津軽森林鉄道 小泊海岸林道 七ツ滝
小泊海岸林道は、その名の通り、
小泊地区から海岸線を北上していく軌道を持つ林道です。
手持ちの資料からだと、
昭和17年度に開設、それから昭和30年度まで幾たびか延長されている。
ここは最後の昭和30年度に開設された区間になる。
津軽森林鉄道としては、比較的新しく敷設されている。
なので、厳しい環境下でも遺構が残っていると思われます。
場所は国道339号沿いにあって、観光地にもなっています。
隧道-滝越えの橋-隧道 で津軽森林鉄道が進んだという。
有名な箇所なので来て見ました。
写真中央を横切る石垣が見えますね。
駐車場とかないので、一度、素通りしてしまいました。
オイラが、道路の海側から滝に向かってカメラを向けているのを見て、
何かあるんじゃないかと、他の観光客が寄っていく感じでした。
滝を見て右側を見てみました。
大きな崖に大きな穴がいかにもって感じで塞がれていました。
落石防護ネットが張り巡らされていました。
隧道跡なのですが、危険なため塞がれてしまったようです。
塞がれた隧道と七ツ滝とのラインを結ぶ石垣。
ほとんど垂直に近い角度で、壁のように造られているんですね。
塞がれた隧道の右側にあたる反対側です。
落石防護ネットにツタが絡み付いていて良く見えませんが、
同じようにふさがれているようです。
当時も、険しさだけでなく潮の影響などで、保線が大変だったのではないかと想像できます。
七ツ滝のところに戻ってきました。
滝のところをどのように進んでいたか、上って見てみたい衝動にかられました。
滝の右側に隧道の坑口が見えました。
かなりヘビーな雰囲気。
床部分が濡れていて、入れなさそうでしたが、
感触を確認してみたら、砂の混じった土が湿っているだけでした。
なので、突入です。
長さは10mに満たない。
隧道内部は意外とゴツゴツしていて荒っぽい感じです。
なので、今まで見てきた隧道とはかなり雰囲気が違います。
石などはあまり落ちていない。
今まで持ちこたえてきたわけなので、大丈夫でしょう。
向こう側が見えているので、勇気を出して進んでみました。
長い年月で風化され、こんな風になったのでしょうか!?
それとも、ここの岩盤の特質上、このように荒々しく削るしかなかったのでしょうか!?
隧道を抜けての景色です。
旧小泊方面を見ています。
結構な高度があります。
先ほど見た坑口を塞がれた随道が見えます。
今、オイラが出てきた隧道の坑口を振り返ってのバックショット。
えええぇ~!?
こんなところから出てきたのか・・・
あまりの狭さに、ちょっと焦る(;´Д`)
ささっと滝のところに戻りました。
滝のところに戻って、前方のショット。
竜泊ライン方面を見ています。
向こうにも隧道がある。
津軽森林鉄道も、この滝を見ながら進んで行ったわけですね。
これだけの高度で滝を突っ切る感じ。
こんなの、どこかのアトラクションでしょ!?
昭和30年代にやっていたとは・・・オォォ♪((*゜゜∀゜゜*))
滝の左側(竜泊ライン方面)の坑口
こちらは、もう崩れてしまっているかの印象だった。
しかし、覗いてみると向こうが見えている。
ここも10mに満たない長さだ。
手掘りの荒々しい仕上がりの隧道内部。
後にボギー車を通すために拡幅修繕されたらしい。
突貫で修繕したためか荒々しいのかもですね。
隧道の出口は落石防護ネットが張られていました。
この先は、現国道へと進むラインが軌道跡のようです。
隧道内を振り返ってのバックショット。
角ばった石がかなり内部に入っている。
坑口上部から崩れてきた石だ。
ヤバイ、早く脱出をせねばって、
今、パラパラと崩れてきているわけではないけどね。(´▽`*)アハハ
竜泊方面の隧道から戻って、振り返ってのバックショット。
この七ツ滝の両サイドの2つの隧道。
小泊方面に見えた隣の塞がれた隧道。
さらに、ここから小泊方面に1kmほどのところの青岩というところにも隧道があったようです。
ここの調査は終了です。
意外と思っていた印象より滝が小さかったでした。
隧道は坑口が開いていて、入れるとは予想していなかった。
短い隧道とはいえ、ちょっと怖かった。(´▽`*)アハハ
七ツ滝をあとにして少し北上(竜泊ライン方面)したところから振り返ってのバックショット。
そこから少しズームアップ。
七ツ滝の下は国道339号だが、それがこちら側に来ると高度を上げる。
その現国道と七ツ滝の隧道の高さが同じになることが見て取れる。
ここからしばらく北上していく現国道が、軌道跡となるようだ。
次は、その先にある林道へ行ってみることにした。
=へばまんだのぉ~=
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます