・オドーネルが、初めてのボーイフレンド。全て初めて尽くしだよ~。ある意味、ジム・マクグリービは無菌室で育ったというか、ゲイの世界から身をおいた生活をしていたから、擦れてないというか。これまでたまりにたまったゲイとしての運を一気に使っている感じがするのは僕の気のせい?

今年4月には、パートナーであるマークの両親に会うために、オーストラリアのパースまで行ったというのが記事になってる。今晩のテレビの画面でも、ラリー・キングの目の前で、二人で唇にキスしてたし、ジム・マクグリービは常にマークの背中に腕を回してたり、ラブラブな雰囲気がブラウン管を通してこっちにまで伝わってきた。衝撃のカミングアウトからまだ2年しかたってないのに、ボーイフレンド以上のライフ・パートナーを見つけてしまっているマクグリービってスゴイ。

二人が知り合ったきっかけというのが、ゲイの知人が主催したパーティーだったというから、やっぱりパートナーやボーイフレンドを見つけるのはネットじゃなくって、知人のツテだよなぁなんてまたまた確信してしまった。

そして思わず笑ったのが、Larry King Liveの後に放送されるニュース番組、アンダーソン・クーパー360の予告に画面が変わったとき。ラリー・キングが、ジム・マクグリービとマーク・オドーネルの正面に座ったまま、「今晩のアンダーソン・クーパー360では、・・・について報道されます」という前置きとともに、ゲイのアナウンサー(だけど正式にカミングアウトはしていない)アンダーソン・クーパーがテレビ画面に映し出された。同じフロアの別スタジオで収録されているというアンダーソン・クーパーも、今晩のラリー・キングのゲストがマクグリービだというのを知っていたはず。もしかしたら自分の番組の準備をしながら、ライブ放送のLarry King Liveをチェックしていたかもしれない。画面がアンダーソン・クーパーに切り替わったときも、彼の顔がいつも以上にニヤついていたのがバレバレだった!それを観ていた僕は大笑いしてしまった。

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3 コメント

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訂正! (Ty)
2006-09-24 13:51:51
マクグリービは、「無菌」どころかとんでもない遊び人だったというのが判明。州知事時代に関係を持ったイスラエル人が、ってきり初めての相手だと思っていたら、僕の聞き間違いだった。



「州知事時代に関係を持ったのは彼が初めてだった」とテレビで言っていたのを、僕は頭の部分を聞き逃していた。つまり、州知事になる前は、既に結婚していたにもかかわらず、ゲイの本屋を徘徊して男と知り合ったり、トラック・ドライバー(もちろんゲイの)が集まる場所に行ってセックスしてたりと、かなり裏の世界で遊んでいたというのを告白してる。



自分のセクシュアリティーを押し殺している人ほど、性欲に駆られる気がします。



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Unknown (cedar)
2006-09-24 17:50:38
いつも楽しく読ませていただいています。確かにロイ・コーンとかエドガー・フーバーとかも(ちょっと古い人たちですが)ゲイっ気があってゲイコミュニティーにもちょっと屈折したかかわり方をしていたようですよね。個人的には彼の自伝読んでみたいですね。なんかイスラエル人の元恋人は性的関係あったことを否定しているらしくてもめてるみたいですが。
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そうそう (Ty)
2006-09-25 14:21:54
まさに、ロイ・コーンって屈折した人だったみたいだね。僕はHBOの映画「Angels in America」で初めてそういう人がいたんだというのを知ったけど、僕の元彼ジェームスの知人に、学生時代にロイ・コーンのお抱え運転手をしてたことがあるというピーターという人がいて、出会ったことがある。僕も二人たどればロイ・コーンにつながってたんだと思うと、世の中、狭いです。(世代が違いますが・・・。)



Angels in Americaはこちら↓

http://www.hbo.com/films/angelsinamerica/



フーバーは、FBI長官の地位を利用して、当時の政治家たちの秘密情報をつかんで裏世界のドンだったらしいね。やることがヤラシイ。自分はゲイだったのにね。そんな生前の悪行のせいか、彼の墓石に、パンティーがかぶせられたこともあったとか。改めてフーバーの写真を見たけど、不細工だし・・・。



フーバー↓

http://www.zpub.com/notes/znote-jeh.html



マクグリービがインタビューで、「クローゼットの人生を送って苦しむゲイは、自分の世代で終わりにしたい」と言っていた。これには僕も強く同感。僕が関係を持った人の中にも、「オレ、ストレートだから」なんて言ってる人がいたもんねぇ~。あんた数分前に自分がやった行為と言ってることがかみ合ってないっすよ。とにかく、こういうことを平然と言ってのける人には唖然としてしまいます。



マジで自分のセクシュアリティーを正面から受け止められなくて、屈折した人がまだまだ多い世の中ですよ本当に。ゲイ、バイの男どもが全員、カミングアウトしたら世の中、今よりも良くなると思うんだけどなぁー。



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