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道はひとつなり・・・・・BY 中央花卉

奥会津のかすみ草

2016-05-22 | 福島県

暖地のかすみ草も終盤になり
高冷地のリーレー産地である福島県奥会津にいってまいりました。


先日、会津地区4JA(会津みなみ、あいづ、会津いいで、会津みどり)が合併し
新生「JA会津よつば」が発足。

「会津はひとつ」にをよつばマークに表しスタートしました。





まずは旧会津みなみの田島にむかいました



昨年9月の豪雨で川が決壊し
多くの田んぼが水没しました・・
未だその後処理が進められていました

一日も早い復興を祈ります・・






かすみ草の生産者は20名

マリーベールを中心にベールスター、みやびが作られております。







主力のマリーベールはこんもり育ち、出来上がりも上々との事
ここ数日天気も良く、日照もあるので順調とお聞きしました。

来週より早生品種みやびからスタートし
6月10日過ぎより染めかすみなどの対応も始まります。



ブルファンも順調に生育しております。
そのほかカラー、ヒマワリも順次出荷となる見込み


皆様お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。


田島の花いよいよです

今期も宜しくお願い致します!!



さて続いて・・・
田島から一山二山超え、走る事30分





旧会津みどり、昭和村に到着です。

部会数は69名
夏のかすみ草を支える一大産地です。


作柄はアルタイル中心にベールスター、フォレスト、スターマインなど約16種
季咲きから8月上旬に新植へと移行していきます

新品種「リゲル」「ホワイトビクトリア」や低臭の「ノート」
新しい品種に出会えるのも昭和村のかすみ草の楽しみの一つでもあります。


早速、菅家さんにご挨拶。





まだしばらくかかりそうですが・・・
順調に生育しております。

この冬は、例年の三分の一ほどの積雪しかなく
あっという間に雪解けをむかえました

雪が少なくて楽だったけど・・
やっぱり降るときは降った方がいいねと

雪室に収める雪もかき集めて入れるほどだったとか・・

雪によって土壌が洗い流される地区なので
やっぱり降るべきものは必要なのですね・・

昭和村のかすみ草は6月中旬ごろから
標高の低いハウスから出荷がはじまります




この日は偶然に「からむし焼き」と重なりました。

14年間昭和村に通い、からむし焼きを見るのは初めてです。




からむしは、イラクサ科の多年草。
苧麻(ちょま)とも言われ、繊維を青苧(あおそ)と呼んでいます。

昭和村は本州における唯一、上布原料の産地。
雪解け後に根を植え付け、収穫できるようになるには3年かかるそうです。

何故焼くのか?

聞いてみますと・・・
からむしの発芽がばらばらなので、先に出た芽を焼くとともに
根に刺激を与えて地表に眠っているからむしを一斉に発芽させるために行います。

焼くことで害虫の駆除にもなり、残った灰は肥料になっていきます。

菅家さんのお話しでは・・
文献に残るものを見るに、350年前から行われていたそうで

旧暦4月の中の日(5月21日の小満の日)を目安に行っているとの事でした。




敷き藁を浮かせ均一に並べます




84歳になる菅家さんのお父さん
周りに延焼しない様、入念に水撒きを行います。



風の流れを読みつつ・・風下から火が放たれます。





途中お父さんが不足気味のところに継ぎ足しをしていきます・・



燃え終わったところはすぐさま水をかけ、灰の吹き飛びを防ぎます。











無事焼きあがりました・・

この後は灰が飛ばないように再び敷き藁をして発芽を待ちます。


お父さんの話では
昔はあちらこちらでやっていたんだよと
水を抱えて大変だったんだ・・

引き継がれ、
自然豊かなこの地でしか出来ない行事に立ち会え感激した次第です・・






からむし焼きが終わると田植えが始まり
かすみ草も日々育っていきます。



待ちに待った・・
昭和の季節になりますね。




夜は部会長さん含め打ち合わせが出来ました。

お忙しい中、皆様ありがとうございました。


6月下旬頃より

いつもの場所で販売開始です!




奥会津のかすみ草

今期も宜しくお願い致します。









nakaya

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