本日は晴天なり

誰しも人生「毎日が晴天なり」とは行かないものです。「本日は晴天なり。明日はわからないけどね」という気持ちを込めました。

プライド

2006年02月17日 12時23分23秒 | 心についてのあれこれ
日本はこんなに豊かなのに、実は心の問題を抱えている人があちこちにいます。

テレビから流れてくる子供に対する虐待事件は今では珍しいことではなくなってしまいました。電車に乗れば、ガリガリに痩せた足を堂々と見せてミニスカートを履いている摂食障害の女性。どこの組織にも(公務員にも!)何人かはいるという鬱病で職場に来れない人。引きこもりの青年。

では表立ってニュースになったり、誰の目からも明らかに分かるような症状がない人には心の問題はないのでしょうか?

私は14年間OLとして働いていました。そして誤解と非難を恐れずに言うなら、オシャレな洋服に凝ったり、お稽古ごとをしたり、高級レストランに頻繁に行ったり、海外旅行をしたり、世間では楽しく自分の生活をenjoyしているかのように言われている独身OL女性の中にも、心の問題を抱えている人は間違いなく多数存在する、と思っています。

女性が30を過ぎて都会で一人で生きていく、ということは実は結構精神的にキツい。もちろん、そういう生き方に向いている人もいると思います。でも、みんながみんなそういう生活に向いている性質の人ばかりだとは到底思えません。

もちろんだからと言って女はやっぱり結婚した方がいいよ、と言うつもりも毛頭ありません。

ただ、同じ女性として、かつて同じ立場にいた人たちが行き場のないむなしい気持ちを抱えて彷徨っているように見えることは悲しいことであります。

何かの本で、「現代人は自我という病気にかかっている」というのを読みました。

「そこに闇があると感じて、闇に意識を向けると闇がかえって大きくなる。だが逆に、そこに闇があるのではなく、光が足りないのだと考えたとき、闇の進行は初めてストップする。そこに闇の存在を認める心が「自我」なのである。物事を比較と対称で考える癖は、競争社会の中で育まれたものだ。自我とは自分と他人とは違うという心である。」

素のままの自分を認めて他人との違いを受け入れることと、自分だけは他人と違う種類の特別な人間であるはずだ、そうありたい、と思うことは、同じプライドのようでいて、似て非なるものであります。

「自我」があなたを苦しめていることに、早く気付いて欲しい。
あなたが求めて求めてやまないものは、現実にはどこにも存在しないのだ。
あなたが自分の幸福感の欠如に問題があることに目を向けない限り。

多分私の言葉はその閉ざされた心には響かないだろう。
そして私には祈ることしかできない。






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1 コメント

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Unknown (achaの神)
2006-02-18 23:10:14
祈りなさい。



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