「描く」仕事の現場から

イラストレーター兼デザイナー兼ディレクターTETSUの独り言

世界卓球2008

2008年03月01日 | スポーツ関連
このところ、見ずにはいられない世界卓球。
http://www.tv-tokyo.co.jp/takkyu_08/

小学2年でラケットを握って、以降
30代中盤までずっと卓球をやっていた人間として
は「血」がうずくのは致し方ない。
才能もなかった私は下手の横好きの域を出ないの
だが、卓球に関わっていなければ、本当に体力が
なく、今の自分はなかったと断言出来る。

僕にとって卓球は「負ける」事と向い合う場だった。
負けるのは基本的に大嫌いである。
だが勝てない。努力が足りない、才能も足りない
の足りないヅクシだ。なんで、そんなに長く続けて
いたのか、自分でもよくわからないのだが、
やり始めると、やめられない。

そんな僕だったが、以前事務所を置いていた市で
地元の卓球連盟のチームに入れてもらって30代半ば
にして、かなり勝てるようになって来たことがあった。
だが、そこから先に行くには、時間を圧倒的にかけ
なくてはならない。課題はたくさんあった。,同時に
そのころ、イラストレーターとして事務所を維持して
いくには、大きな転機を迎えていて、二兎を追うこと
は不可能だった。事務所を引っ越し、卓球をやめた。
以降ラケットはほとんど握っていない。

ぼくはサーブが得意な選手だった。
レベルは比べ物にならないのは当然だが、
今回、福岡春菜の試合とTV東京のややわざとらしい
感の拭えない前振りにもかなり思い入れがあった。
なんせ、ぼくも大阪出身だ。
サーブで生きて来た身としてはいやが応にも応援に
力が入る。

昨日の試合は石川にチャンスと将来のために世界の
「プレッシャー」を体感させようとしたのだろうか。
僕としては、福岡の試合が見たかった。
まあ、それはさておき、
今回の世界卓球は、何といっても「平野」につきる。
こんなに「闘志」を感じる日本人のアスリートに
出会ったのは一体いつ以来か。
柔道の柔ちゃんや、レスリングの吉田といった「無敵」
だったアスリートはいるが、彼女らはある種、「達観」
の域まで達しており、「秘める」こともできる。
が、平野は違う。鬼というキャッチフレーズに異論が
ないほど、その鬼気迫る闘志と集中力は見るものを圧倒
する。昨日も、負けはしたが、大差がついたセットを
「負けたくない!」の強い一心で粘りに粘って接戦まで
持込むその姿は「戦う」ことがいかに重要かをあらためて
教えてくれる。
出来れば、日本代表のサッカーの男子選手に、ぜひ、
この姿勢を見習っていただきたいと切に思ったりした。

今日は、男子だ。
今大会は、吉田海偉選手にも平野選手と同等の「気」を
感じる。韓国にぜひ勝って、『根性」見せてほしい。