第2回 米朝首脳会談両国の狙い by 江崎道朗氏 2/14/19
https://youtu.be/ZL2AIo5uq6k
寺ちゃん：二度目の米朝首脳会談 両国の狙い 先週、アメリカのトランプ大統領は自身のツイッターで今月２７日、２８日の両日に予定されている米朝首脳会談の開催都市はベトナムの首都ハノイに決まったと明らかにしました。又、北朝鮮、金正恩委員長の下、素晴らしい経済大国となるだろうとも投稿しています。嘗てミサイル実験を繰り返す正恩委員長をロケットマンと揶揄したトランプ大統領ですが、北朝鮮は違うロケットに、つまり経済のロケットになるだろうと持ち上げています。非核化に向けて、米朝せめぎ合う中、２回目の首脳会談が行われます。アメリカは江崎さん、どういう事を狙っているんでしょう。
江崎氏：何度も言う様ですが、北朝鮮自体を傷めつけても、核開発は阻止出来ない。背後に居る中国を締め付けて、中国が北朝鮮を応援出来ない体制を作れば、北朝鮮は結果的に、Hold Upするだろうという考え方に基づいていまして、これはアメリカの軍の９４年の北朝鮮核危機の時の、軍事オペレーションをやっていた担当者たちとも僕は話をしたんですが、もう、明確に、背後に居る中国を締め付ける事が大事で、北朝鮮をクローズアップさせても、何の解決にもならないという意味で、要するに、北朝鮮にヨイショしながら、中国の経済力をひたすら奪っていくという二段階戦略をやっていると私は思います。
寺ちゃん：一方の北朝鮮の金正恩委員長は誕生日にね、中国に行きましたもんねぇ。そこはやっぱり結束感を出してるって事なんですかね？
江崎氏：ではなくて、一生懸命そういう形でアメリカと交渉する事をやるので、やるって事について、自分を殺さないでくれと、そのお願いだと私は思いますけど。
寺ちゃん：そうなんですねぇ。その北朝鮮側ですけれども、米朝の首脳会談と同時に、ベトナムの首脳らとの会談も希望しております。ですから、都合の良い、ハノイでの開催を求めていました。トランプ大統領は米朝首脳会談の実現を強く希望しています。ですから、アメリカ側が北朝鮮側の意向を尊重して、ハノイでの開催の決定に同意したと見られます。それ迄は、ダナンという所での開催を希望していたんですが、結果的には北朝鮮側の希望を呑んで、ハノイとなる様ですねぇ。北朝鮮側はこの会談でどういう事を迫ってくると思われますか？
江崎氏：北朝鮮は一貫して、体制の保障を求めている。でも、トランプ政権は、第１回の首脳会談では、安全の保証だけなんですね。北朝鮮の金正恩体制は保障しない。安全だけは認めるというので、それを体制の保障まで持って行きたいのが北朝鮮側の意向でしょうけれども、それに対して、政権内部でも色んな意見があると思いますが、どちらにしても出先なので、北朝鮮は。
寺ちゃん：朝からのお話でね。
江崎氏：だから、あんまり米朝首脳会談だけを見ていくと、このトランプ政権の意向は見間違うんじゃないかと思いますね。
寺ちゃん：そういう事なんですね。まぁ、あのう…本丸は中国だと。出城は北朝鮮だという事なんですね。イメージとしては。その２回目の米朝首脳会談について、韓国の文在寅大統領は、朝鮮半島の非核化を進展させる転換点になると期待を示しています。一方で、韓国国内についてはですね、敵対と紛争の時代が続く事を望む勢力も少なくないと発言して、南北の融和ムードを懸念する勢力を牽制したとされています。文大統領としては、米朝首脳会談がどういう風に進んで欲しいと思っているんですかねぇ？
江崎氏：文大統領はですから北朝鮮との連携を強化していきながら、韓国国内の反北朝鮮派、反中国派の…逆に言うとアメリカや日本との連携派の政治勢力をこの機会にどう潰すのかっていう事を考えていますよね。だから、そういう風な形で自分達に敵対する政治勢力を潰して、自分の権力基盤を強めたいと思っていると。これに対して、アメリカとの連携派の軍のOBたちは「おかしい」と。こんな事やってたら、北朝鮮にドンドンドンドン浸透されて、韓国は無茶苦茶になってしまうと。現に在韓米軍はですよ、ドンドン引き始めてますよね。これホントに引かれると、韓国はやられてしまうと思いますねぇ。
寺ちゃん：アメリカは、もう引いてもイイヤって思ってるって事ですか？
江崎氏：韓国側がこれ以上嫌がらせをするならば、引いてもイイというのを考えているのと、現実の話をすると、例えばですね、サムスンを含めた要するにハイテク機械の輸出拠点は釜山なんですね。でもこの釜山が国際港としての地位を持っていたんですが、今後脱落すると思われますよね。アメリカ系、日本系の企業が韓国から次々と脱出していますから。そうなると段々段々、韓国経済は脱落していく。替わって、日本の名古屋だとか横浜だとか神戸とかが、国際港としてどう浮上するのかと言う議論を日本の経済界はしていますよね。
https://youtu.be/ZL2AIo5uq6k
寺ちゃん：二度目の米朝首脳会談 両国の狙い 先週、アメリカのトランプ大統領は自身のツイッターで今月２７日、２８日の両日に予定されている米朝首脳会談の開催都市はベトナムの首都ハノイに決まったと明らかにしました。又、北朝鮮、金正恩委員長の下、素晴らしい経済大国となるだろうとも投稿しています。嘗てミサイル実験を繰り返す正恩委員長をロケットマンと揶揄したトランプ大統領ですが、北朝鮮は違うロケットに、つまり経済のロケットになるだろうと持ち上げています。非核化に向けて、米朝せめぎ合う中、２回目の首脳会談が行われます。アメリカは江崎さん、どういう事を狙っているんでしょう。
江崎氏：何度も言う様ですが、北朝鮮自体を傷めつけても、核開発は阻止出来ない。背後に居る中国を締め付けて、中国が北朝鮮を応援出来ない体制を作れば、北朝鮮は結果的に、Hold Upするだろうという考え方に基づいていまして、これはアメリカの軍の９４年の北朝鮮核危機の時の、軍事オペレーションをやっていた担当者たちとも僕は話をしたんですが、もう、明確に、背後に居る中国を締め付ける事が大事で、北朝鮮をクローズアップさせても、何の解決にもならないという意味で、要するに、北朝鮮にヨイショしながら、中国の経済力をひたすら奪っていくという二段階戦略をやっていると私は思います。
寺ちゃん：一方の北朝鮮の金正恩委員長は誕生日にね、中国に行きましたもんねぇ。そこはやっぱり結束感を出してるって事なんですかね？
江崎氏：ではなくて、一生懸命そういう形でアメリカと交渉する事をやるので、やるって事について、自分を殺さないでくれと、そのお願いだと私は思いますけど。
寺ちゃん：そうなんですねぇ。その北朝鮮側ですけれども、米朝の首脳会談と同時に、ベトナムの首脳らとの会談も希望しております。ですから、都合の良い、ハノイでの開催を求めていました。トランプ大統領は米朝首脳会談の実現を強く希望しています。ですから、アメリカ側が北朝鮮側の意向を尊重して、ハノイでの開催の決定に同意したと見られます。それ迄は、ダナンという所での開催を希望していたんですが、結果的には北朝鮮側の希望を呑んで、ハノイとなる様ですねぇ。北朝鮮側はこの会談でどういう事を迫ってくると思われますか？
江崎氏：北朝鮮は一貫して、体制の保障を求めている。でも、トランプ政権は、第１回の首脳会談では、安全の保証だけなんですね。北朝鮮の金正恩体制は保障しない。安全だけは認めるというので、それを体制の保障まで持って行きたいのが北朝鮮側の意向でしょうけれども、それに対して、政権内部でも色んな意見があると思いますが、どちらにしても出先なので、北朝鮮は。
寺ちゃん：朝からのお話でね。
江崎氏：だから、あんまり米朝首脳会談だけを見ていくと、このトランプ政権の意向は見間違うんじゃないかと思いますね。
寺ちゃん：そういう事なんですね。まぁ、あのう…本丸は中国だと。出城は北朝鮮だという事なんですね。イメージとしては。その２回目の米朝首脳会談について、韓国の文在寅大統領は、朝鮮半島の非核化を進展させる転換点になると期待を示しています。一方で、韓国国内についてはですね、敵対と紛争の時代が続く事を望む勢力も少なくないと発言して、南北の融和ムードを懸念する勢力を牽制したとされています。文大統領としては、米朝首脳会談がどういう風に進んで欲しいと思っているんですかねぇ？
江崎氏：文大統領はですから北朝鮮との連携を強化していきながら、韓国国内の反北朝鮮派、反中国派の…逆に言うとアメリカや日本との連携派の政治勢力をこの機会にどう潰すのかっていう事を考えていますよね。だから、そういう風な形で自分達に敵対する政治勢力を潰して、自分の権力基盤を強めたいと思っていると。これに対して、アメリカとの連携派の軍のOBたちは「おかしい」と。こんな事やってたら、北朝鮮にドンドンドンドン浸透されて、韓国は無茶苦茶になってしまうと。現に在韓米軍はですよ、ドンドン引き始めてますよね。これホントに引かれると、韓国はやられてしまうと思いますねぇ。
寺ちゃん：アメリカは、もう引いてもイイヤって思ってるって事ですか？
江崎氏：韓国側がこれ以上嫌がらせをするならば、引いてもイイというのを考えているのと、現実の話をすると、例えばですね、サムスンを含めた要するにハイテク機械の輸出拠点は釜山なんですね。でもこの釜山が国際港としての地位を持っていたんですが、今後脱落すると思われますよね。アメリカ系、日本系の企業が韓国から次々と脱出していますから。そうなると段々段々、韓国経済は脱落していく。替わって、日本の名古屋だとか横浜だとか神戸とかが、国際港としてどう浮上するのかと言う議論を日本の経済界はしていますよね。