はやぶさ2の成功で世界をリード
直径6mへのピンポイント着地技術はNASAもビックリ?!
https://youtu.be/WmPQmVVtE5A
日本は宇宙に関しては、世界から相当遅れをとっていると勝手に勘違いしていましたが、今回のニュースを読み、改めてJAXAのYoutubeを見ていると、これはスゴイ事だったんだという事がジワジワと分かってきました。
ネットの産経新聞の記事と時間が許せば、長いですが、JAXAの中継Youtubeもご覧になって下さい。段々と引き込まれてきますよ。
はやぶさ2、小惑星に着地成功 JAXA発表
2019.2.22 08:14 産経新聞 ライフ 科学
探査機「はやぶさ2」が22日午前、小惑星「リュウグウ」への着地に成功したとみられると宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。物質を採取できていれば、初代はやぶさに続く成果で、生命の起源に迫る謎の解明が期待される。
JAXAは地上に届いた信号を基に午前8時過ぎ、機体が着地し上昇したことを確認した。担当者は「着地に成功したと考えられる」と話した。機体は物質を採取するための弾丸を発射する信号も出したが、実際に発射したかは分からないという。
はやぶさ2は21日、高度約20キロから降下を開始。危険な岩場を避け、赤道付近にある半径3メートルのわずかな平地に着地することを目指して降下を続けていた。
目的地周辺の地形を事前に調べ、降下中に観測した地形と照合して位置を確認しながら降下。目標から外れると自動的に降下を中止する機能があることから、着地すれば目的地に降りた可能性が高いという。着地点は数日後に判明する。
計画では22日午前、高度約500メートルで自動降下を開始。同45メートルで位置確認のため地上に投下した目印を検知した後、目標地点の上空へ移動し、機体底部にある筒状の物質採取装置を着地させることを目指した。
着地すると装置から地表に弾丸が発射され、舞い上がった砂を取り込む仕組み。採取できたかは帰還後、収納カプセルを開封するまで分からない。
初代はやぶさは平成22年、小惑星の物質を世界で初めて地球に持ち帰ったが、弾丸の発射には失敗し微量の粒子しか採取できなかった。今回の採取が成功していれば、日本は重力の小さい天体で独自の探査方法を確立したことになる。
リュウグウは有機物や水が豊富にあるとされるタイプの小惑星。採取した物質を分析し、生命の材料である有機物などが小惑星の衝突によって原始の地球に運び込まれたとする仮説の検証を目指す。
はやぶさ2は26年に地球を出発し昨年6月にリュウグウに到着。さらに2回着地して今年末にリュウグウを離れる。エンンジンを噴射して地球に向かい、東京五輪閉幕後の32年末に帰還する予定だ。
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「このチーム、誇りに思う」 はやぶさ2着地、JAXA一問一答
2019.2.22 16:54 産経新聞 ライフ 科学
リュウグウの模型に手を置き、写真撮影に臨む(左から)宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームの照井冬人航法誘導制御担当、佐伯孝尚プロジェクトエンジニア、津田雄一プロジェクトマネージャ、宇宙科学研究所の久保田孝研究総主幹=22日午後、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(川口良介撮影)
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への着陸に成功した22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関係者が会見し、心境などを語った。主な内容は次の通り。
津田雄一プロジェクトマネージャ「本日、人類の手が新しい小さな星に届いた。はやぶさ2からのデータを確認した結果、サンプル採取のための弾丸発射を含むタッチダウン(着地)が予定通り実施されたことを確認できた。こういう場を実現でき、非常に感謝している」
佐伯孝尚プロジェクトエンジニア「タッチダウンでは探査機の運用を統括した。感想を一言で言うと、非常に疲れました。それとともに、本当にほっとしている。今回の運用は、チーム全体のしつこさが実ったと思う。訓練をしつこいほどやり、リュウグウ全体をしつこく観測して準備した。今日で終わりでなく、まだまだ続くが、同じようにしつこくリュウグウを攻略していきたい」
照井冬人主幹研究開発員「あらゆる場面で高い精度を要求された。タッチダウンする場所が非常に狭く、ピンポイントで着陸しないといけない。関連したメーカーの技術者やJAXAの航法誘導制御チームの協力と努力と意欲がなければできなかった。このチームを非常に誇りに思う」
--小惑星探査は日本の強み。なぜ世界をリードできるのか
津田「日本は昔から宇宙科学研究所を中心に小天体のミッションに興味を持ち続けてきた。その中で(先代の)はやぶさからは非常に多くを吸収している。小天体は、よく素性が分からないところにいきなり(探査機を)送り込まないと探査できない。工学と科学の綿密な協調で設計の絞り込みができるという土壌が、日本にはあるのだと思う」
--はやぶさとの関係は
津田「はやぶさから受け継いだ部分を大切にして、はやぶさ2という名前をつけたが、はやぶさを全く超える成果を出すつもりで計画にあたってきた。今日成功させたピンポイントタッチダウンは、はやぶさができなかったことだ。そういう意味ではやぶさ2は、次につなげるたくさんの新しい成果を残せると思う」
--はやぶさ計画の責任者だったJAXAの川口淳一郎教授も管制室にいた
津田「成功が確認できて川口先生と握手を交わしたとき、『初号機の借りは返しましたよ』とお伝えした。そのときは笑ってくれていた」
--今後の見通しは
津田「今日の結果を整理してからスケジュールを確定しようと思うが、期間は限られている。6月末くらいまでには全部やりきりたい。7月にかかるかもしれないが。あと2回のタッチダウンをどうするかなどは週明け以降に決めて、皆さんにご報告できれば」
--今日はどんな心境で探査機を見守ったのか
津田「技術者としては自分たちが設計したものへの自信はあるが、一方で技術者のさがというか、自分がやったことに疑いを持ち続けている、という意味で心配がずっと頭の中をめぐっていた。結果として何もなくいったことは本当に良かったが、不安は最後の最後まで尽きなかった」
--人類の宇宙探査にとってどんな意味があるか
津田「小惑星という未知の天体に初めて出かけ、数メートルの精度で着陸できるのは非常に大きなステップアップだ。特に小惑星は資源とか、ときには地球に隕石(いんせき)として落ちて危害を与えるものとして注目されている。将来の宇宙探査の可能性を広げていくという意味で大きな一歩だ」
--探査の醍醐味(だいごみ)とは
津田「本当に面白いですね。誰も行ったことのない場所で、やったことのないことをやる。それによってわれわれの知見が増えていく。こういうことに携われて本当に幸せだ。この魅力をどんどん伝えたい」
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「これからもリュウグウしつこく攻略」JAXAチーム幹部会見
2019.2.22 13:26 ライフ 科学
笑顔で会見に臨む宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームの津田雄一プロジェクトマネージャ(左)と佐伯孝尚プロジェクトエンジニア=22日午前、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(川口良介撮影)
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直径6mへのピンポイント着地技術はNASAもビックリ?!
https://youtu.be/WmPQmVVtE5A
日本は宇宙に関しては、世界から相当遅れをとっていると勝手に勘違いしていましたが、今回のニュースを読み、改めてJAXAのYoutubeを見ていると、これはスゴイ事だったんだという事がジワジワと分かってきました。
ネットの産経新聞の記事と時間が許せば、長いですが、JAXAの中継Youtubeもご覧になって下さい。段々と引き込まれてきますよ。
はやぶさ2、小惑星に着地成功 JAXA発表
2019.2.22 08:14 産経新聞 ライフ 科学
探査機「はやぶさ2」が22日午前、小惑星「リュウグウ」への着地に成功したとみられると宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。物質を採取できていれば、初代はやぶさに続く成果で、生命の起源に迫る謎の解明が期待される。
JAXAは地上に届いた信号を基に午前8時過ぎ、機体が着地し上昇したことを確認した。担当者は「着地に成功したと考えられる」と話した。機体は物質を採取するための弾丸を発射する信号も出したが、実際に発射したかは分からないという。
はやぶさ2は21日、高度約20キロから降下を開始。危険な岩場を避け、赤道付近にある半径3メートルのわずかな平地に着地することを目指して降下を続けていた。
目的地周辺の地形を事前に調べ、降下中に観測した地形と照合して位置を確認しながら降下。目標から外れると自動的に降下を中止する機能があることから、着地すれば目的地に降りた可能性が高いという。着地点は数日後に判明する。
計画では22日午前、高度約500メートルで自動降下を開始。同45メートルで位置確認のため地上に投下した目印を検知した後、目標地点の上空へ移動し、機体底部にある筒状の物質採取装置を着地させることを目指した。
着地すると装置から地表に弾丸が発射され、舞い上がった砂を取り込む仕組み。採取できたかは帰還後、収納カプセルを開封するまで分からない。
初代はやぶさは平成22年、小惑星の物質を世界で初めて地球に持ち帰ったが、弾丸の発射には失敗し微量の粒子しか採取できなかった。今回の採取が成功していれば、日本は重力の小さい天体で独自の探査方法を確立したことになる。
リュウグウは有機物や水が豊富にあるとされるタイプの小惑星。採取した物質を分析し、生命の材料である有機物などが小惑星の衝突によって原始の地球に運び込まれたとする仮説の検証を目指す。
はやぶさ2は26年に地球を出発し昨年6月にリュウグウに到着。さらに2回着地して今年末にリュウグウを離れる。エンンジンを噴射して地球に向かい、東京五輪閉幕後の32年末に帰還する予定だ。
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「このチーム、誇りに思う」 はやぶさ2着地、JAXA一問一答
2019.2.22 16:54 産経新聞 ライフ 科学
リュウグウの模型に手を置き、写真撮影に臨む(左から)宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームの照井冬人航法誘導制御担当、佐伯孝尚プロジェクトエンジニア、津田雄一プロジェクトマネージャ、宇宙科学研究所の久保田孝研究総主幹=22日午後、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(川口良介撮影)
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への着陸に成功した22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関係者が会見し、心境などを語った。主な内容は次の通り。
津田雄一プロジェクトマネージャ「本日、人類の手が新しい小さな星に届いた。はやぶさ2からのデータを確認した結果、サンプル採取のための弾丸発射を含むタッチダウン(着地)が予定通り実施されたことを確認できた。こういう場を実現でき、非常に感謝している」
佐伯孝尚プロジェクトエンジニア「タッチダウンでは探査機の運用を統括した。感想を一言で言うと、非常に疲れました。それとともに、本当にほっとしている。今回の運用は、チーム全体のしつこさが実ったと思う。訓練をしつこいほどやり、リュウグウ全体をしつこく観測して準備した。今日で終わりでなく、まだまだ続くが、同じようにしつこくリュウグウを攻略していきたい」
照井冬人主幹研究開発員「あらゆる場面で高い精度を要求された。タッチダウンする場所が非常に狭く、ピンポイントで着陸しないといけない。関連したメーカーの技術者やJAXAの航法誘導制御チームの協力と努力と意欲がなければできなかった。このチームを非常に誇りに思う」
--小惑星探査は日本の強み。なぜ世界をリードできるのか
津田「日本は昔から宇宙科学研究所を中心に小天体のミッションに興味を持ち続けてきた。その中で(先代の)はやぶさからは非常に多くを吸収している。小天体は、よく素性が分からないところにいきなり(探査機を)送り込まないと探査できない。工学と科学の綿密な協調で設計の絞り込みができるという土壌が、日本にはあるのだと思う」
--はやぶさとの関係は
津田「はやぶさから受け継いだ部分を大切にして、はやぶさ2という名前をつけたが、はやぶさを全く超える成果を出すつもりで計画にあたってきた。今日成功させたピンポイントタッチダウンは、はやぶさができなかったことだ。そういう意味ではやぶさ2は、次につなげるたくさんの新しい成果を残せると思う」
--はやぶさ計画の責任者だったJAXAの川口淳一郎教授も管制室にいた
津田「成功が確認できて川口先生と握手を交わしたとき、『初号機の借りは返しましたよ』とお伝えした。そのときは笑ってくれていた」
--今後の見通しは
津田「今日の結果を整理してからスケジュールを確定しようと思うが、期間は限られている。6月末くらいまでには全部やりきりたい。7月にかかるかもしれないが。あと2回のタッチダウンをどうするかなどは週明け以降に決めて、皆さんにご報告できれば」
--今日はどんな心境で探査機を見守ったのか
津田「技術者としては自分たちが設計したものへの自信はあるが、一方で技術者のさがというか、自分がやったことに疑いを持ち続けている、という意味で心配がずっと頭の中をめぐっていた。結果として何もなくいったことは本当に良かったが、不安は最後の最後まで尽きなかった」
--人類の宇宙探査にとってどんな意味があるか
津田「小惑星という未知の天体に初めて出かけ、数メートルの精度で着陸できるのは非常に大きなステップアップだ。特に小惑星は資源とか、ときには地球に隕石(いんせき)として落ちて危害を与えるものとして注目されている。将来の宇宙探査の可能性を広げていくという意味で大きな一歩だ」
--探査の醍醐味(だいごみ)とは
津田「本当に面白いですね。誰も行ったことのない場所で、やったことのないことをやる。それによってわれわれの知見が増えていく。こういうことに携われて本当に幸せだ。この魅力をどんどん伝えたい」
©2018 The Sankei Shimbun All rights reserved.
「これからもリュウグウしつこく攻略」JAXAチーム幹部会見
2019.2.22 13:26 ライフ 科学
笑顔で会見に臨む宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームの津田雄一プロジェクトマネージャ(左)と佐伯孝尚プロジェクトエンジニア=22日午前、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(川口良介撮影)
©2018 The Sankei Shimbun All rights reserved.