相ノ股沢の橋梁を確認して、その先へとは迂回するために、
いったん来た道を戻り、旧・県道を進む。
すると、すぐに通行止めになっていた。
車で入って行く人も中にはいるようだけど、管理のされていない道路は危険だ。
オイラはここに車を停めて、この先からは歩いて進んでいきます。
少し勾配を上がりながら進むと、相ノ股沢の方に下って行けるように、
左手に細い道が現れる。
それを進むと、倒木が行く手を阻んでいた。
クグり抜けました。
なんか、小さい頃って、何かとくぐり抜けるのが楽しかった頃があったよなぁ~
っと、懐かしい感覚が蘇ってきてみたり。
すると、また、倒木が・・・
台風18号の影響なのだろうか!?
この先は、かなり気を入れて進まなければならないようだ。
っと思っていたら、滝のような音が聞こえる。
左手に相ノ股沢が、すぐ近くを流れている場所です。
治山ダムでした。
途中、右手の高台に、旧・県道が見えるポイントもありました。
今、歩いている道は、津軽森林鉄道の本線跡ということになる。
相ノ股沢の橋梁から続いてくる軌道跡との、正確な合流ポイントは解りませんでした。
おそらく坂を下りきったところだと思いますが、先へと早く進みたかったので、
注意深く見ていませんでした。(´;ω;`)ウッ…
さらに少し進むと、急に道が左に曲がっている。
ここから本線は、右手に進んでいるはずだ。
その右手なのだが、雰囲気が・・・
笹薮だ。(# ゜Д゜) ムッキー
どうしよう・・・
入るの止めようかなぁ~
結局、進んでみた。
笹薮は、お決まりですからね。
ここは、ヽ(`д´;)/ うおおおお っと、オイラがぶち切れてしまう
ぶち切れないツルなどは無いようだ。(´▽`*)アハハ
にしても、前方視界は悪いことに変わりない。
しかし、意外とフラットな感じで、前方に開けている。
左側には、水路のように清水が流れている。
直線的なので、なんか人工的な感じを受けた。
さらに進むと、雰囲気が変わってきた。
ぬわぁ~、湿地です。
ぬかるんできました。
しかし、ずっと同じ道幅で進んでいる。
歩きづらいが、このまま先へ行きます。
長靴を履いているので、進めています。
長靴と言えば、今期の冬用に新しいのを購入しないといけないなぁ~。
っと、この湿地はもっと酷くなるのだろうか!?
などと思って進んでいると。
目の前の小型の木の、さらに行く先が薄暗くなっている。
崩れて、行き止まりか!?
ちょっと不安を感じてみたり・・・(;・∀・)
倒木を乗り越え、前方に目線をやる。
アレッ!?
アレレレレレッ!?
レンガ!?
煉瓦!?
煉瓦造りの大きなピザ釜が、なぜこんなところに!?
オイラの第一印象です。
これが、100年以上前から存在する、相ノ股隧道の蟹田側の坑口だ。
実に綺麗に煉瓦が積まれている。
明治のモダンな造り。
煉瓦の積み方も様々あり、これは強度を優先した積み方なのだが、
完成された強度を持つ積み方が、機能美としてオーラを発しているようだ。
煉瓦の持つ強度と機能美。
これは、あの、福島酒造の「福島藤助」が、
たとえ事業に失敗しても「建物は永遠に残る」と言っていた、
牽牛に造られた赤レンガの酒造工場と結びつく。
中は、真っ暗だ。
かなり奥の方は、崩れていると思われます。
半分は水没している印象。
坑口の右側から、少量の清水が流れ込んできており、
それが内部に入り、溜まっているようだ。
なので、入っていこうとは思えませんでした。
使われなくなってから、相当な時間が経過していても、
この隧道の空間を保っているわけだ。
しかし、その間、メンテナンスはされていない。
なので、今この瞬間に崩れるかもしれない。
危険なので、入ってはいけないのだ。
内部の煉瓦は所々飛び出したりしている。
崩れてしまっているところは無いようだ。
それにしても、坑内に流れ込んでいる清水の影響で、かなり湿度が上がっているようだ。
全体的な印象としては、思っていたより、きちんとしていた。
ここまで来るのに、湿地を歩く羽目になるとは、思いもしなかった。
ここの区間は、津軽森林鉄道が一番最初に工事が始まったところです。
この隧道は開業に先駆け、明治40年には完成していたと言う。
しかし、津軽森林鉄道が廃止されてからは、
隧道も、周囲も当然メンテナンスされていないので、
この貴重な遺産も永遠に残ることはないだろう。
時が過ぎるまま、埋もれるか、崩れいくのを待つしかないのだろうか!?
今も相ノ股隧道のしっかり口を開けていた煉瓦造りの坑口を確認できた。
あとは、この湿地を戻るのだが、ぬかるみで足を取られ転ばないように、
慎重に足場を選びながら帰りました。
今回、調査した相ノ股隧道の場所です。
水色のピンクの実線が、実際に歩いた軌跡です。
津軽森林鉄道 蟹田~今泉方面 その③へ続く。
=へばまんだのぉ~=
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