「描く」仕事の現場から

イラストレーター兼デザイナー兼ディレクターTETSUの独り言

MIXI規約改正の問題(経過まとめ)

2008年03月07日 | ■社会
さて、MIXIの騒動もすでに4日目。
私個人としては、情報を集めた上で現状は、事の推移を静観します。
著作物を多くお預かりしている身として、必要な判断と行動を行って
いきたいと思います。

【MIXI規約改正問題(経過まとめ)】
■3/4日にMIXI運営事務局が4/1日改正の新規約を発表。
■同日より、ユーザーから多数の批判が噴出。
■同日、ユーザー有志による18条改正問題コミュニティが複数発足。
 直接関連の大きい著作権、クリエイター関連のコミュニティ始め、
 意見が相次ぐ。
■問題は18条のみでない事が具体的に指摘されていく中で、ユーザー
 あってのMIXIと言う使用者側の認識と海外進出等含めコンテンツを
 如何に展開、運用するかの姿勢面等で、MIXIの企業姿勢との乖離が
 様々指摘され、多くのユーザーがこれを問題視。
■問題点が解決しない限り、4/1日を前に著作権に認識の深い識者や
 クリエイターなどのユーザーのコンテンツ廃棄とMIXI離脱が懸念
 される事態に。
■3/4日にMIXI運営事務局が「今回の規約改定の理由」として、誤解を
 解くためにという主旨で以下の説明を発表。
 ・著作権は著者にある。
 ・投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ
  形式や容量が改変されること。
 ・アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数
  のサーバーに格納すること。
 ・日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサー
  バーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信
  されること。
 ・日記等の情報の書籍化もユーザーの了承なしには進めない
■上記発表を受けて、各ユーザーの反応は、上記説明と18条規約文
(著作者人格権を行使しない、改変、使用等についてはMIXIの自由)
 の意味が全く「真逆」の方向であるとの指摘が多数噴出。火に油を
 注ぐ結果に。
■3/5日にMIXI運営事務局が18条についてのみ、著作権は日記の作者に
 帰属するという見解を出し、18条条文の見直し、他にも質問のあっ
 た用語に対するQ&Aを行うと発表。
■SNSの本質は「招待制で「信頼出来る交友関係」の元でのクローズド
 なコミュニケーション。それに、オープンなブログなどのツールに
 おける運営規約に近いものを持って来た事に対する批判が多数。
 曰く、「足下が見えていない」「本末転倒」
■条文改訂を前に、ネガティブイメージが広がっている。
 理由はMIXIの中国進出。(※2008年4~5月予定で上海MIXIが設立
 される。資本金270万ドル。社長はミクシィ代表取締役笠原健治氏)
 かの国の著作権に対するメチャクチャぶりは言わずもがな。これを
 想定して先手を打ったのではという疑念が噴出。今後、MIXIサイド
 のユーザーとの話合いの進展があるのか、あるいは、これらの事業
 計画の前に、18条条文の一部改訂のみでの強行突破を図るのか?
 など、ユーザーの注目が集まる。
■市場も反応を始め、2/29日の終値(124万)からわずか、4営業日
 で3/6日には終値(88万3000円)となり、下落率は3割近く。とは
 いえ、現状まだ、想定内の料金との見方も。大和が反論のレポート
 を出した本日3/7日も終値(84万8000円)と株価は続落した。
 モルガンが株価の指標を60万まで下げる等、厳しい評価が続く。
【関連サイト記事】
〈ミクシィ株の下げ続く、利用規約改訂でユーザー揺れる‐相次ぐ格下げ〉
 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=aqLxe5RJ0NUo&refer=jp_stocks
〈ミクシィ大幅続落、大和では反論リポート〉
http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/fis/080307/080307_mbiz510.html
〈日経株価/ミクシィ〉
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=2121