
大玉たこ焼き、ネギたこに続いて、今日は明石焼き風“ダシたこ”を体験してみました。場所はもちろん山下町公園奥の「大阪焼き 三太」です。
これまでに食べた大玉たこ焼きとネギたこは、ソースをからませる通常のスタイルでしたが、今日の“ダシたこ”は普通のたこ焼きとは大きく違っています。
明石焼き風の食べ方なのです。つまり、ツユの中にドップリと浸して食べるわけですね。こんな食べ方って、ほかになにがあるでしょうか。

大抵の人はもり蕎麦、天ぷらを思い出すはずです。でも、もり蕎麦はツユの中にすべてを水没させることはしません。完全水没させないと気の済まないオジサンがいるかもしれませんが、ツウはワサビを少し乗せた蕎麦の下部を少しだけツユに漬けてからすすります。
天ぷらだってそうです。揚げたての海老天は尻尾の方を箸でつまんで、天ツユにサッとくぐらせる程度です。しばらく水没させたまま置いておくなんてことはしません。
ところがですよ、ここの“ダシたこ”は紙コップに注がれたダシツユの中にドボンと入れたらしばらく待ちます。湖底に沈んだマリモのようですが、こともあろうに、今度はこの“ダシたこ”を水中で半分に割ってしまうのです。
そんな食い方ないって? いや、いや、店のおじさんが言ってました。こやって食べるんだって。
今日はお試しということで4個でしたが、それにしても最初は透明感のあるダシツユだったのが、最後にはたこ焼きのモロモロとした部分が混じっていたりして、なんだか1週間ほどお湯を取り換えていないお風呂のように混濁してしまいます。
でも、これが美味しいんですよね。ダシツユ本来の味にたこ焼きの味が混ざって、絶妙なハーモニーを奏でてくれます。
で、結論。“ダシたこ”はツユだけが美味しい。
大阪焼き 三太に関する過去の記事
山下町公園の「大阪焼き 三太」見てきました(2007.2.4)
おらあ、三太だ(2007.2.18)
「ネギたこ」のカオス(2007.2.24)
わたしでさえまだ10日と23日の2回だというのに。:->
せっかくですから次は、大阪やき三太で神戸の味に挑戦してみてはいかかでしょう?
神戸っ子は、というかわたしが幼少のみぎり、まだたこ焼きというものがひと玉10円だった頃近所のたこ焼き屋へ100円持ってカウンターで食べるのが結構贅沢なおやつでした。
5坪ほどの店でしたがカウンター内側にたこ焼き型がずらりと並んでいてそこで「たこ焼き、10個ちょうだい!」というと、オバちゃんが生地を流し込んで焼いてくれたんです。
焼きあがると木の皮の船にほかほかのたこ焼きを並べてこってりソースを塗りたくって、鰹節と青海苔をのせてカウンターで今か今かと待ち望むわたしのまえに置いてくれると、次にお茶の湯のみのようなものが出てきてそこには、澄んだカツオだしが入っていました。
すると、カウンターで足をぶらぶらさせていたわたしほかの小学生は喜び勇んでまだその熱でたなびく鰹節をまとった焼きたてのこうばしい香りをたたせるたこ焼きを迷いもなくダシ入りの湯のみのなかへ浸してずるずるとすすりながら食べたものです。
さすがにたこ焼き10個を食べきったあとの湯のみには鰹節やら青海苔やらが浮き、澄んでいたはずのダシ汁はソースで茶色く色づいたうえにたこ焼きの生地が溶け込んで濁っているのですが、こいつがまたウマいんです!最後にそのダシをぐびぐび飲み干してカウンターにパチンとひとつ100円を置いて「おばちゃん、ごっそうさん!」と店をあとにする頃にはなんだか大人になったような気分さえしたものですよ。
わたくしごとですが去年うちの弟が結婚いたしまして結婚相手は同じ神戸市内の東灘区のお嬢さんでしたが、生まれも育ちも灘区民の弟にはカルチャーショックなことがいろいろあったらしく電話で
「姉ちゃん、どうもたこ焼きをダシにつけて食べるんは灘区民だけらしいで」と言っていました。
生まれも育ちもヨコハマなうちの主人からすると、灘区は土着民が殆どで元町あたりまで歩いて出かけられるからヨコハマで言うところの"南区"だろうと言うのですが、灘区のおとなり東灘区はちょっとハイソなマンションが山の手にあったりなんかして他府県の方がお住まいだったりしますがそこはじゃぁヨコハマで言うところのどこなんだ、ってことになりますが、それはさておき神戸の土着民が愛する「ソースたこ焼きをダシに浸す」という食べ方、ぜひご賞味ください!
ちなみにたこ焼きをダシの中で割らなくてもいいです。
ダシの中でたこ焼きを押すと中からブクブクッと空気が出ます。その空気が抜けたところへダシが滑り込むんです。
それで"たこ焼きも美味しいが、最後のツユはもっと美味しい"の結論に至っていただけるとありがたいのですが。^-^;どうでしょう??
神戸には1回しか行ったことがありませんが、MAKO☆彡様のお言葉で気分はもうすっかり神戸旅行、そして灘区と東灘区を歩いているような錯覚すらいたしました。
「三太」の通常メニューは制覇しましたので、今度はご教示のとおりソースたこ焼きをダシツユの中に入れてみます。
このお店ではツユ(100cc 50円)の別売りもあります。“大玉たこやきソースがけ”とこのツユを買って試してみます。
今週あたり、会芳亭でたこ焼きを食べている人がいたら、それが探偵団・酔華です。
さて、大玉たこ焼きのツユ付きですが、わたくしここへ書き込みをしてすぐの2時ごろ、いてもたってもいられなくなり、いさんで三太へゆき、
「えーと、大玉六個にダシ…」とたのんだところ”ダシはいくつ?”と訊かれたので
「ダシはひとつでええよ」と言ったら”ひとつでは頼めないんです、なんでも4個からなんで…”と注意されてしまいました。(汗;)
「いや、そうやなくてね、この、ここのダシだけひとつ欲しいねんけど」とメニュー写真のカップ部分をなでながらいうと
おじさんと奥さん”えっ”と驚いて”たこ焼きにツユをつけるの?”とまるで卦体なものでも見るような形相をしてました。
「そうそう、それ──」
わたしが注文したあとすぐに数名お客さんがいらっしゃったのでこのたこ焼きの食べ方が子供のころから馴染みのある食べ方だということや、それも家庭の味というわけではなく外でたこ焼きを食べるときの形態だということは説明することはなく、ただ三太とハッピークローバーの間の丸椅子に腰掛けてもくもくと食べるのみでありました。
そして今日も同發で半々ランチを食べて三太へ。
「大玉六個とダシ100CC」
もうダシ何個ですかと突っ込まれたくなかったのでそう注文したのですが、いままで商品と一緒に必ず渡されていた三太のフライヤーをもう渡されなくなりました。
苦節一年ほどでやっと甘栗売りに声をかけられることもなくなり、この地にも顔見知りが増えて、なんとなく山下人の仲間入りが出来てきた気分です。
ところで三太に行く度にきがかりなことが。ハッピークローバーって最近やってます??
ハッピークローバーはやっています。この前もシャッターを開けているところに出くわしました。でも、不定期なのですかね。
>MAKO☆彡さん
たこ焼きをソース+出汁で食べるのは灘区だけではありません。
というよりも現時点で聞く限りでは灘区ではあまりその食べ方はしてなくて、長田区、兵庫区あたりが多いようです。
長田区、兵庫区では別々に出てくるのではなく深めの器にたこ焼きが入って出てきます。
これにお好みで出汁やソース(もちろん両方もあり)をかけて食べるというんが一般的でした。
この食べ方にもチャレンジしてみて下さい>酔華さん
「ほーら、春先神戸に~♪」と矢野顕子さんも歌ってましたし (^^;
「神戸たこ焼き」のサイトで食べれる店を紹介してますので、是非行ってみてください。
こんなにも出汁まみれのソースたこ焼きの写真を見られれるとは、思いもよりませんでした。
以前にコメントした後の調査で、「灘方面」でもソースをつけたたこ焼きを出汁につける、もしくはたこ焼きに出汁&ソースをかけて食べるというような食べ方があった事が判明しました。
データがたまったら分布図でも作ってみなくては (^^;