千羽鶴のちょっと気になったこと

時事問題や法律・阪神について気になったことを書いていきます

高校野球特待生

2012-02-03 01:25:04 | 日記

高校野球特待生についての記事です。
以前から問題になっていることですが、
今年から正式に野球特待生が条件付きで認められるそうです。

高野連は特待生については否定的な立場にあるようですが、
私立高校については経営問題があることから、干渉しない傾向にあります。


今回の私立学校側の意見書には
「公立高校の無償化により特待生と同様の効果が生じる」
というのがあります。
しかし、これはちょっと違うと思う。
公立高校の場合は学区があるでしょ。
少なくとも県外からの越境入学は認められないわけ。
今問題になっている野球特待生は県外特待生ですよね。
東北や九州の高校なのに出身中学は関西だったりすること。
このような入学形態は公立高校にはない。

私立がなぜこのような全国規模の特待生を入学させるのかといえば
甲子園大会に出場することによる知名度アップでしょ。
NHKの全国放送は効果抜群。
選手のユニフォームの学校名を漢字記載にするのも宣伝の意味があると思う。

全国的に有名になるにはやっぱり甲子園出場が一番効果的。
地元限定よりも全国的に有名になる方が経営的には有利。
基本的に高校というのは地元で有名でも全国的には知名度がないのが普通でしょ。
それは高校は地元の生徒が通学することが前提になっているから。
しかし、全国的な規模でみれば甲子園に出場した学校の方が圧倒的に知名度がある。
例えば、大阪なら北野高校よりも大阪桐蔭の方が有名でしょ。
鹿児島なら鶴丸高校より鹿児島実業の方、
宮城なら仙台一高より東北高校の方が有名という感じ。


高校野球は地元の生徒が通う地元の高校が活躍するというのが普通でした。
だから地元の新聞は大きく取扱うし、地元の人たちもテレビで応援したり、
熱心な人は甲子園球場まで応援に行く。
でも地元の選手が出場していなかったら…。
地区予選では出身中学が表示されることが多いから県外特待生かどうかはすぐわかる。

勝つためには手段を選ばずということかな。
野球で有名だから、野球選手が入学したいと思うのは分かるけど、
一般の生徒は全国的有名校だから入学したいと思うようになるんでしょう。
学校側もそれを期待してる。
野球選手だけ入学してきても経営は成り立たないからね。

 

普通の野球部員が限られた時間内の練習で甲子園出場するのは夢物語ってこと?
そういう意味で選抜大会の21世紀枠は意味がある。
いろいろ批判はあるんでしょうけど、わたしはむしろ公立枠というのも有りだと思ってる。
いまのままじゃ公立高校は出場困難になるのは必至。
広島商業や松山商業、横浜商業などかつての常連校は最近は出場できない。
東京とか大阪などは地区予選決勝に出ることさえ難しい。

普通の野球部員のための大会なのか
プロ野球予備軍のための大会なのか…。

大胆な意見を言わせてもらえば、春は公立大会、夏は私立大会で
秋に優勝決定戦をするとか…どう?
それか同じ大会で公立ブロックと私立ブロックに分けるとか。
そして決勝で公立vs私立の対決…。


無理か…。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 非嫡出子相続分違憲判決 | トップ | 巨人の背番号18 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TAMA)
2012-02-10 15:34:12
公立が自治体の税金で運営されている以上は、他県の生徒を該当県の『税金』で学ばせることは厳しいでしょう。
これは単純に、金銭面の問題であって、地域外の高校への進学を否定するような論調になってしまえば、それは高校野球を観戦する側のエゴになってしまいます。

公立を恵まれないと考える時点で実は高校野球のトリックに引っかかっています。公立高校の運営費は、私立高校にいった生徒や親の税金も含まれているのです。一種の擬制なわけです。

公務員は恵まれない職業だから、手当てを厚くしましょうとすれば反感が大きいでしょう。受験でも何でもそうですが、『生徒』という『子ども』を差別する方法で大人が自分の都合を優先させてはいけません。
返信する
Unknown (TAMA)
2012-02-10 15:57:41
簡単に言えば、地域外の生徒の入学する(教育を受ける)権利を制限することを正当化する材料は、高校野球にはありません。

>高校野球は地元の生徒が通う地元の高校が活躍するというのが普通でした。
だから地元の新聞は大きく取扱うし、地元の人たちもテレビで応援したり、
熱心な人は甲子園球場まで応援に行く。
でも地元の選手が出場していなかったら…。
地区予選では出身中学が表示されることが多いから県外特待生かどうかはすぐわかる。

あなたのこの意見自体がエゴなのです。外国人留学生を一斉禁止というのはもちろん同意できますよね、あなたなら。
ですが、外国人(特に中国人や韓国人ともなると)となればあなたのような人こそ、国際交流だ友好だなんだと言い出すでしょう。
よくある身内に冷たいというのは、一種の身内に対する『甘え』なんでしょうね。外国人にはその『甘え』は通用しないから(差別だとうるさいから)、県外生徒を外国人に代えれば良くわかります。

野球ではまだ少ないですが、サッカーでは韓国人が、駅伝、バスケでは中国人やアフリカ系の黒人が、大勢います。
私立も含め、高校が国民の税金により補助が厚くなった今、もっとも問題を孕んでいるのはこうした外国人留学生の方でしょう。

私は日本人の教育を受ける権利としての、高校選びの一環として県外高校から甲子園を目指すことは、国民の権利として保障されているのだから問題にすべきではないと思います。
反対に外国から留学生を受け入れて、国民の税金を使って外国人を強化している他競技の方に問題を感じます。
返信する
遅くなりました (chizuaus)
2012-02-12 03:51:18
TAMAさま、いらっしゃいませ。
お返事が遅れて申し訳ありません。

まず、公立高校の運営費に関してのご意見についてです。
私立高校に行った生徒や親の税金も公立運営費に含まれているという部分。
えっと、私立高校に進学した生徒にも公立進学の機会はあったはずですよね。
それをあえて蹴って私立に進学したわけで、別に差別というわけではありません。
平等というのは機会の均等でしょう。
問題にするとしたら、公立の女子校などの存在です。
この場合は、男の子しかいない家庭にとっては無意味な存在です。
受験することさえできないのですから…。
確かこの問題は司法試験にも出題されていました。


次に外国人留学生の参加についてですが、
これは一律禁止も有りだと思っています。
甲子園大会は国際交流の場ではありません。
あくまでも国内の高校野球部のための大会なのです。
外国人留学生でも一般入試を通っているなら問題はないと思いますが…。

外国人留学生が問題なのは、はたして高校生と言えるのかどうかということです。
高校生はあくまで学生です。
高校の授業を理解することができるというのが前提です。
日本語さえ不自由な外国人留学生が通常の授業を理解できるとは思えません。
テストで及第点を取れるでしょうか?


私立高校には学区がありませんから、どこからでも受験できるでしょう。
高校選択の基準に野球部の充実ということもあるでしょうね。
公立びいきというのはわたしの個人的な趣向です(^▽^)
わたし自身は私立中高一貫の女子校出身ですが…。

ただ高野連が東京都・北海道以外の府県代表を1校に絞っているのはなぜでしょう。
平等を重視するのであれば、野球部員の多い府県の出場枠を増やすべきでしょう。
国政選挙の議員定数配分のように…。
1校に絞っているのは参加校増加による日程の過密化防止という面もあるでしょうが、
やはり形式的な平等に拘っているのではないでしょうか?
この考え方が正しいといってるわけではありません。

むしろ春の選抜大会の選考方法の方がいいのかもしれません。
ブロック単位で上位校を出場させる。
だから同じ地方から複数の学校が出場することもあるし、
逆に全く出場しない地方も出てくる。
でもブロック単位なら出場枠の違和感も緩和されると思われます。
そして以前わたしが書いたように21世紀枠という特別枠の存在。
話題性を狙っているという意見もあるでしょうが、文武両道というのが理想とされているのかもしれません。
21世紀枠は基本的に進学校が選出されると言われています。


ただ甲子園大会に出場するために県外の高校へ進学して、
野球漬けの毎日をおくる。
それで甲子園大会に出場できればいいのでしょうが、
予選で負けてしまったらどうなんでしょう。
まぁ思い出は残るでしょうね。
それに県外高校への進学は本人の意思であるから問題なし…か。

返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事