”In Einer kleinen Konditorei”

1928年にオペレッタ作家であるフレッド・レイモンドの作曲とエルンスト・ノイバッハの作詞で、1930年に制作された
同名のドイツ映画 ( ロベルト・ヴォルムート監督 ジャック・カトラン主演 ) の主題歌になったそうですが、日本での
映画公開はなく、その内容については全くもって不明です。
1931年にこの曲が日本に入って来たときは『カフェの魅惑』というタイトルで紹介されましたが、のちに『小さな喫茶店』と
改名され、瀬沼喜久雄の作詞した「小さな喫茶店に入った時も二人は、お茶とお菓子を前にしてひと言も喋らぬ…」
という歌詞を中野忠晴が1935年に唄って大ヒットしています。
当時の日本ではコンチネンタル・タンゴというよりも歌謡曲として受け入れられていたようです。
また、エルンスト・ノイバッハの作詞は次のようなものですが、唄われることも少なくなりました。
In einer kleinen Konditorei,
Da saßen wir zwei,
Bei Kuchen und Tee.
Wir sprachen beide kein einzig Wort,
Doch wußten sofort,
Daß wir uns versteh'n.
戦後、ハウゼとマランドの両楽団のレコードが日本上陸し、コンチネンタル・タンゴの名曲として人気を二分しています。
”In Einer kleinen Konditorei”Alfred Hause
↓はアルフレッド・ハウゼ楽団の『小さな喫茶店』 YOUTUBEより
”In Einer kleinen Konditorei” Malando
↓はマランド楽団の『小さな喫茶店』 YOUTUBEより