もう一作品紹介しましょう。
A・Sさんの水彩画です。
一見、雨の街角でショーウインドーを覘いている老人のスケッチ画のように見受けられます。
しかし、佇む老人の背中に哀愁が漂っているように感じ取れます。
そこで、角度を変えてじっくりと鑑賞してみることにしました。
どうしてこんな雨の中で立ち止まっているのだろう?
この老人の身の上に何があったのだろうか?
そんなことを考えると、老人の人生をいろいろと想像させられてしまいます。
勝手な物語を想像するにつれて、この絵画が時空を意識しているのが読み取れます。
また、想像すれはするほど老人の背中から悲哀が浮かんできます。
作者の真意はわかりませんが、もの深い情感を感じさせられます。
レトロな色彩がさらなる哀愁を醸し出しています。
雨を意識した流れるような筆さばきも見事です。
この作品も、時空を意識した立派な絵画芸術といえましょう。
やはり、心に訴える絵画は素晴らしい。
それにネットにメアドを出すのは何かと危険なので消しておきますね。