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港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

たきび

2016-01-27 13:56:42 | 唱歌・童謡・日本のうた

たきび

巽聖歌 作詞
渡辺茂 作曲

かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
きたかぜぴいぷう ふいている

YOUTUBEより

昭和16年の作品だそうです。

小さな頃の思い出ですが
都市ガスが普及していなくて七輪が台所の熱源だった昔、多くの家庭では炭を俵ごと買っていました。
そして炭がなくなると、町なかの路地のあちこちでその空になった炭俵を立てて燃やしたものです。
今、そんなことをすれば警察や消防署からキツイお叱りを受けることになるのですが、当時はよく見かけた
冬の風物詩でした。
また、松の内が終わるとしめ縄や門松などを燃やしたりしていましたね。
門松を燃やすと、竹の中の空気が膨張して大きな音をたてて破裂するのですが、
そんな怖さをも楽しみにして手をかざしていたのを思い出します。
風情のある「たき火」や「とんど」はもう見られなくなってしまいました。



冬の夜

2016-01-26 11:07:26 | 唱歌・童謡・日本のうた

冬の夜

作詞作曲 不詳

燈火(ともしび)近く衣(きぬ)縫う母は
春の遊びの、楽しさ語る。
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数(ひかず)かぞえて喜び勇む。
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

YOUTUBEより


極寒の片田舎の夜に、いろりの暖かさに身を寄せ合う一家を描いた心が温まる詩ですね。
明治45年の文部省歌なのですが、歌詞の二番では
  囲炉裏の端に繩なふ父は
  過ぎしいくさの手柄を語る
となっていて、きっと日清戦争か日露戦争に出兵したのでしょう。
第二次大戦後には、戦争を恒定しているとして歌詞が書き換えられたようですが
現在では原詩に戻っているようです。



ペチカ

2016-01-25 11:57:12 | 唱歌・童謡・日本のうた

ペチカ

北原白秋 作詞
山田耕筰 作曲

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔 昔よ 燃えろよ ペチカ

YOUTUBEより


ペチカとはロシア式の暖炉のことです。
大正13年、南満州鉄道が敷かれた頃の、満州を意識して書かれた白秋作品と言われています。



雪の降る街を

2016-01-24 17:59:58 | 唱歌・童謡・日本のうた

雪の降る街を

内村直也 作詞
中田喜直 作曲

雪の降る街を 雪の降る街を
想い出だけが 通りすぎてゆく
雪の降る街を
遠い国から 落ちてくる
この想い出を この想い出を
いつの日かつつまん
温かき幸せのほほえみ


昭和26年のNHKラジオドラマ『えり子とともに』の挿入曲です。
冬の季節の叙情歌謡として今日でもよく聞くことができる名曲ですが、
ショパンの『幻想曲へ短調作品49』にメロディー・ラインが酷似しているという話もあります。

YOUTUBEより


この映像はルキノ・ヴィスコンティ監督の『白夜(1957)』ですね。


小狐

2015-10-31 10:27:47 | 唱歌・童謡・日本のうた

小狐

勝承夫 作詞
ドイツ民謡

小狐 コンコン 山の中 山の中
草の実 つぶして お化粧したり
もみじの かんざし つげのくし

YOUTUBEより


勝承夫がドイツ民謡を日本の子供向けの童謡に書き上げたもので、子狐の可愛らしい仕草を描写していますが、
原曲の"Fuchs, Du Hast Die Gans Gestohlen"はそんなに生易しいものではありません。
きつねにガチョウを盗まれた飼い主が、怒り狂ってガチョウを返さなければ鉄砲で撃ち殺すぞ
という ちょっと血なまぐさい内容だそうです。