中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

大通りにオープンした「彩園」

2009年12月07日 | 中華街(大通り)

 大通りにあった「珠江飯店」。菜香グループの原点となったお店だ。
 コンクリートのビルにする前は木造の2階建てで、よく通ったもので……。

 それが突然の閉店。
 ああ、嗚呼、これから私はどこに行けばいいの…状態に。

 それからしばらくして「彩園」という店が跡地にオープンした。(冒頭の写真)
 店名を書いた大きな看板を見て「ん?」と思うところ、ありませんか?

 私が気づいたのは、その書体。
 どこかで見た「彩」の文字だ。


 こちらは同じ大通りにある「彩香」(サイカと読む。サイコウではない)

 どうです、両店の「彩」の書体がそっくりでしょ。
 これは姉妹店に間違いないはず。



 「彩園」オリジナルのクリスピーチャーハン。 



 こちらは「彩香」オリジナルのクリスピーチャーハン。
 


 「彩園」フカヒレ入りトクトクセット、3990円。


 こちらは「彩香」フカヒレ入りトクトクセット、3990円。
 文字や写真の位置が微妙に違うが、同じものだ。

 「彩香」のホームページを見ても姉妹店が出てこないのだが…


 オープンしてしばらくした頃、ランチサービスが始まった。
 しかし850円という値段がちょっとね…。
 で、しばらく足が向かわなかったのだけれど、これではいかんと思い直して先日、ランチをしに出かけてきた。

 入店してまず感じたのは、従業員の接遇の良さ!
 まずオシボリ、これをちゃんと手渡してくれた。
 そしてポット入りのお茶。


 料理が出てくるまでの間、何度も継ぎ足して飲めるので、これは嬉しい。
 でもまあ、850円のランチだからね、当たり前か。

 とか、思いながらポットの絵柄を眺めていたら、「あれぇ?」と気になることを発見。
 この模様、どこかで見たことが…



 これは「珠江飯店」の食器。
 一瞬、同じものかと見間違ってしまった。


 そして、これは「菜香新館」の食器。
 やはりグループの「珠江飯店」と同じものを使用している。

 ということで、「珠江飯店」・「菜香新館」のは花柄、「彩園」のものは野菜柄。
 主題は違っているものの、なんだか雰囲気がそっくりだな。

 しかし、なんだかなぁ、なんかまだ気になるなぁ…と思い続けて数週間。
 そして本日、私の写真フォルダーの中から、こんな食器を発見した。


 これは一時、「菜香」グループにいた「私家厨房 菜」の食器だ。
 野菜柄である。
 まったく同じではないか。

 既製品の食器で、偶然、同じものになったのかなぁ…


 注文した「牛バラ肉と大根の煮込み」が運ばれてきた。

 『お待たせいたしました、牛バラと大根の煮込みでございます』とお姐さん。感じが良いぞ。

 昔ながらの小型店では、ドンと置いていくだけのところもまだまだ残っているなかで、結構まともな応対をしている。
 こんな風に出してくれたら、それだけで味わいが10%増しになるのだ。
 
 まずは牛バラ肉から取り掛かる。見た目、固そうだったのだが、箸を入れたらホロホロと簡単に切れる。かなり柔らかいぞ。
 そしてタレ。八角の香りがフ~ンと漂ってくる。ひと口食べてみると、そこそこ美味しいではないか。

 大根、ニンジンもそれなりに柔らかく煮込まれているが、もう少し味がしみ込んでいると良かった。
 最後は残ったタレをご飯にぶっ掛けて食べる。こういうのも楽しい。


 食後の杏仁豆腐。これは昔ながらの寒天タイプのもので、好きじゃない。
 最近は「一楽」とか、「獅門酒楼」とか、「好々亭」とかのデザートで口が肥えてきているので、これはちょっと……。


 ところで、クリスピー炒飯の「クリスピー」って、なに?
 最近流行りの「クリスピー・クリーム・ドーナツ」なんていうのもあるし、クリスピー・ピザとかクリスピー・チキンもある。

 クリスピーの動詞は「crisp」。

 辞書をひくと、こう書いてあった。

━━ a. ぱりぱり[かりかり]する; もろい; 新鮮な, できたばかりの; (空気が)さわやかな, ひやっとした; きびきびした, 歯切れのよい, ぱりっとした, 簡潔[端的]な, 明確な; (髪などが)(きちっと)カールした, 縮れた.
━━ v. ぱりぱり[かりかり]になる[する]; 縮れる[らす].
━━ n. ぱりぱり[かりかり]する状態; 〔英〕 (pl.) ポテトチップ.
crisp・bread (甘味料無添加の)かりかりのビスケット.
crisp・ly  ━━ ad.
crisp・ness ━━ n.
crisp・y  ━━ a.
crisp・i・ness n.

 クリスピーとは食感がぱりぱりしていて、砕けやすいことなんだろうね。
 それが炒飯の中に投入されている「おこげ」なのだろうか。


 この料理は横浜中華街のなかで何軒か出している。
 市場通りの「四五六菜館」。
 やはり、おこげが入っている。

 南門通りの「王興記」でも見た。これがそのメニューだ。

【参考】
「彩香」オープンの時の記事 →コチラ


←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね

「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒




コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白くて冷たい鯛焼き | トップ | 南門通りに「朕之味」がオープン »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ランチ (本須)
2009-12-08 00:03:39
平日ランチは悪くなさそうですね。
平日で850円は高めでしょうけど。

ここは休日になると950円のセット
メニューに変わってしまいます。


近頃、休日になると1000円前後の
ランチに切り替える店が増えています。
関帝廟通りの南門シルクロード近傍の
お店は1000円ランチだらけになってます。
返信する
平日ランチ価格 (管理人)
2009-12-08 08:30:02
◆本須さん
平日ランチのお客は近隣で働く人々がかなり多いと思います。
そういう人たちをリピーターにさせるには、
もう少し低価格でなければだめでしょうね。
平日でも900円台のランチを出すところがありますが、これは観光客向けでしょう。
中華街周辺で働いている人たちを、関内や元町に向かわせずに、せめて週3回は中華街でランチをしてもらわなければ…
返信する
彩園の秘密 (中華マン)
2009-12-08 22:37:01
彩香を始めた時にいた最初の料理人が、アメリカから帰国して、彩園を始めたそうですよ♪
返信する
Unknown (管理人)
2009-12-09 06:20:04
◆中華マンさん
独立したんですか。
やっぱり、姉妹店なんですね。
返信する
Unknown (オーゴンカープ)
2009-12-13 06:19:25
お久しぶりです!
「彩」の文字のつくお店

実は市場通りに「彩鳳」もあります!
3店舗とも台湾の方が営んでいると思います!
返信する
おおおおお~ (管理人)
2009-12-13 21:36:50
◆オーゴンカープさん
お久しぶりです。
彩の字のつく店、気がついていました。
でも、字体が違いますよね。
どうなのかなぁ
返信する

コメントを投稿

中華街(大通り)」カテゴリの最新記事