スパイってもう少しプロフェッショナルな人たちだって思ってるんで。豪に亡命を求めた自称中国人スパイは… by 福島香織さん
https://youtu.be/9kRWKcZ2a7s
【Front Japan 桜】インバウンドは成長戦略か / 自称『中国共産党スパイ』の大暴露[桜R1/12/10]より
■ 自称『中国共産党スパイ』の大暴露
福島:今日これ、読売新聞かな、スパイ豪で暗躍かとありますけど、要するに、今、オーストラリアのスパイ問題ってのが、突然、大きくバーンと世界を揺るがしてる。で、正直、この人スパイかどうかっていうのは
有本:微妙だよね。
福島:めっちゃくちゃ怪しいんですけれども。私はこの人をスパイと呼んでしまうと、色んな人をスパイって呼ばざるを得ないから、まぁ、あんまりスパイスパイって私自身は…スパイってもう少しプロフェッショナルな人たちだって思ってるんで。
有本:でもさ、中国って「プチスパイ」いっぱい居るよね。
福島:ウン。で、基本的に中国は、皆、中国人はスパイと言うワケじゃないけれども。スパイになり得るっていうか、まぁ、まぁ、仕方がないんだよ。この体制の中では。
で、非常に政治的な風向きを見ながら、自分の身の安全を図ると。その中で、知り得る情報をですね、所謂政府側に提供する事を要求されたり、義務付けられたり。或いは自分の小銭稼ぎの為にやったりなんてことは、ごく普通にある事なんですけど。
じゃあ、日本では無いかって言うと、まぁ、有りますよね。有りますよねって言ったらオカシイけれども、そりゃあ、普通に情報周辺にね、居てたら、警察のね、公安局から内調から法務省から、色んな人達が、ホントに地方警察の外事とか警務とかそういう人も含めて、色々接触してくるし、普通にCIAとかKGBの人と名刺かわしてお話聞かせて下さいとかは普通にあると思うんですよ。
それがまぁ、例えば商社マンであったりとか、そういう政府関係の秘書であったりとか。そういう風な時に、要するに自分の職務に忠実な人っていうのは守秘義務だとか、そういう風なモノを非常に重視するんですけれども。
中国の場合は職業に対する忠誠ではなくて、党に対する忠誠が最優先ですから。党が全ての情報を知り得る。そんな事を言ってしまうと、例えばIT企業…中国系のIT企業なんかも、もう全部顧客情報は中国に出せと言われたら、出さざるを得ないという様な形であって、それが日本企業であろうが、何であろうが、そこに中国の資本が入ったり、中国人が入ったりしていると、まぁ、そうならざるを得ないという意味では、中国ってのは、ホントにスパイ国家だと言えるんですけれども。
今回のオーストラリアの件は、簡単に言いますとですね、王立強っていう人がいきなり「私、共産党のスパイでした」って、告発して、で、助けて下さいと。オーストラリア政府に亡命させて下さいと。その代わり、どんな事をやったか、情報差し上げますって言って、でまぁ、11月になってオーストラリアの主要メディアの取材をバンバン受けてて、60minutesという有名な番組とかでバンバン受けてて、その内容が結構ビックリする内容もあったと。
私が1番ビックリしたのは、
突然、中国の習近平の悪口みたいなのを書く出版社兼書店の関係者が5人位相次いで行方不明になって、何処に行ったんだろうなぁと思ったら、翌年、それから8ケ月後にですね、中国公安当局で、秘密逮捕されてましたという事がバレちゃった。
で、その内の何人かは、タイのプーケットのリゾート地で忽然と消えたりとか。何人かは、深圳に行ったきり帰ってこなかったとかあるんですけど。まぁ、当然、その中にはですね、外国パスポートの人も居てて、で、この英国パスポートを持ってる李波(リポ)っていわれる書店の株主の拉致に関与したって事を王立強さんがいきなり言って。
まぁ、実行犯だったみたいですけれども。ホントかよ?っていうのも皆ビックリした。あれはね、銅鑼湾書店事件っていうのは、香港の犯送中って言われる逃亡犯引渡条例改正案に反対する、この一連の運動の根っこにある所で。
要するに香港人の香港市民が、いきなり中国に秘密逮捕されて、引っ張ってかれて、証拠もロクに無いのに、有罪判決で、CCTVでゴメンナサイみたいな謝らされるみたいな事を見て、香港の人たちは、なんて中国の司法っていうのは恐ろしいものだと。香港は独立した司法を持っているけれども、こんな司法と一緒にされたらたまらんなと思ってる時に、司法を一緒にしましょうみたいな条例改正案が出てるので、皆、こんなに反対してるって事なんですけど。
まぁ、その切欠となる事件とも関わったと。他にどういう事があったかと言うと、この人は解放軍の総参謀部から雇われていると。この人の上司の香港企業のトップに居る向心っていうのが居るんですよね。向心とその奥さんを通じて、色々情報を流したと。
台湾の選挙にもコミットしている丁度ね、この向心は軍部のスパイだって事を言ったから、この向心カップルが台湾に行って、出張して、出てくる所を台湾当局が捕まえて、取り調べをしていると。で、向心って何物なのって話になった時に、葉剣英(ヨウケンエイ)の孫か息子か何か、そんなんなんですけどね。
葉剣英っていう人は解放軍が作った人で、所謂軍部の長老。その葉ファミリーっていうのは、中国の5大ファミリーの1つで、物凄い影響力を持っています。特に広東と軍に影響力を持っています。それの末裔、一族だからという様な話も出て。
これ、本当かどうか分かりません。何故なら、葉剣英の孫娘のヨウジンヅっていう人が居て、私も会った事何度もあるんですけども。違うと、こんなのファミリーじゃないっていう事をまぁ、言ってるんですけど。
まぁ、そういう様な話が出たりとか、他にも香港が如何に中国にプロパガンダ…メディアが中国に侵略されているかの暴露って言って、例えば、ATV亜州テレビですね、コレの幹部が解放軍の要職を兼務しているとか。中国共産党から5千万人民元のお金を貰っているとか。そういう風な話も出てて。
これは実は、秘密な様で、皆、業界の人は知っているという。中国のメディアっていうのは共産党からお金を得てて、共産党のプロパガンダを。
有本:それは、あんまり驚かないよね。そりゃそうだよね、みたいな。
福島:宣伝になっているって事は、実はもう、専門家は知っているんですけど。そういった事を言ってたりとか。後、台湾地方選に於ける世論誘導工作で、20万のSNSのアカウントを作って、民進党サイドを攻撃したりとか。まぁ、有りましたよね。度数攻撃みたいなのが。そういう事もやって、で、韓国喩っていう国民党の候補が高尾市長に当選したんですね。
高尾市長っていうのは、今の与党の民進党の牙城みたいな所で、まぁ、民衆運動の出発点みたいな所だから、此処で、民進党が負けるワケないと、皆思っていたのが、国民党の、しかも国民党軍にルーツを持つ1番高尾市民から嫌われそうな人が勝っちゃった。それも大圧勝ですよね。
こういう風な勝利も俺がやったぜ、みたいな事を言ってて、ホントかよぉ~みたいな、そんな話が出てたワケですよね。まぁ、この人が本当にスパイかどうかって話になった時に、まぁ、一応、オーストラリアのインテリジェンス機関がですね、取り調べを一段落した所で、「まぁ、スパイっちゃあスパイかもしんないけど、こんなのスパイに入れたらねぇ…」みたいな感じの、英字紙だと、bit player端役って言ってたんですけど、私たちも実は、そういう人たち…自称「自分は情報を持ってる」買いませんか、売りませんか的な
有本:プチ・スパイ
福島:プチ・スパイというかbit player的な、でも実際の所全然コアな情報を持ってないんですよ。
有本:そらそうでしょ。
福島:で、ハッキリ言って、さっきの李波(リポ)の件が本当なら、驚きなんだけれども、香港の内情ですよね。メディアに幾らお金が入っているとか。メディアのトップの誰がどういう血筋かとか、ファイミリーの一族かとか、そういうのってのは、実は業界の方たちってのは、だいたい皆知ってて、ネットなんか見れば、結構出てたりとか、SNSで皆、話合っていたとかしてるんで、ハッキリ言って、スパイでなくても知っているんですよ。そういう話は殆ど。
で、まぁ、20万のSNSアカウントっていうのも、いわゆる情報分析機関というのは、20万とかいう数字を出していたかどうかは分かんないけども、要するに1人の人が、ソフトを使って大量のSNSアカウントを作って、その資金は中国から出てるって事は、台湾の情報機関とか、専門家の人たちってのは、大体情報を持ってて。
勿論、発表って事はされてないんですけれども、漠然とした噂ってのは、皆共有してるワケなんですよ。だからそれを、さも俺が…いう風な事を言ってたら、知ってても不思議ではない話を、凄い情報として、色んな所に言ってて。
情報っていうのは、根拠の薄い話であっても、多少のお礼をやって集めながら、それを確定していく作業ってのが、情報機関とか新聞記者とかの仕事なんで、まぁ、こういう人たちに、普通に会って、ほう、ほうって言って、普通に話を聞くのは当たり前の事なんですけれども。
そういう意味では、この人がホントにスパイかって言うのは、まぁ、保留で、オーストラリアのインテリジェンス機関なんかは、bit playerだと端役だと。要するに本流スパイじゃないよと。実はこういう人たちっていうのは、中国に関して言うと、山の様に居ます。
どの位居るのかっていうのは、数は言えないけれども、私、随分前にね、「まぁ、東京だけで、1万人は居るよねぇ」みたいな話を聞いていて、
有本:オーストラリアだとそれこそ、中国大使館員が2005年位に、亡命した時に、オーストラリア国内だけで5千人とか言ってたよね。
福島:そうですよね。だから東京だったら、もっと緩いから、1万人位居るかなぁ…みたいに。
有本:日本のメディアに向けてか、日本はもう、その倍、3倍じゃきかないんじゃないみたいな話だったからね。
福島:ざっくり1万人と思っていても…。まぁ、という事は、スパイ捕まえましょうって。日本で…日本人が北京で捕まっている人たちも居てて、あの人たちも、ハッキリ言って、スパイじゃないと。まぁ、bit playerという所迄もいかない
有本:であるか、ないかって言うよりも、先ず、レベルだよね。ホントのだからプロフェッショナルスパイって言える、しかもその本流の所から、それなりのチャンとしたミッションを持っているかどうかって事で言うと、別に持ってないんだけど。
福島:つまり、インテリジェンス機関があって、その人に特殊な身分偽パスポートとか、商社マンとか特殊な身分を工作して、ミッションを与えて、本国から派遣されてる。これがスパイの定義なんです。その意味では、この人も、王立強さんも、勝手にやってきて、で、情報周辺者の周りウロウロして、「俺、こんな事知ってるでぇ~」みたいな感じで、お金もらったりとか。
チョッとそのぉ…、まぁ、楽しいですから。ハッキリ言って情報の周辺に居るって。これ知ってるみたいな話は…っていう様な人たちが、
有本:ホントに知ってる人だったら、知ってるって言ったらお終いだみたいな所が本当は有るから。
福島:本当に知っている人は、最後までスパイって事が分からないっていうのが本物のスパイなんですけど。俺スパイみたいな雰囲気の人たちって言うのは、日本人で捕まっている人も含めて、全然スパイじゃなかったりとかして。
本当なら、こういう人たちは捕まえられない。だけども、ハッキリ言って迷惑ですよね。なので、どういう事を普通の国家だとするかと言うと、お引き取り願うんですよ。もう、来ないで下さいとか。チョッと注意して、即刻出て行って、退去とか、次からVISAが出ないとか。
そういう風な感じでコントロールしていく事が多いんだけれども。中国の場合は、問答無用でスパイで捕まっちゃって、懲役3年とか14年とか、結構重いのをバンバン捕まる。それで結局何をやるかというと、まぁ、人質みたいな形でですね、日本がチョッと言う事をきいてくれるんだったら、返しても良いよみたいな、そういう交渉に使われかねないというのが、今の中国の厄介な所なんですよね。
だけど、そういう風に日本に1万人居るとか言われているbit player的な情報周辺者的なスパイを捕まえられるかっていうと、日本には、先ず、法的根拠が無いし、捕まえたら、捕まえだしたら、1万人位捕まえちゃうワケで。
そういうので捕まえられると、多分ね、日本の企業とかね、大学とかでも、結構困ると思うんですよね。何故なら、彼らっていうのは、ハッキリ言って、自分からやりたいと思いながらやるんじゃなくて、中国の大使館とか、当局側の人とかから、接触してきて、オタク、こんな話聞いてない、あんな話聞いてない、こんな情報取れないみたいな事は、圧力受けると、彼らにしてみれば、政治的な身の案選の事を考えたり、本国の自分の家族の事を考えると、まぁ、協力せざるを得ないという事になるので、まぁ、知っている範囲で、この位ならと思う事を言ってしまう事も多々あると。
そういう風な事情の中でですね、じゃぁ、この人達、全部捕まえて良いですよって言われると、大学は、そんなスパイ抱えていたんですかみたいな事を言われたり、企業は、スパイを抱えてた企業だって事を暴露されちゃうとイメージダウンにもなるし、ハッキリ言って、外国人の有能な人を採用しにくくなるとか。そういう色んな問題があって、多分ね、予測し得ないような色んな問題があると。
しかも、多分裁判になるとね、スパイとしてね、立証できないというかね。そういうシステムも無いし、スパイを裁くシステムも無いし。日本では、大変頭の痛い問題が起きるだろうと。だからね、オーストラリアの今の問題っていうのは、本当に、日本は参考にした方が良いなという色んな事があると思います。
で、このスパイの手口で、深刻だなぁ、怖いなぁと思うのは、あのぉ~今年の3月に、ホテルで、中華系オーストラリア人がメルボルンのホテルで死んだ事件。この人は中華系なんですね。中国系オーストラリア人市民なんですよね。
国会議員になれという風に中国側から実はお金を貰っていた。百万オ―ストラリアドルの政治資金を提供するので、出馬しろというような事を実は頼まれていたと。
実は今年の5月にね。総選挙があったと。で、それを去年の段階で頼まれてて、で、悩んだ末に、彼は当局に全部言っちゃった。オーストラリア当局に言っちゃったワケですよ。まぁ、先にバレたんだと思うけれども。捕まっちゃって、全部ゲロっちゃったと。
ゲロっちゃって中国の政治侵透工作を全部言ってしまった。その後で、釈放されて、5月の前の3月位かな…に、なんか死んじゃった。理由は薬物過剰摂取とかまぁ、言われているんだけれども。どう考えたって
有本:怪しいだろ
福島:どう考えたって、それは殺されたんだよね、中国当局にって言うのを見た時に、あぁ、中国の普通の人でも、国籍をオーストラリアにしても怖いんんだなと、良く分かりました。
有本:日本の政界だってあり得るよねぇ。
福島:で、日本で、それが無いかって言われると、無いって考える方がオカシイよね。
有本:オカシイよ。
福島:本当に、その時に…何か私ね、今選挙でね、その人の出自っていうか背景ね、言わなくても良いけれども。言った方が良いかもしれないですヨネ。言って尚且つ、自分がそうではないという事を示す様な…何ていうのかなぁ…政策なりとか、そういう風なモノを出した方が。
今、逆に言うとね、親中政策を支持する有権者なんてのも沢山居るから、成程なと。この人はルーツが中国だから、日中関係を良くしようと思って、こういう政策を出してるなって、そういう納得の仕方なら良いんだけれども。やっぱり隠してやるとね、それは、工作という風に言われてしまうという事ですね。
有本:他の国でね、例えば、自分の出自って言うのをハッキリさせて、その国とのより良き関係っていう事を掲げて当選する人っていうのも、当然居るワケだけれども。只、そうは言っても、前提となるのは、先ずはそれが自国の利益に繋がるかどうかっていう事ですよね。日本の場合、そこがチョッとエッって感じになってしまったり。日本は元首相からして、そのぉ、ハニートラップに掛かってましたみたいなね。
福島:お臍位のサファイアあげるって、ピロートークで囁かれたと、非常に具体的な誠しやかな話が囁かれたりね。
有本:日本のある一定以上クラスの政治家の奥さんとかさ。普通の…何て言うのかなぁ…全く旦那の政務公務と関係無く、中国行ったりするじゃない。そうするとやっぱり、その地域の当局の人が接触してきて、いきなり何か紙をバーッと持ってきて、何かっていうと、「あそこに今度新しく建つマンションの、これ契約書なんですけど。サインしてくれたら、上げます」って言われるんですって。
福島:そんなものねぇ、貰ったって、全然良いマンションだから、止めた方が良いですよ。
有本:言われたっていう人に直接二人聞いたのよ。ホントにあるんだね。そんな分かり易い話っていう…凄いヨネ。
福島:別に政治家だけじゃなくて、企業の幹部。所謂技術系企業とか情報系企業の幹部とか。あるみたいですねぇ。家族を狙えって。
で、オーストラリアの浸透工作っていうのは、かなり歴史と年期が入ってまして、これを暴いたのが、サイレント・インベージョン(Silent Invasion)ってね、クライブ・ハミルトン教授が書いた本で、これ日本でもあって。
他にもカナダの浸透工作をバラしているのが、あれですね、パンダの爪(Claws of the Panda カナダにおける北京の影響および脅迫キャンペーン本)。これも翻訳されてたかな。
で、因みに私が翻訳した何清連(カセイレン)さんの中国の大プロパガンダ。これは言語では、赤い侵透って言う原題がついているんですけれども。元々の題が付いているんですけれども。
これはアメリカに対する、香港・台湾も書いているんだけど、アメリカ・香港・台湾の浸透工作、政治工作ですね。これですね、さっき王立強が言った、香港メディアに対する中国侵透工作の内幕なんてのは、この本に実はかなり詳しく書いているんですけれども。
要するにね、今年になって。或いは、去年かな。去年ぐらいから、今年にかけてですね、中国が如何にスパイっぽい事をやっているかって事を暴露するブームみたいな本がオーストラリア・カナダ・アメリカ…この本、アメリカ・香港・台湾。で、日本が未だそういう本無いから、私頑張って書いてみようかなぁって思ったりする位なんですけど、実はね、日本はね、侵透工作に一生懸命にならなくても、親中人種は物凄く沢山居て、
有本:勝手にやってくれちゃうからねぇ。
福島:勝手にやってくれちゃって、一番楽で、この本の中にも書いているんですけれども、日本モデルは他の国では通用しないという。特殊な国家だって書いているんですよね。
有本:でもそれは、旧ソ連も言ってたんだよね。日本と言うのは、ホントにそういう事が必要なくって、チョッと最初に注射だけすれば、後は全部日本人が勝手にやってくれると。こんな国は他に無いっていう。
福島:分かって居る人も居るワケ。これはプロパガンダで、世論誘導で、中国の浸透工作だって思いながら加担している人も居るんだけれども。中には本当に日中の架け橋の為に。日中が仲良くすれば、日本にとって良い事だって心の底から信じてね、日中の架け橋をやるんだぁって言って、志に燃えて一生懸命やってる。中国の雑誌や新聞を拡販してくれる様なね、世論を誘導してくれる様な人が沢山居るし。
有本:日中友好に資すると思っている、非常に善良なチョッと困った人も居るんだけど、それですらない人って居るでしょ。例えば、メディアなんかに出てきて、何となくそれが、正しい事なんだって…要するに日中関係に限らず、皆、仲良くしなきゃいけないんだみたいな事を。
只自分の…何て言うかなぁ…ある種の道徳心みたいな事で、無自覚に言っていて、それが実は中国側に利する局面だったりするっていう…
そういう事に全く無自覚な人っていうのも、かなり日本の場合には居ますよねぇ。
福島:そうなのよね。だから日本っていうのはそういう意味では特殊なんですけれども。でオーストラリアが何故狙われるかというと、今、南太平洋っていうのが中国の戦略地図の中で、非常に重要とされていて、ソロモンのね、台湾断交も中国の工作ですよ。
他にもね、パプアニューギニアのね、この間ブーゲンビル州独立の時に、中国が黒幕になってお金やるから、ウチが何でもしまっせみたいな事で、ブーゲンビル州独立するかどうかっていう所にも暗躍しているし。フィージーとか、バヌアツとかキリバスとかあの辺もね、中国がすごく進出しています。
有本:中国系バヌアツ人とかいっぱい居るワケでしょう。
福島:バヌアツもそうですし、トンガもそうですし。パスポートビジネス盛んで、買えるんですけど。中国人なんだけど…ホントは中国、ダブルパスポートはダメですよ。だけども、もう、バヌアツパスポートいっぱい持ってて、バヌアツなんか行くと、中国の犯罪組織とかの、もう拠点になってたりとかね。ビットコイン詐欺みたいなね。暗号通貨詐欺みたいなのの拠点になっていたりするんですけど。
面白いのは、中国の公安警察が、バヌアツに行って、そこで犯人捕まえて、持って帰るから、バヌアツの公安の独立と司法の独立はどうなんだみたいな。こんなの見ていると、香港が怯えるのは分かるんですけど。そういう意味で、南太平洋っていうのは、アメリカの影響力が空白のギリギリの太平洋の線なんですよ。
もう少し行くとサモアがあって、ハワイがあるワケで、この辺り迄の中国の覇権を確立したら、世界をアメリカと2分して治められるぜっていう、中国の野望のポイントが、その最前線が南太平洋で、まぁ、この辺りに軍事基地を作りたいなぁ、軍事レーダー作りたいなぁみたいな事で、一生懸命お金を入れているんだけれども。
何故、アメリカがそこの所の軍事プレゼンス空白かと言うと、あそこはオーストラリアの裏庭でしょと。
有本:そうそうそうそう。最近、だから漸くオーストラリア、軍展開しようとしたりとか、してますけどね。
福島:オーストラリア、君に任せたぞって地域なんですよ。だから、君に任せたぞ。君があそこの警察官、お巡りさんだよって言われてた。オーストラリアが、チャイナマネーだとか、ズブズブにメディア、政界にお金渡して、移民ガンガン受け入れて、チャイニーズ系移民って言うのがね、今、何パーセント位居るのかなぁ。相当居るでしょうね。
有本:まぁ、旧香港の人たちとかシンガポーリアンが多いけど。
福島:英語の次にね、広東語が通じて、私、オーストラリアに取材に行く時、全部、中国語でやったって記憶が…。
有本:ホント⁈
福島:勿論、取材対象がね、チャイニーズだったから。中国侵透を調べる為のオーストラリア旅行だったたんで。エ~ッとアレなんですけれども。そういう様な状況なワケですよ。でオーストラリア、今になって、サイレント・インベージョンみたいな本も出て、今になって、もう蒼白なワケですよ。
エッ、此処迄…ウチの国会、ここ迄汚染されてた。侵透されてたみたいな状況がドンドン出てきて、今、漸くになって、こういうビットプレミアム含めたプチスパイとか、情報周辺者をコントロールする為のワーキング・グループが出来ました、12月。モリソンさんがね。
有本:65億円位ですかね。
福島:そうですね。75億ドル位だったかな。なんかその位だったと思うんですけれども。
だけどね、どういう風にするかっていうと、縦割りじゃなくて、情報機関、警察、他の官庁と全部連携してですね、先ず、怪しい奴を…怪しいんで良いんですよ。証拠がなくても。
怪しい奴を全部洗いだして、その怪しい奴を密やかにお帰り願う。って言うのをやるワケ。つまりね、捕まえられないんですよ。やっぱり。やる事はそういう風に、排除するしかない。だから、日本も、どんな法律を使っても、日本でスパイもどきみたいな、bit playerみたいな情報周辺者みたいな人が、これみよがしにバンバン捕まえられて。
日本国内では、多分中国人の情報周辺者とか。スパイ、プチ・スパイとか捕まえられないと思う。捕まえても、結局、有罪にも出来ないし、トラブルの元になるだけで。なかなか難しいとは思うけど、やっぱり、こういう風に密やかに情報を集めて、密やかに洗い出して、密やかにお帰り願うという様な、特種班っていうのを省庁、各地方にありますけど、協力して、時に、CIAだとかFBIだとかのね情報機関と情報を共有して、洗い出し作業というのをやる必要がある。
ある程度の所迄来たら、お帰り願う。ウチには来ないで下さいという様なシステムが無ければ、さっき言ったインバウンドなんかも非常に危ういモノになってしまうワケですよ。
来るだけじゃなくて、取捨選択っていうか、危ないのは困ります。そういうシステムが出来ればテロリズムだって、他の犯罪だって、チャーンと防衛出来るんで。日本っていうのは、警察しかそういう権力をやるのが無くって。
で、自衛隊にも、一応、情報機関があるし、法務省にもあるし。警察にも公安庁があって、色んな所でプチ機関は有るけど、全然情報を共有し合ってないからねぇ。そういう風なネットワークっていうのを、今、オーストラリアが一生懸命ワーキング・グループ作って、特別対策チーム作っているっていうんだったら、そういうのも参考にしながら、日本でも何かそういうのやった方が良いよと。
で、そういうのをジワジワやっていくっていう事が、やがて日本にないプロフェッショナルなインテリジェンス機関っていうモノを作る土壌になると思うんですね。日本無いのは、やっぱり問題だと思います。
有本:大変問題ですよ。ホントに。
福島:という事で、まぁ、何が言いたいかというと、日本の、スパイとも言えない人たちに対する警戒っていうのをこれからどうやっていったら良いのかっていうのは、日本の課題なんだけれども。
じゃあ、プチ・スパイってどんな事してんのとか、世論侵透工作とか、世論誘導、情報誘導、政界侵透というのはどういう手口があるのかっていうのは、チョッとこの本「中国の大プロパガンダ」を読んで頂くと…勿論、サイレント・インベージョンやClaws of the Pandaも面白いと思うんですけれども。
先ずは知る事が最大の防御だという事です。知ってみるとね、何かコレって怪しいな、工作かなって思ったら、本気にしないで右から左で聞き流して下さい。
https://youtu.be/9kRWKcZ2a7s
【Front Japan 桜】インバウンドは成長戦略か / 自称『中国共産党スパイ』の大暴露[桜R1/12/10]より
■ 自称『中国共産党スパイ』の大暴露
福島:今日これ、読売新聞かな、スパイ豪で暗躍かとありますけど、要するに、今、オーストラリアのスパイ問題ってのが、突然、大きくバーンと世界を揺るがしてる。で、正直、この人スパイかどうかっていうのは
有本:微妙だよね。
福島:めっちゃくちゃ怪しいんですけれども。私はこの人をスパイと呼んでしまうと、色んな人をスパイって呼ばざるを得ないから、まぁ、あんまりスパイスパイって私自身は…スパイってもう少しプロフェッショナルな人たちだって思ってるんで。
有本:でもさ、中国って「プチスパイ」いっぱい居るよね。
福島:ウン。で、基本的に中国は、皆、中国人はスパイと言うワケじゃないけれども。スパイになり得るっていうか、まぁ、まぁ、仕方がないんだよ。この体制の中では。
で、非常に政治的な風向きを見ながら、自分の身の安全を図ると。その中で、知り得る情報をですね、所謂政府側に提供する事を要求されたり、義務付けられたり。或いは自分の小銭稼ぎの為にやったりなんてことは、ごく普通にある事なんですけど。
じゃあ、日本では無いかって言うと、まぁ、有りますよね。有りますよねって言ったらオカシイけれども、そりゃあ、普通に情報周辺にね、居てたら、警察のね、公安局から内調から法務省から、色んな人達が、ホントに地方警察の外事とか警務とかそういう人も含めて、色々接触してくるし、普通にCIAとかKGBの人と名刺かわしてお話聞かせて下さいとかは普通にあると思うんですよ。
それがまぁ、例えば商社マンであったりとか、そういう政府関係の秘書であったりとか。そういう風な時に、要するに自分の職務に忠実な人っていうのは守秘義務だとか、そういう風なモノを非常に重視するんですけれども。
中国の場合は職業に対する忠誠ではなくて、党に対する忠誠が最優先ですから。党が全ての情報を知り得る。そんな事を言ってしまうと、例えばIT企業…中国系のIT企業なんかも、もう全部顧客情報は中国に出せと言われたら、出さざるを得ないという様な形であって、それが日本企業であろうが、何であろうが、そこに中国の資本が入ったり、中国人が入ったりしていると、まぁ、そうならざるを得ないという意味では、中国ってのは、ホントにスパイ国家だと言えるんですけれども。
今回のオーストラリアの件は、簡単に言いますとですね、王立強っていう人がいきなり「私、共産党のスパイでした」って、告発して、で、助けて下さいと。オーストラリア政府に亡命させて下さいと。その代わり、どんな事をやったか、情報差し上げますって言って、でまぁ、11月になってオーストラリアの主要メディアの取材をバンバン受けてて、60minutesという有名な番組とかでバンバン受けてて、その内容が結構ビックリする内容もあったと。
私が1番ビックリしたのは、
突然、中国の習近平の悪口みたいなのを書く出版社兼書店の関係者が5人位相次いで行方不明になって、何処に行ったんだろうなぁと思ったら、翌年、それから8ケ月後にですね、中国公安当局で、秘密逮捕されてましたという事がバレちゃった。
で、その内の何人かは、タイのプーケットのリゾート地で忽然と消えたりとか。何人かは、深圳に行ったきり帰ってこなかったとかあるんですけど。まぁ、当然、その中にはですね、外国パスポートの人も居てて、で、この英国パスポートを持ってる李波(リポ)っていわれる書店の株主の拉致に関与したって事を王立強さんがいきなり言って。
まぁ、実行犯だったみたいですけれども。ホントかよ?っていうのも皆ビックリした。あれはね、銅鑼湾書店事件っていうのは、香港の犯送中って言われる逃亡犯引渡条例改正案に反対する、この一連の運動の根っこにある所で。
要するに香港人の香港市民が、いきなり中国に秘密逮捕されて、引っ張ってかれて、証拠もロクに無いのに、有罪判決で、CCTVでゴメンナサイみたいな謝らされるみたいな事を見て、香港の人たちは、なんて中国の司法っていうのは恐ろしいものだと。香港は独立した司法を持っているけれども、こんな司法と一緒にされたらたまらんなと思ってる時に、司法を一緒にしましょうみたいな条例改正案が出てるので、皆、こんなに反対してるって事なんですけど。
まぁ、その切欠となる事件とも関わったと。他にどういう事があったかと言うと、この人は解放軍の総参謀部から雇われていると。この人の上司の香港企業のトップに居る向心っていうのが居るんですよね。向心とその奥さんを通じて、色々情報を流したと。
台湾の選挙にもコミットしている丁度ね、この向心は軍部のスパイだって事を言ったから、この向心カップルが台湾に行って、出張して、出てくる所を台湾当局が捕まえて、取り調べをしていると。で、向心って何物なのって話になった時に、葉剣英(ヨウケンエイ)の孫か息子か何か、そんなんなんですけどね。
葉剣英っていう人は解放軍が作った人で、所謂軍部の長老。その葉ファミリーっていうのは、中国の5大ファミリーの1つで、物凄い影響力を持っています。特に広東と軍に影響力を持っています。それの末裔、一族だからという様な話も出て。
これ、本当かどうか分かりません。何故なら、葉剣英の孫娘のヨウジンヅっていう人が居て、私も会った事何度もあるんですけども。違うと、こんなのファミリーじゃないっていう事をまぁ、言ってるんですけど。
まぁ、そういう様な話が出たりとか、他にも香港が如何に中国にプロパガンダ…メディアが中国に侵略されているかの暴露って言って、例えば、ATV亜州テレビですね、コレの幹部が解放軍の要職を兼務しているとか。中国共産党から5千万人民元のお金を貰っているとか。そういう風な話も出てて。
これは実は、秘密な様で、皆、業界の人は知っているという。中国のメディアっていうのは共産党からお金を得てて、共産党のプロパガンダを。
有本:それは、あんまり驚かないよね。そりゃそうだよね、みたいな。
福島:宣伝になっているって事は、実はもう、専門家は知っているんですけど。そういった事を言ってたりとか。後、台湾地方選に於ける世論誘導工作で、20万のSNSのアカウントを作って、民進党サイドを攻撃したりとか。まぁ、有りましたよね。度数攻撃みたいなのが。そういう事もやって、で、韓国喩っていう国民党の候補が高尾市長に当選したんですね。
高尾市長っていうのは、今の与党の民進党の牙城みたいな所で、まぁ、民衆運動の出発点みたいな所だから、此処で、民進党が負けるワケないと、皆思っていたのが、国民党の、しかも国民党軍にルーツを持つ1番高尾市民から嫌われそうな人が勝っちゃった。それも大圧勝ですよね。
こういう風な勝利も俺がやったぜ、みたいな事を言ってて、ホントかよぉ~みたいな、そんな話が出てたワケですよね。まぁ、この人が本当にスパイかどうかって話になった時に、まぁ、一応、オーストラリアのインテリジェンス機関がですね、取り調べを一段落した所で、「まぁ、スパイっちゃあスパイかもしんないけど、こんなのスパイに入れたらねぇ…」みたいな感じの、英字紙だと、bit player端役って言ってたんですけど、私たちも実は、そういう人たち…自称「自分は情報を持ってる」買いませんか、売りませんか的な
有本:プチ・スパイ
福島:プチ・スパイというかbit player的な、でも実際の所全然コアな情報を持ってないんですよ。
有本:そらそうでしょ。
福島:で、ハッキリ言って、さっきの李波(リポ)の件が本当なら、驚きなんだけれども、香港の内情ですよね。メディアに幾らお金が入っているとか。メディアのトップの誰がどういう血筋かとか、ファイミリーの一族かとか、そういうのってのは、実は業界の方たちってのは、だいたい皆知ってて、ネットなんか見れば、結構出てたりとか、SNSで皆、話合っていたとかしてるんで、ハッキリ言って、スパイでなくても知っているんですよ。そういう話は殆ど。
で、まぁ、20万のSNSアカウントっていうのも、いわゆる情報分析機関というのは、20万とかいう数字を出していたかどうかは分かんないけども、要するに1人の人が、ソフトを使って大量のSNSアカウントを作って、その資金は中国から出てるって事は、台湾の情報機関とか、専門家の人たちってのは、大体情報を持ってて。
勿論、発表って事はされてないんですけれども、漠然とした噂ってのは、皆共有してるワケなんですよ。だからそれを、さも俺が…いう風な事を言ってたら、知ってても不思議ではない話を、凄い情報として、色んな所に言ってて。
情報っていうのは、根拠の薄い話であっても、多少のお礼をやって集めながら、それを確定していく作業ってのが、情報機関とか新聞記者とかの仕事なんで、まぁ、こういう人たちに、普通に会って、ほう、ほうって言って、普通に話を聞くのは当たり前の事なんですけれども。
そういう意味では、この人がホントにスパイかって言うのは、まぁ、保留で、オーストラリアのインテリジェンス機関なんかは、bit playerだと端役だと。要するに本流スパイじゃないよと。実はこういう人たちっていうのは、中国に関して言うと、山の様に居ます。
どの位居るのかっていうのは、数は言えないけれども、私、随分前にね、「まぁ、東京だけで、1万人は居るよねぇ」みたいな話を聞いていて、
有本:オーストラリアだとそれこそ、中国大使館員が2005年位に、亡命した時に、オーストラリア国内だけで5千人とか言ってたよね。
福島:そうですよね。だから東京だったら、もっと緩いから、1万人位居るかなぁ…みたいに。
有本:日本のメディアに向けてか、日本はもう、その倍、3倍じゃきかないんじゃないみたいな話だったからね。
福島:ざっくり1万人と思っていても…。まぁ、という事は、スパイ捕まえましょうって。日本で…日本人が北京で捕まっている人たちも居てて、あの人たちも、ハッキリ言って、スパイじゃないと。まぁ、bit playerという所迄もいかない
有本:であるか、ないかって言うよりも、先ず、レベルだよね。ホントのだからプロフェッショナルスパイって言える、しかもその本流の所から、それなりのチャンとしたミッションを持っているかどうかって事で言うと、別に持ってないんだけど。
福島:つまり、インテリジェンス機関があって、その人に特殊な身分偽パスポートとか、商社マンとか特殊な身分を工作して、ミッションを与えて、本国から派遣されてる。これがスパイの定義なんです。その意味では、この人も、王立強さんも、勝手にやってきて、で、情報周辺者の周りウロウロして、「俺、こんな事知ってるでぇ~」みたいな感じで、お金もらったりとか。
チョッとそのぉ…、まぁ、楽しいですから。ハッキリ言って情報の周辺に居るって。これ知ってるみたいな話は…っていう様な人たちが、
有本:ホントに知ってる人だったら、知ってるって言ったらお終いだみたいな所が本当は有るから。
福島:本当に知っている人は、最後までスパイって事が分からないっていうのが本物のスパイなんですけど。俺スパイみたいな雰囲気の人たちって言うのは、日本人で捕まっている人も含めて、全然スパイじゃなかったりとかして。
本当なら、こういう人たちは捕まえられない。だけども、ハッキリ言って迷惑ですよね。なので、どういう事を普通の国家だとするかと言うと、お引き取り願うんですよ。もう、来ないで下さいとか。チョッと注意して、即刻出て行って、退去とか、次からVISAが出ないとか。
そういう風な感じでコントロールしていく事が多いんだけれども。中国の場合は、問答無用でスパイで捕まっちゃって、懲役3年とか14年とか、結構重いのをバンバン捕まる。それで結局何をやるかというと、まぁ、人質みたいな形でですね、日本がチョッと言う事をきいてくれるんだったら、返しても良いよみたいな、そういう交渉に使われかねないというのが、今の中国の厄介な所なんですよね。
だけど、そういう風に日本に1万人居るとか言われているbit player的な情報周辺者的なスパイを捕まえられるかっていうと、日本には、先ず、法的根拠が無いし、捕まえたら、捕まえだしたら、1万人位捕まえちゃうワケで。
そういうので捕まえられると、多分ね、日本の企業とかね、大学とかでも、結構困ると思うんですよね。何故なら、彼らっていうのは、ハッキリ言って、自分からやりたいと思いながらやるんじゃなくて、中国の大使館とか、当局側の人とかから、接触してきて、オタク、こんな話聞いてない、あんな話聞いてない、こんな情報取れないみたいな事は、圧力受けると、彼らにしてみれば、政治的な身の案選の事を考えたり、本国の自分の家族の事を考えると、まぁ、協力せざるを得ないという事になるので、まぁ、知っている範囲で、この位ならと思う事を言ってしまう事も多々あると。
そういう風な事情の中でですね、じゃぁ、この人達、全部捕まえて良いですよって言われると、大学は、そんなスパイ抱えていたんですかみたいな事を言われたり、企業は、スパイを抱えてた企業だって事を暴露されちゃうとイメージダウンにもなるし、ハッキリ言って、外国人の有能な人を採用しにくくなるとか。そういう色んな問題があって、多分ね、予測し得ないような色んな問題があると。
しかも、多分裁判になるとね、スパイとしてね、立証できないというかね。そういうシステムも無いし、スパイを裁くシステムも無いし。日本では、大変頭の痛い問題が起きるだろうと。だからね、オーストラリアの今の問題っていうのは、本当に、日本は参考にした方が良いなという色んな事があると思います。
で、このスパイの手口で、深刻だなぁ、怖いなぁと思うのは、あのぉ~今年の3月に、ホテルで、中華系オーストラリア人がメルボルンのホテルで死んだ事件。この人は中華系なんですね。中国系オーストラリア人市民なんですよね。
国会議員になれという風に中国側から実はお金を貰っていた。百万オ―ストラリアドルの政治資金を提供するので、出馬しろというような事を実は頼まれていたと。
実は今年の5月にね。総選挙があったと。で、それを去年の段階で頼まれてて、で、悩んだ末に、彼は当局に全部言っちゃった。オーストラリア当局に言っちゃったワケですよ。まぁ、先にバレたんだと思うけれども。捕まっちゃって、全部ゲロっちゃったと。
ゲロっちゃって中国の政治侵透工作を全部言ってしまった。その後で、釈放されて、5月の前の3月位かな…に、なんか死んじゃった。理由は薬物過剰摂取とかまぁ、言われているんだけれども。どう考えたって
有本:怪しいだろ
福島:どう考えたって、それは殺されたんだよね、中国当局にって言うのを見た時に、あぁ、中国の普通の人でも、国籍をオーストラリアにしても怖いんんだなと、良く分かりました。
有本:日本の政界だってあり得るよねぇ。
福島:で、日本で、それが無いかって言われると、無いって考える方がオカシイよね。
有本:オカシイよ。
福島:本当に、その時に…何か私ね、今選挙でね、その人の出自っていうか背景ね、言わなくても良いけれども。言った方が良いかもしれないですヨネ。言って尚且つ、自分がそうではないという事を示す様な…何ていうのかなぁ…政策なりとか、そういう風なモノを出した方が。
今、逆に言うとね、親中政策を支持する有権者なんてのも沢山居るから、成程なと。この人はルーツが中国だから、日中関係を良くしようと思って、こういう政策を出してるなって、そういう納得の仕方なら良いんだけれども。やっぱり隠してやるとね、それは、工作という風に言われてしまうという事ですね。
有本:他の国でね、例えば、自分の出自って言うのをハッキリさせて、その国とのより良き関係っていう事を掲げて当選する人っていうのも、当然居るワケだけれども。只、そうは言っても、前提となるのは、先ずはそれが自国の利益に繋がるかどうかっていう事ですよね。日本の場合、そこがチョッとエッって感じになってしまったり。日本は元首相からして、そのぉ、ハニートラップに掛かってましたみたいなね。
福島:お臍位のサファイアあげるって、ピロートークで囁かれたと、非常に具体的な誠しやかな話が囁かれたりね。
有本:日本のある一定以上クラスの政治家の奥さんとかさ。普通の…何て言うのかなぁ…全く旦那の政務公務と関係無く、中国行ったりするじゃない。そうするとやっぱり、その地域の当局の人が接触してきて、いきなり何か紙をバーッと持ってきて、何かっていうと、「あそこに今度新しく建つマンションの、これ契約書なんですけど。サインしてくれたら、上げます」って言われるんですって。
福島:そんなものねぇ、貰ったって、全然良いマンションだから、止めた方が良いですよ。
有本:言われたっていう人に直接二人聞いたのよ。ホントにあるんだね。そんな分かり易い話っていう…凄いヨネ。
福島:別に政治家だけじゃなくて、企業の幹部。所謂技術系企業とか情報系企業の幹部とか。あるみたいですねぇ。家族を狙えって。
で、オーストラリアの浸透工作っていうのは、かなり歴史と年期が入ってまして、これを暴いたのが、サイレント・インベージョン(Silent Invasion)ってね、クライブ・ハミルトン教授が書いた本で、これ日本でもあって。
他にもカナダの浸透工作をバラしているのが、あれですね、パンダの爪(Claws of the Panda カナダにおける北京の影響および脅迫キャンペーン本)。これも翻訳されてたかな。
で、因みに私が翻訳した何清連(カセイレン)さんの中国の大プロパガンダ。これは言語では、赤い侵透って言う原題がついているんですけれども。元々の題が付いているんですけれども。
これはアメリカに対する、香港・台湾も書いているんだけど、アメリカ・香港・台湾の浸透工作、政治工作ですね。これですね、さっき王立強が言った、香港メディアに対する中国侵透工作の内幕なんてのは、この本に実はかなり詳しく書いているんですけれども。
要するにね、今年になって。或いは、去年かな。去年ぐらいから、今年にかけてですね、中国が如何にスパイっぽい事をやっているかって事を暴露するブームみたいな本がオーストラリア・カナダ・アメリカ…この本、アメリカ・香港・台湾。で、日本が未だそういう本無いから、私頑張って書いてみようかなぁって思ったりする位なんですけど、実はね、日本はね、侵透工作に一生懸命にならなくても、親中人種は物凄く沢山居て、
有本:勝手にやってくれちゃうからねぇ。
福島:勝手にやってくれちゃって、一番楽で、この本の中にも書いているんですけれども、日本モデルは他の国では通用しないという。特殊な国家だって書いているんですよね。
有本:でもそれは、旧ソ連も言ってたんだよね。日本と言うのは、ホントにそういう事が必要なくって、チョッと最初に注射だけすれば、後は全部日本人が勝手にやってくれると。こんな国は他に無いっていう。
福島:分かって居る人も居るワケ。これはプロパガンダで、世論誘導で、中国の浸透工作だって思いながら加担している人も居るんだけれども。中には本当に日中の架け橋の為に。日中が仲良くすれば、日本にとって良い事だって心の底から信じてね、日中の架け橋をやるんだぁって言って、志に燃えて一生懸命やってる。中国の雑誌や新聞を拡販してくれる様なね、世論を誘導してくれる様な人が沢山居るし。
有本:日中友好に資すると思っている、非常に善良なチョッと困った人も居るんだけど、それですらない人って居るでしょ。例えば、メディアなんかに出てきて、何となくそれが、正しい事なんだって…要するに日中関係に限らず、皆、仲良くしなきゃいけないんだみたいな事を。
只自分の…何て言うかなぁ…ある種の道徳心みたいな事で、無自覚に言っていて、それが実は中国側に利する局面だったりするっていう…
そういう事に全く無自覚な人っていうのも、かなり日本の場合には居ますよねぇ。
福島:そうなのよね。だから日本っていうのはそういう意味では特殊なんですけれども。でオーストラリアが何故狙われるかというと、今、南太平洋っていうのが中国の戦略地図の中で、非常に重要とされていて、ソロモンのね、台湾断交も中国の工作ですよ。
他にもね、パプアニューギニアのね、この間ブーゲンビル州独立の時に、中国が黒幕になってお金やるから、ウチが何でもしまっせみたいな事で、ブーゲンビル州独立するかどうかっていう所にも暗躍しているし。フィージーとか、バヌアツとかキリバスとかあの辺もね、中国がすごく進出しています。
有本:中国系バヌアツ人とかいっぱい居るワケでしょう。
福島:バヌアツもそうですし、トンガもそうですし。パスポートビジネス盛んで、買えるんですけど。中国人なんだけど…ホントは中国、ダブルパスポートはダメですよ。だけども、もう、バヌアツパスポートいっぱい持ってて、バヌアツなんか行くと、中国の犯罪組織とかの、もう拠点になってたりとかね。ビットコイン詐欺みたいなね。暗号通貨詐欺みたいなのの拠点になっていたりするんですけど。
面白いのは、中国の公安警察が、バヌアツに行って、そこで犯人捕まえて、持って帰るから、バヌアツの公安の独立と司法の独立はどうなんだみたいな。こんなの見ていると、香港が怯えるのは分かるんですけど。そういう意味で、南太平洋っていうのは、アメリカの影響力が空白のギリギリの太平洋の線なんですよ。
もう少し行くとサモアがあって、ハワイがあるワケで、この辺り迄の中国の覇権を確立したら、世界をアメリカと2分して治められるぜっていう、中国の野望のポイントが、その最前線が南太平洋で、まぁ、この辺りに軍事基地を作りたいなぁ、軍事レーダー作りたいなぁみたいな事で、一生懸命お金を入れているんだけれども。
何故、アメリカがそこの所の軍事プレゼンス空白かと言うと、あそこはオーストラリアの裏庭でしょと。
有本:そうそうそうそう。最近、だから漸くオーストラリア、軍展開しようとしたりとか、してますけどね。
福島:オーストラリア、君に任せたぞって地域なんですよ。だから、君に任せたぞ。君があそこの警察官、お巡りさんだよって言われてた。オーストラリアが、チャイナマネーだとか、ズブズブにメディア、政界にお金渡して、移民ガンガン受け入れて、チャイニーズ系移民って言うのがね、今、何パーセント位居るのかなぁ。相当居るでしょうね。
有本:まぁ、旧香港の人たちとかシンガポーリアンが多いけど。
福島:英語の次にね、広東語が通じて、私、オーストラリアに取材に行く時、全部、中国語でやったって記憶が…。
有本:ホント⁈
福島:勿論、取材対象がね、チャイニーズだったから。中国侵透を調べる為のオーストラリア旅行だったたんで。エ~ッとアレなんですけれども。そういう様な状況なワケですよ。でオーストラリア、今になって、サイレント・インベージョンみたいな本も出て、今になって、もう蒼白なワケですよ。
エッ、此処迄…ウチの国会、ここ迄汚染されてた。侵透されてたみたいな状況がドンドン出てきて、今、漸くになって、こういうビットプレミアム含めたプチスパイとか、情報周辺者をコントロールする為のワーキング・グループが出来ました、12月。モリソンさんがね。
有本:65億円位ですかね。
福島:そうですね。75億ドル位だったかな。なんかその位だったと思うんですけれども。
だけどね、どういう風にするかっていうと、縦割りじゃなくて、情報機関、警察、他の官庁と全部連携してですね、先ず、怪しい奴を…怪しいんで良いんですよ。証拠がなくても。
怪しい奴を全部洗いだして、その怪しい奴を密やかにお帰り願う。って言うのをやるワケ。つまりね、捕まえられないんですよ。やっぱり。やる事はそういう風に、排除するしかない。だから、日本も、どんな法律を使っても、日本でスパイもどきみたいな、bit playerみたいな情報周辺者みたいな人が、これみよがしにバンバン捕まえられて。
日本国内では、多分中国人の情報周辺者とか。スパイ、プチ・スパイとか捕まえられないと思う。捕まえても、結局、有罪にも出来ないし、トラブルの元になるだけで。なかなか難しいとは思うけど、やっぱり、こういう風に密やかに情報を集めて、密やかに洗い出して、密やかにお帰り願うという様な、特種班っていうのを省庁、各地方にありますけど、協力して、時に、CIAだとかFBIだとかのね情報機関と情報を共有して、洗い出し作業というのをやる必要がある。
ある程度の所迄来たら、お帰り願う。ウチには来ないで下さいという様なシステムが無ければ、さっき言ったインバウンドなんかも非常に危ういモノになってしまうワケですよ。
来るだけじゃなくて、取捨選択っていうか、危ないのは困ります。そういうシステムが出来ればテロリズムだって、他の犯罪だって、チャーンと防衛出来るんで。日本っていうのは、警察しかそういう権力をやるのが無くって。
で、自衛隊にも、一応、情報機関があるし、法務省にもあるし。警察にも公安庁があって、色んな所でプチ機関は有るけど、全然情報を共有し合ってないからねぇ。そういう風なネットワークっていうのを、今、オーストラリアが一生懸命ワーキング・グループ作って、特別対策チーム作っているっていうんだったら、そういうのも参考にしながら、日本でも何かそういうのやった方が良いよと。
で、そういうのをジワジワやっていくっていう事が、やがて日本にないプロフェッショナルなインテリジェンス機関っていうモノを作る土壌になると思うんですね。日本無いのは、やっぱり問題だと思います。
有本:大変問題ですよ。ホントに。
福島:という事で、まぁ、何が言いたいかというと、日本の、スパイとも言えない人たちに対する警戒っていうのをこれからどうやっていったら良いのかっていうのは、日本の課題なんだけれども。
じゃあ、プチ・スパイってどんな事してんのとか、世論侵透工作とか、世論誘導、情報誘導、政界侵透というのはどういう手口があるのかっていうのは、チョッとこの本「中国の大プロパガンダ」を読んで頂くと…勿論、サイレント・インベージョンやClaws of the Pandaも面白いと思うんですけれども。
先ずは知る事が最大の防御だという事です。知ってみるとね、何かコレって怪しいな、工作かなって思ったら、本気にしないで右から左で聞き流して下さい。