中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「獅門酒楼」のランチから 20年分を放出②

2021年11月23日 | 中華街(大通り)

 前回の続きです。見出しの画像は先日食したランチ。


 牡蠣とホタテの豆鼓炒め。豆鼓の味が牡蠣にピッタリと合う。旨い! もちろんホタテもだ!


 切り渡り蟹と肉団子の辛味煮込み。渡り蟹は衣をつけて油で揚げてから鍋に投入しているようだ。そのためか、蟹の旨みが殻の中にギュッと凝縮されている感じ。柔らかいところは殻ごと、爪の中は爪楊枝でほじくって100%食べさせていただいた。
 もちろん、さまざまなエキスを吸い込んだ春雨や肉、野菜などが圧倒的にウマイ。


 渡り蟹と肉団子の土鍋煮込み。渡り蟹がうまいのはもちろんだが、そのエキスや干しシイタケの旨み成分を吸い込んだ野菜たちが、これまたじんわりと美味しい!
 合間に食べる大きな肉団子も、これだけで一品料理となるほど。煮込まれた汁と一緒に頬張ると、口中一杯に幸福感が満ち溢れる。最後は残った汁にご飯を投入。それらを混ぜ合わせ、まるで土鍋を舐めたかのように綺麗にして完食した。


 イヨスダレ貝とキュウリの紅麹炒め。貝の味はほとんどアサリのような感じ。そこにキュウリ、玉ねぎ、ベビーコーン、そしてなんと長芋が加わって、紅麹、生姜、ニンニクなどで炒められている。


 口中に放り込む長芋のシャッキリ感にビックリ。ここに長芋を入れてしまうという発想がすごい。


 手羽先と老酒の台湾風煮 バジル風味。手羽先はしっかり煮込まれていて、箸で触るとホロリと崩れるほど。もちろん、老酒+バジル混じりのタレが美味しい!
 さらに、手羽先の合間に食べるタケノコ、ニンジンがこれまた上手に味がしみ込んでいてウマイ!


 四川風漬物とアイナメの煮込み。この料理のメインはアイナメですが、タイトルにある四川風漬物というのがよく分かりません。探し方が下手だったのでしょうか、もしかしたら具材というよりも、小さく刻んで味付けに使われていたのかも。
 漬物に代わって存在感があったのが春雨とセロリ。ピリ辛のタレが絡まって非常に美味しい。主役のアイナメは細長くカットしたものが片栗粉でコーティングされ、ホッコリとして身離れのよい本体の煮崩れを防いでいます。


 カサゴの姿揚げと高菜漬けの四川風辛し煮。カサゴは高温で一気に揚げたのでしょうか、骨まで食べられるほど!
 それと一緒に煮込んだ高菜漬け混じりの餡が絶妙でした。カサゴの白身、サクッとした骨、辛し煮の餡、これらをまとめてご飯に乗せて食べると、口中いっぱいに幸せが訪れます。


 メバルはカットしたものにコロモを付けて揚げてあります。そこに白菜、シイタケ、春雨も参加して、甘辛い味付けで煮込まれており、これはもう、ご飯が進んで進んで仕方がない一品!!
 コロッとしたメバルの美味しさもさることながら、旨みタップリの干しシイタケ、ダシを吸い込んだ白菜、喉越しの良い春雨が食欲を煽ります。


 北海道産アイナメと高菜漬の土鍋煮。スープが全体的に緑色! これは高菜から出てきた色のようです。
 土鍋に投入されているのは、アイナメ、高菜漬けのほかに、シイタケ、タケノコ。シャッキリしたタケノコがいいアクセントになっています。もちろんシイタケも旨い!


 白果牛利(サイコロ牛タンステーキと銀杏のブラックペッパーソース)。牛タンが柔らかくて、しかも量がしっかりとある。
 そして一緒に炒められているのは、銀杏だけではなく、赤緑のピーマン、エリンギ、それに白くて四角くカットされたもの。 この白いやつをカプリと齧ったら、思いもかけぬサックリ感。一瞬クワイかと思った。しかし2口目で判定がでた。これは違う、長いもだ!


 ウナギとタロ芋の煮込み バジル風味。大ぶりの鰻が惜しげもなくタップリと投入された太っ腹な一品。
 ホコホコとした鰻に合わさったもう一方の具材、タロイモはネットリとした感触で、これに旨みの凝縮したタレを絡めて食べるとなかなか美味しい。


 活サゴシの衣揚げ 秋ナス添え。衣をまとったサゴシがカラッと揚げられている。その下には油通ししたと思われる秋茄子が1個分。
 油っぽい主役の周囲には、ツンとくる玉ネギや酸味の効いたタレがまとわり付いている。油淋鶏の魚版とも違う、和洋中が融合したような味わいでなかなか美味しかった。


 紅カサゴの姿煮込み 四川風。丸揚げした魚に四川風ピリ辛ソースをかけている。このカサゴ、頭から丸齧りして、噛み切れない骨を吐き出し、口中に残った身に四川風のあんを絡めて食べると、やっぱり酒がほしくなる。


 牛タンと山芋の上海風煮込み。メンバーには牛タン、山芋のほかに、干し椎茸、タケノコ、ブロッコリーが参加している。
 ひと口、タレを啜ってみると、美味しい~!
 真ん中辺の白っぽいのが山芋。当然、生の時のシャキシャキ感はない。すりおろした時のトロトロ感もない。でも、不思議な柔らかさが残っている。
 そこに柔らかい牛タンがタップリ! 干し椎茸がまたいい仕事をしているのだ。旨い汁を充分に吸い込んで、美味しさ2倍増!


 黒醋的鯛魚(的鯛とアボカドの黒酢風味。なんだ、酢豚みたいじゃないかと思われるでしょう。そうなの、酢豚の魚バージョン風。
 通常の酢豚を会社にたとえるならば、社長は豚肉である。玉ネギ、ピーマン、ニンジンは常雇の正社員だ。タケノコやパイナップルは居たり居なかったりするので、彼らは季節的に雇われる出稼ぎ労働者といったところだろうか。
 そういった通常の会社と違って、ここの「黒醋的鯛魚」の社長は漁村からやって来た魚君。買収とかなんかではなく、話し合いのうえで豚肉と入れ替わったようである。

(つづく)


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5 コメント

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Unknown (通りがけの…安先短)
2021-11-23 12:32:23
瀟洒なお部屋に案内された私は、先程から、黒地に黒の刺繍を施した華麗なチャイナドレスに、クワイの様な形に髪を結った御婦人の給じを受けていた。次々と運ばれて来るお料理はどれも絶品で、蜊とキュウリの炒め物などは涙物の旨さだった。次は待望のお刺身…薄切りの白身魚に、うん?…これはなんだ。パンチのある物体が四匹いた。『こちらのタレをつけて召し上がれ…』と無口で能面みたいだった御婦人が初めてしゃべった。薄く笑いを堪えている表情にも見えたが…何の事はない…輪切りにしたナマコで、タレをつけて…コリコリ…食べたら最高だった。流石に満腹になり…ァァ…シアワセ。で、最後に運ばれて来たのは、彫刻が施されたデッカイ優勝🏆?(馬上杯と云うらしい)にたっぷりの杏仁プリン(豆腐)だった。ミントが可愛らしく添えられていた。〆は、御婦人が深蒸しで丁寧に入れてくれた鉄観音だ。お猪口サイズの湯飲みでいただく…のだが…これが物凄く熱くて、思わず声をあげてしまった。すると突然部屋の扉が、ドン‼…と、開いて、年配の血色良い白衣の男性が『冷たいのも…アルネ~』と、高そうなグラスに並々と注がれた鉄観音を持って来てくれた。右手にはお玉を握っていた。と、ここで目が覚めました。…深夜遅くまで…ご馳走のお写真を拝見していて、空腹のまま眠ってしまったので…こんな夢を見たのでしょうか?
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Unknown (ぶらくり佐藤)
2021-11-23 18:15:21
こんな皿がランチで出されたとは、信じられないようなご馳走の数々。
宴会で出された料理かと思ってしまいました。
こちらで宴会をしてみたくなりました。
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Unknown (管理人)
2021-11-24 09:55:21
>通りがけの…安先短さん
ご自分のHPとかブログで発信したらいかがでしょうか。
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Unknown (管理人)
2021-11-24 09:56:41
>ぶらくり佐藤さん
こんなのが平日のランチで出てくるのですから、
止められないですよね。
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Unknown (通りがけの安先短)
2021-11-24 10:25:25
なるほど…やっとこさ…理解できました。気付くのが遅くてすみません。書き方も変ですし。楽しい団欒を台無しにしてしまう。今までの数ある御無礼…決して悪意とかがあって書いていたわけではありませんが。ごめんなさい🙇。了解です🌻
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