千羽鶴のちょっと気になったこと

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乙武さん 入店拒否

2013-05-22 02:46:17 | 法律

どうやら世間では乙武さんのTwitterに関する意見がたくさんあるようです。
有名人ですねぇ。
影響力があるというか…。

わたしはどういう状態だったのか他の人のブログなどから想像するしかないのですが、
はっきりしていることは
1 乙武さんは予約をしていた
2 店側は入店を拒否した
この2点です。
予約を入れて店側が承諾した時点で契約成立です。
だから店側が拒否したというのは契約違反です。
もし乙武さん側がキャンセルしたのであればキャンセル料を支払わなければならないことになるわけですが。

問題はこの契約に錯誤があったかどうか。
つまり本当の事情を知っていればそのような意思表示をしなかったという状態にあったかどうかでしょう。
この場合、店側としては乙武さんが予約を入れたときに車椅子を使用した人とは思わなかった。
もし知っていれば予約連絡の時点で事情を説明して断っていたかもしれません。

 

乙武さんは予約を入れていたとはいえ車椅子使用ということは明示していなかったらしい。
でもご本人としては乙武ですということで車椅子使用ということは伝わったと思っていたのかも。
まぁ有名人だからと言うこともあるでしょうが、もしそう考えていたなら拙いかも。
乙武という人は別にいる可能性もあるから。

入店を拒否されたということになっていますが、結果的に入れてもらえなかったということ。
断り方も拒否という言葉を使うとかなり厳しい印象を受けます。
車椅子を見てあ~ダメダメと言ったのか、それとも事情を説明して頭を下げてのことなのか…。

乙武さんとしては予約をしていて、わざわざ店まで行ったのに断られたから納得いかなかったのでしょう。

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どうも今回の場合は錯誤の問題になりそうです。
当時の店の状態は調理担当1人、ホール担当1人だったらしい。
そして車椅子用の設備はなかったということだから、車椅子を持ち上げたりしなければならなかったかも。
乙武さんが一人で行ったのか付き添いがいたのか分からないけど、車椅子移動にお客様の手を煩わせるのは失礼に当たることを思えば、店の従業員で移動することになる。
2人で車椅子を移動するのは厳しいんじゃないかしら?
結構重いよね。
それに調理担当者は調理を途中で止めることになる。
大丈夫なの?

やはり乙武さんは予約連絡の時に一言車椅子使用ということを伝えておくべきでした。

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乙武さん擁護派の意見としては、不特定多数のお客を相手にするわけだから障害者が来ることも予想しているべきだとか、予約を受けた以上断るなら賠償するべきだとか。
特に障害を持った方の中には乙武さん、よく言ってくれたと思う人もいるでしょう。
乙武さんは有名人だから周囲も気を遣うけど、一般の人なら冷たく扱われる可能性もある。


否定派としては店というものはできるだけ安く良質な商品を提供するために努力をしている。
人件費削減もその一環。
限られたスペースを有効活用するなど。
そんな中で全ての店が障害者を予想しているとは限らない…とか。

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まず障害者も利用できる店というのは通路が広かったり、テーブル間隔が広く全体的にゆったりしています。
バリアフリー構造もいい。
つまり障害者が利用できる空間は健常者にとっても快適な空間ということです。
さらに従業員の数が多ければサービス向上になりますね。

しかし、これらは全てコストがかかります。

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ちなみに錯誤がある場合は契約は無効とされます。
まぁ今回の場合は店側が無効を主張することが必要ですが。
無効ということなので債務不履行を原因とする損害賠償の問題は発生しません。
店側に重過失がある場合は例外ですが、今回の場合はないように思えるのですが。

 

 

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