クライスラー民事再生

とうとうクライスラーが民事再生法による再生手続きに入った。
これまではダイムラークライスラーと言う名前でそこそこ規模があるかと思いきや、
実は世界販売11位だったというのも驚いた。アメリカではＢＩＧ３だが、
世界ではとっくにＢＩＧ３ではなかったのだ。
ＦＩＡＴと提携するというが、ＦＩＡＴごときの弱小メーカーと弱者連合を組んでも
これからも全く歯が立たないのは見えている。
オバマのソフトランディング政策の一環で、これからはクライスラーはブランド毎に
解体されていくだろう。

それよりも、トヨタの専務からクライスラーの社長についた元北米トヨタの大物氏は、
何と思っているだろうか。当時はトヨタにも衝撃的で、大物氏は「私はトヨタでは
日が沈むのを見ていくだけだが、クライスラーでは日が差してきた」などど言っていた
ような気がする。
就任直後の新車の馬鹿でかいピックアップトラックをカウボーイ
のような格好で宣伝して、当時は大きな話題をさらった。
あの大型ピックアップが間違い路線の最たるもので、その後の原油高騰で大きな
足かせになったのは皮肉なものだ。
あれから２年ぐらいだろうか。
まさか、こんなことになるとは大物氏は思っていなかったに違いない。