終戦宣言でもなく、平和宣言でもなく、不可侵宣言…中途半端な…苦肉の策か
米朝首脳会談に関しての宮家邦彦さんの見解
https://youtu.be/nWLMGI8yN5I
飯田氏:不可侵宣言 不可侵というのは、侵すことの出来ない事、侵略を許さない事を言うワケですが、今月27日・28日とベトナムの首都ハノイで開催される予定の米朝首脳会談に向けた実務者協議で、アメリカ側が朝鮮戦争の終戦宣言ではなく、戦争の主な当事国である中国と韓国が加わらない米朝2カ国だけの不可侵宣言や平和宣言を北朝鮮に打診した事が分かりました。複数の日米関係者が明らかにしたという事ですが、この不可侵宣言というのは、外交上どういった意味を持つんですか?
アメリカのビーガン北朝鮮特別担当
宮家氏:不可思議宣言ですよね。っていうかよく分からない。本来、朝鮮戦争50年に始まって、53年に休戦協定が結ばれていますから、これをもし、解決しようとするとね、先ず、戦争終結というのがあって、その後は平和条約という形になるワケですよね。
その場合には誰かが署名するか、色々考え方があるだろうけれど、休戦宣言について言えば、それは国連軍と、それから…中国の義勇軍と…人民解放軍じゃないんですよ、それと北朝鮮の人民軍なんですよね。
という事は、今のヤツを確定させようと思ったならば、関係者が出てこなきゃいけない。だけど取り敢えず出来ないワケですよね。だからアメリカから、こんな事を言ってきたというのは、非常に変化球なんだけれども、恐らくアメリカとしては、何らかの進展を見せたい、みたい、その為には…なかなかアメリカとしては、平和条約とか終結宣言は出せないから、で、そんな事になったら、在韓米軍の問題になっちゃうからね。
そこに繋がる事は嫌ですから、法的には、最終的な形にならないけれども、中途半端な形と政治的な意味で、まぁ、不可侵にしましょうよと…不可侵宣言ならやってあげられるから、北朝鮮側はズッと平和条約って言ってるんですね、。不可侵宣言をやってあげるから、非核化を少しは進めなさいよと、こういう恐らく話し合いをしていんじゃないかと推測出来るんですよね。
それがイイのかと聞かれたら、私は何だかよく分からない。不可思議なんだけれども、恐らく北朝鮮はそれに乗ってくる可能性はゼロではないと思う。但し、恐らくその程度のモノだったら、何れにせよ、非核化は本気でヤル気は無いと、そういう微妙なワケの分からん交渉が行われているワケですよね。
止めなさい、私に言わせたら。ねぇ、それやるのはイイけれども、じゃあ、不可侵宣言って何なの?要するに、もうやらないって事でしょうと。という事は、終戦宣言の次に出てくるワケですよね。
ところが、それについて言うと、もう、在韓米軍、在韓国連軍、朝鮮国連軍が、正に存在意義を問われてしまうワケだし、下手したら今の韓国の状況であれば、私ねぇ、急激に米軍が撤退するとか、もしか再編するという形になる訳です。
そら、長い目で見たら、一つの解決策かもしれないワケですが、今の様に北朝鮮が、全く非核化について本気でヤル気が無い時に、どうしてそんな譲歩をしないといけないんですかと、そうでないと彼らに対して、テコが無くなっちゃう訳ですからね。
そういう事をどうして前のめりにやっちゃうんですかと私は思いますから、そういう意味では、非常に心配な動きですよね。まぁ、こういう風な動きがあるだろうとは充分予測出来たし、恐らく、アメリカの中でも心ある人たちは、私と同じ様に、『こりゃチョッと危ないんじゃないの?』っていう事はあると思うけど、残念ながら、トランプさんは、そうは思っていないんだろうと思いますねぇ。
そういう事を打診するという事自体が、上から、トランプさんから、何とか妥協を考えろという事で捻り出した苦肉の策じゃないかなぁと。
飯田氏:あのぉ、番組でも取り上げましたが、アメリカの正に心ある人達、情報に接している国家情報長官の交通だとか或いはアメリカのインド太平洋軍ののトップが、北朝鮮は未だ核の開発を続けているし、核放棄なんだ絶対しないぞと…公聴会なんかでオープンにしてますよねぇ。
宮家氏:自分の国の諜報機関が言っている事を信じない大統領も如何なモノかと、つくづく思いますけど、全然彼は信用していないんですよね。彼は自分だけが正しいと思っているから、それはそれで結構だけども、チャンと統治しなさいよと。貴方のやってる政府の一部が言ってる事にチャンと耳を傾けなかったら、一体誰が統治出来るんですか?こんな事、今までの大統領制で起きた事、記憶に無いですよね。酷い話ですよ。
飯田氏:日本としては、頭の痛いところですね。
宮家氏:頭の痛いところですよ。日本にとて、コレ、終結宣言が出たりしたら、即、防衛線は対馬海峡になるかもしれないという覚悟を持っていた方が良いと思います。
飯田氏:メールです「要はそれって、アメリカって北朝鮮に関心ネェんだろう、ミサイルさえ飛んで来なかったら。」いや、そこが日本にとっては困るところですねぇ。
宮家氏:イイ線突いてますよ。ただ、それが今のアメリカの全体だとは思わないで欲しい。一人だけかもしれない。
飯田氏:その人はトップに立っているかもしれない。仲が良いと言われる安倍さんが、どこ迄引っぱってこれるか?
宮家氏:世界中で皆、苦労しているから。安倍さんなんて、まだ上手くやってる方ですよ。
米朝首脳会談に関しての宮家邦彦さんの見解
https://youtu.be/nWLMGI8yN5I
飯田氏:不可侵宣言 不可侵というのは、侵すことの出来ない事、侵略を許さない事を言うワケですが、今月27日・28日とベトナムの首都ハノイで開催される予定の米朝首脳会談に向けた実務者協議で、アメリカ側が朝鮮戦争の終戦宣言ではなく、戦争の主な当事国である中国と韓国が加わらない米朝2カ国だけの不可侵宣言や平和宣言を北朝鮮に打診した事が分かりました。複数の日米関係者が明らかにしたという事ですが、この不可侵宣言というのは、外交上どういった意味を持つんですか?
アメリカのビーガン北朝鮮特別担当
宮家氏:不可思議宣言ですよね。っていうかよく分からない。本来、朝鮮戦争50年に始まって、53年に休戦協定が結ばれていますから、これをもし、解決しようとするとね、先ず、戦争終結というのがあって、その後は平和条約という形になるワケですよね。
その場合には誰かが署名するか、色々考え方があるだろうけれど、休戦宣言について言えば、それは国連軍と、それから…中国の義勇軍と…人民解放軍じゃないんですよ、それと北朝鮮の人民軍なんですよね。
という事は、今のヤツを確定させようと思ったならば、関係者が出てこなきゃいけない。だけど取り敢えず出来ないワケですよね。だからアメリカから、こんな事を言ってきたというのは、非常に変化球なんだけれども、恐らくアメリカとしては、何らかの進展を見せたい、みたい、その為には…なかなかアメリカとしては、平和条約とか終結宣言は出せないから、で、そんな事になったら、在韓米軍の問題になっちゃうからね。
そこに繋がる事は嫌ですから、法的には、最終的な形にならないけれども、中途半端な形と政治的な意味で、まぁ、不可侵にしましょうよと…不可侵宣言ならやってあげられるから、北朝鮮側はズッと平和条約って言ってるんですね、。不可侵宣言をやってあげるから、非核化を少しは進めなさいよと、こういう恐らく話し合いをしていんじゃないかと推測出来るんですよね。
それがイイのかと聞かれたら、私は何だかよく分からない。不可思議なんだけれども、恐らく北朝鮮はそれに乗ってくる可能性はゼロではないと思う。但し、恐らくその程度のモノだったら、何れにせよ、非核化は本気でヤル気は無いと、そういう微妙なワケの分からん交渉が行われているワケですよね。
止めなさい、私に言わせたら。ねぇ、それやるのはイイけれども、じゃあ、不可侵宣言って何なの?要するに、もうやらないって事でしょうと。という事は、終戦宣言の次に出てくるワケですよね。
ところが、それについて言うと、もう、在韓米軍、在韓国連軍、朝鮮国連軍が、正に存在意義を問われてしまうワケだし、下手したら今の韓国の状況であれば、私ねぇ、急激に米軍が撤退するとか、もしか再編するという形になる訳です。
そら、長い目で見たら、一つの解決策かもしれないワケですが、今の様に北朝鮮が、全く非核化について本気でヤル気が無い時に、どうしてそんな譲歩をしないといけないんですかと、そうでないと彼らに対して、テコが無くなっちゃう訳ですからね。
そういう事をどうして前のめりにやっちゃうんですかと私は思いますから、そういう意味では、非常に心配な動きですよね。まぁ、こういう風な動きがあるだろうとは充分予測出来たし、恐らく、アメリカの中でも心ある人たちは、私と同じ様に、『こりゃチョッと危ないんじゃないの?』っていう事はあると思うけど、残念ながら、トランプさんは、そうは思っていないんだろうと思いますねぇ。
そういう事を打診するという事自体が、上から、トランプさんから、何とか妥協を考えろという事で捻り出した苦肉の策じゃないかなぁと。
飯田氏:あのぉ、番組でも取り上げましたが、アメリカの正に心ある人達、情報に接している国家情報長官の交通だとか或いはアメリカのインド太平洋軍ののトップが、北朝鮮は未だ核の開発を続けているし、核放棄なんだ絶対しないぞと…公聴会なんかでオープンにしてますよねぇ。
宮家氏:自分の国の諜報機関が言っている事を信じない大統領も如何なモノかと、つくづく思いますけど、全然彼は信用していないんですよね。彼は自分だけが正しいと思っているから、それはそれで結構だけども、チャンと統治しなさいよと。貴方のやってる政府の一部が言ってる事にチャンと耳を傾けなかったら、一体誰が統治出来るんですか?こんな事、今までの大統領制で起きた事、記憶に無いですよね。酷い話ですよ。
飯田氏:日本としては、頭の痛いところですね。
宮家氏:頭の痛いところですよ。日本にとて、コレ、終結宣言が出たりしたら、即、防衛線は対馬海峡になるかもしれないという覚悟を持っていた方が良いと思います。
飯田氏:メールです「要はそれって、アメリカって北朝鮮に関心ネェんだろう、ミサイルさえ飛んで来なかったら。」いや、そこが日本にとっては困るところですねぇ。
宮家氏:イイ線突いてますよ。ただ、それが今のアメリカの全体だとは思わないで欲しい。一人だけかもしれない。
飯田氏:その人はトップに立っているかもしれない。仲が良いと言われる安倍さんが、どこ迄引っぱってこれるか?
宮家氏:世界中で皆、苦労しているから。安倍さんなんて、まだ上手くやってる方ですよ。