やっぱブログだべさ。

 こんなブログタイトルでも…まぁイイんでないかい? 
 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

アメリカ人が書くお寿司の本のお話。

2008年11月12日 | ご本
 
The Zen of Fish 
 The story of sushi, from samurai to supermarket

Trevor Corson著

 という本を今日読み終わりました。Chewieってば、自分ではお寿司は食べないくせに 図書館でこの本をたまたま見つけて借りてきた。どうしたんでしょうネ、自分でも良く分からないけど、時々アメリカ人の友達にお寿司について聞かれるけど、あまりちゃんと答えられないから、少し勉強しようとでも思ったんでしょうかネ。

 さて、著者のTrevor Corsonは日本にも何年か住んだ事があるそうです。この本は、カリフォルニアにある日本人が経営するスシ・スクールを舞台に(実話)、色々な魚の生態から、最近の養殖事情、どうやって調理するか、などなどが書かれてマス。

 ともあれ、色々な魚のお話を読んで、頭の中ではゴチャゴチャになっているんだけど、一つだけちゃんと覚えているお話。
 
 それは海老。
 なんと、必ずオスとして生まれ、交尾が終わるとメスに変わるそうデス! そして出産→ご臨終。
 そして、「メスの数が多い時期に生まれた世代はプレイボーイを長く続ける事が出来る」そうです。


 Sushi makingについて。
 
 いや~奥が深い!! 巻き寿司一つ作るのでも大変そうデス。Chewieは手巻き寿司しか自分で作った事がありません。アメリカ人の友達で、巻き簀を持っている人も居るというのに!! 

 寿司の歴史も読みました。「Samuraiからスーパーマーケットへ」って副題になってるけど、サムライがお寿司を作った訳じゃぁありませんよ。その辺のトコ、アメリカ人の読者に勘違いされたりして。
 
 この本に載っているお寿司の学校では、殆どが白人の生徒で、白人の女の子が主人公っぽく書かれています。ちゃんとトレーニングを積んで、卒業してから寿司シェフの仕事を探すんだけど、どこのレストランへ行ってもまず外見で却下されます。最終的に「アメリカ人に日本の料理を食べさせる」という趣旨のレストランで雇ってもらうんだけど。

 で、基本的に私は日本人のシェフが居る和食レストランへ行きます。アメリカ人の友達と和食を食べに行く時でも、失礼かと思いながらも、日本人のお店でしか食べん!とか言います(笑)何かちょっと「本物」と違うとわざわざ指摘します。
 英語で言うトコロの authenticity(辞書によると「真実性・出所の正しさ」など)は大切であります。その辺はアメリカ人も理解があります。

 けどこの本を読んで気づきました。結局この白人の女の子が寿司シェフになろうとしたのは、私やアジア人のミュージシャン達がクラシック音楽やらジャズやらをやろうとしているのと同じじゃぁないか、と。西洋で生まれた音楽を東洋人が最初はきっと、見よう見まねでやってみた。それが100年以上も前のことだから、今当たり前にアジアで西洋音楽を弾く人が居て、聴く人が居る、ってワケ。私たちがやっているのは全然authenticじゃないワケね。それは分かってるんだけど・・・。

 だから日本人以外のシェフが作る和食も最初からダメ~とか言わないで食べてみるべきでしょう。寿司がアメリカでブームになって30年。食も音楽と同じ様に「グローバル化」を多分目指してるんだと思います。今から50年もしたら「日本料理」とか「中国料理」とか言わなくなるかもしれない。

 

 はぁ~この本を読んだら生魚以外のお寿司、食べたくなってきました。最近気になっているのは手まり寿司withスモークサーモン。見た目もキレイだし、次回のお客様の時はきっとこれデス!!
 
 「邪道だ!!」と思われるかもしれないけど、アメリカン寿司の一例をご紹介。生のお魚を使わない物も多いし、ベジタリアンにも食べられる物もありマス。Chewieも結構アメリカン・ロールが好きだったりします。

 カリフォルニア・ロール (アボカド&蟹かま)

 キャタピラ・ロール (アボカド・蟹かま・うなぎ・きゅうり)

 スパイダー・ロール (ソフトシェルクラブ・お野菜)

 テンプラ・ロール (天ぷらinカリフォルニアロール) 

 
 特にスパイダーロールはお勧め!! そして、色々な地名のついた巻き寿司が登場してマス。ローカルだけど、Evanston Makiなんてのもあるのだ! 

 Chewieの最近食べたお寿司:夏の終わりに冒険してハマチの巻き寿司をPortlandで食べました。キャンプも終わって一段落、みたいな日だったので、別にアレルギーでどうかなっちゃってもいいかな、と思って。

 久し振りにハマチを食べたんだけど、あれ、こんな味だったっけ? それに何だか生って、やっぱり気持ち悪い 暫く生で食べるのを止めていたら、「生」の発想がちょっとヤになったのです。
 なので2,3個食べて後は友達にあげました。やっぱダメ、生はダメ。しかも案の定、後で具合が悪くなりました

 Chewieはアメリカで人気の日本の三大食べ物(?)の「sushi/wasabi/tofu」を食べないので、「ホントに日本人なの?!」と良くからかわれます。でも食べられないんデス。


 最後に、コメディーだけど、お寿司についての面白ビデオはこちら 見てみてね。

 自分では食べないくせにお寿司について熱く語っていたらもう夜中の1時過ぎ! 寝ます!!

これから読む本のお話。

2008年05月14日 | ご本
 東海岸では見た事のない花が咲いてます
 つぼみはピンク、でも白い梅みたいな花が咲くこの木。名前は分からないんだけど、家の前にも咲いてます。只今満開。
   

 さて、昨日図書館へ行って参りました。これから読むつもりのご本たちはこちら。

”The Gift” (Richard Paul Evans)

実はこれも「ジャケ買い」程度の理由で選んできたんだけど、まず見た目がキレイ。大きさも良い(小さめのハードカバー)。Richard Evansの本はこれが初めてなんだけど、読み始めるのが楽しみです。

「母」(三浦綾子)
 今まで日本語図書のコーナーでこの本は見た事がなかった。どうやら、一気に新しい本が増えた様です と言う訳で今回はこれを借りてみた。

「大江戸 生活体験事情」(石川英輔・田中優子)
 突然どうしたの?!って感じですが、Chewieは意外と日本史オタクだったりしたのです。最近は全然日本史に触れていないので、何か面白そうなこの本を借りてみた。「江戸の日常は、なぜ現代人の百分の一のエネルギー消費で足りたのか」なんと、著者の二人が実体験してみたそうですよ! 


 さて、この二冊はキャンプ準備用。
The Secret Life of Lobsters (Trevor Corson)
 美味しそうな表紙でしょ?このハサミの中に身がいっぱい入っている様を想像しただけで幸せ キャンプに着いたらロブスターを食べに行かなきゃ!! 
 あ、この本は漁師さんや科学者が不思議なロブスターの生態を暴く、という本らしいですが、これも表紙だけ見て借りてきました
 
「子どもに嫌われる先生」(荒木肇)(この本の内容はこちら
 ドキっとするタイトルですねぇ キャンプでは楽典の授業もしなきゃいけないのです。子どもっちは「Chewieの授業楽しいよ」とか言ってくれて感涙モノなんだけど、やっぱりまだ自信がないし、個人レッスンやsectionalほどcomfortableじゃないので、ご本を読んで研究しま~す 一番大変なのは、子どもっち全員のattentionをこっちに向けさせる事。
 まだ具体的には考えてないけど、今年の楽典の授業は何か新しい事をやってみたいなぁ。

 
 えぇと、あと6週間くらいでキャンプスタートです 今年はオケのsectionalの為に戻る様なモノで。シカゴのオケでリハーサルテクニックもたくさん学びました。個人的な目標としては、やっぱりclassroom teachingを上達させたいですねぇ。そしてシカゴでは個人レッスンをやっていないので、キャンプで音楽好きな子どもっちをたくさん教えられるのを楽しみにしています。
 それから先生達との室内楽も只今計画中。ずっと弾きたかったブラームスの弦楽五重奏が出来そう! 他にもRavelのソナタでしょー、Beethovenのピアノトリオでしょー、Mark O'Connorの何かでしょー、Kodalyの二重奏でしょー…向こうに着いたらもっと増えるでしょうし、オケもありますし。きゃ~楽しみぃ
 

最近読んだ本のお話。

2008年05月12日 | ご本
 先ほど、やっと母の日コールしました。日本は既に12日(月) だけど、シカゴはまだ11日の夜。ははは。「こっちはまだ母の日だから」とか言って良く分かんないお電話をしました。「スヌーピーランド」みたいな、ナッツベリーファームで、スヌーピーキャラクター達の着ぐるみに入る人を募集してるって話になって、「スヌーピーにでもなってな!」と言われました。身長約147cm~155cmで募集してるんだって。Chewieは154cmなのでギリギリ! しかも大きい方だから、スヌーピーじゃなくて、チャーリーブラウンとか? 
 
 さて、さっきしたブログエントリーは絶対「おもしくない」と思うので、何か別のお話を書こうっと。ってこれも面白くないとは思いマスが。
 最近(幅広く、「最近」)読んだ本あれこれ。お薦めとnonお薦めをご紹介します

「魔のヴァイオリン」(佐々木庸一)
 R子ちゃんにずっと前に頂いた本です。超高級ヴァイオリンにまつわるエピソードが殆どで、どれも面白かった。笑えたのは、兄弟で遺産の楽器を巡って大喧嘩になり、どちらかが「お前の手に渡る位なら、ヴァイオリンが無くなった方がマシだ」とか言って、楽器を壊しちゃったそうですよ! ひぃぃぃ
 で、本当にあった怖い話、「魔のヴァイオリン」を手にしたヴァイオリニスト達がどんな運命を辿ったか、も載ってます。みんな狂った様にヴァイオリンを弾き続けて、ヴァイオリンに魂を引き抜かれちゃったんだって。こわっ。Chewieのヴァイオリンはそーゆう魔力は無いので安心でありますw

 A Catered Valentine's Day (Crawford)
 これねぇ・・・姉妹でケーキ屋さんをやっている二人が探偵になるシリーズなんですが…。姉妹の名前が話の途中でごちゃ混ぜになっていたり、話の題材自体が大変くだらなかったデス。色んなスウィーツが出てきて、それは面白いんだけど。この本はダメです

「ハゴロモ」(よしもとばなな)
 よしもとばなな(そうたくさん読んでる訳でもないけど)の中では、薄暗い感じが少なくて、読んでてホンワカ出来ちゃう本でした。気に入りました。

「いつか記憶からこぼれおちるとしても」(江國香織)
 女子高生の日常の話。ホントに「日常」過ぎて、きっとオトナになったら忘れちゃう様な話ばかり。自分の中学・高校の頃を懐かしく思い出しながら一気に読んじゃった。そして私も、記憶からこぼれおちそうになっていた事も思い出した 人生で一番楽しい時期でしたねぇ。

Mozart's Women (Glover)
 かなり詳しいMozartの伝記。Mozartの周りに居た女の人を次々に検証する本なんだけど、最初はおばあちゃん達まで遡ります。

「ひつじが丘」(三浦綾子)
  これは古いお話で 一体いつ「ひつじが丘」が登場するのかと思っていたら最後の最後に羊が丘展望台に行くのね。昔祖父母の家に行くと必ず羊が丘に行ってたので、変な期待を持って本を読んでしまった。ま、三浦綾子のパターンで、彼女の代表作なんですね。はい。

 The Curious Incident of the Dog In The Night-time(Haddon)
 自閉症の15歳の少年が書いた、という設定の小説。全ての事柄に彼自身の観点から説明が付くの。数ヶ月で彼が急成長するストーリー。最後は大感激デスよ


 「花」(林真理子)
 おぉぉぉ~~一番好きな林真理子かも と、それだけ言います。他の林真理子の小説とはちょっと違うテーマで新鮮でした。

 Zoology(Dolnick)
 表紙に惹かれて手に取ったんだけど、これは読まなくても良かった~ くぅ。とても若い作者が書いた、18,19歳くらいの少年少女のお話。お薦めしません。

「十津川警部 帰郷・会津若松」(西村京太郎)
 昔、十津川警部シリーズをかなりたくさん読んだんだけど、シカゴ図書館にも十津川さんの本はたくさんあります。出版の年を見ながら、まだ読んでいないのを探すのに一苦労。
 久し振りに読んだ十津川さん、これはないでしょー?!っていう結末でした。しかも説明されていない箇所(しかもかなり重要)があってでした。
 って、十津川さんってもう70~80歳くらいの筈じゃない??

 After Dark (村上春樹)
 初めて村上春樹を英語で読む羽目に。日本語のが見つからなかったのです。前に、ねじまき鳥の英訳を最初だけちらっと読んだら、とても詩的で、これはいいかも~と思った。
 After Darkの英訳は、一文一文がとても短くて何か変な感じ。でもどの文章も、何となく村上サンの原文が思い浮かべられて、interestingでした。たまにはこーいうのもいいかも。
 小説自体については、まぁまぁ…。元々村上春樹はエッセイの方が好きです。
  

 ここまで書いて、何て下手な感想文たち(?)なんだろうと思いましたこの辺で止めておこうっと

「三銃士」VS「アニメ三銃士」のお話。

2007年04月10日 | ご本
 今日もマニアックに行きます。Chewieが小学生の頃、NHKで「アニメ三銃士」というのをやってました。同世代の方で観ていた方も多いんじゃないかと思います。もうこれが大好きで大好きで、毎週楽しみにしてましたの 10年くらい前に衛星で再放送してたんだよね。それも途中で知って、その後全部見ました
 
 高校の世界史の教科書に、ルイ13世と宰相リシュリュー(私の中では、リシュリュー閣下w)が載っていたのを発見した時は嬉しくなっちゃったそして、教科書でたった2行で片付けられているルイ13世のご時世にも、色んなドラマがあったのだよとしみじみ思ったChewie。「三銃士」は半分事実、半分作り話だけどね。
 
 それはさておき、今まで実は原作は読んだ事がなかったけど、図書館で「少年少女文学館」系の子供向けの三銃士の本(日本語)を発見。原作バージョンはなかったから、それを借りてきました。「三銃士」というのは、アニメ版の最初の三分の一くらいで、その続きは「二十年後」っていう本と「鉄仮面」っていう本が出ているそうです。きゃ~鉄仮面!と、一人でドキドキしちゃってるけど、Chewieは、アラミスのファンだよ 

 で、「少年少女文学館」は昨日一日で読んじゃったんだけど、子供向け過ぎて、話が簡略化されすぎて、意味が分からないトコロも多々あった

 そして、三銃士って…篤い友情の話だよね? 「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」の、4人の友情の話だよね? なのに、この本は、その辺が完全に抜けている。ただの陰謀と策略の話になってる!
 仲間を一人ずつ見捨ててロンドンへ行くダルタニャン。アニメ版では、その旅で、喧嘩して決闘になったポルトスや、ダルタニャンをかばって怪我を負わされたアラミスを、3人は見捨てようとしなかったのに。 
 
 更に、アニメで大活躍の、ダルタニャンのロバのロシナンテ。原作では物語の最初で、お金に困ったダルタニャンにさっさと売られてしまいましたかなりショック。

 そして、ある場面で酒びたりのアトス 更に、三銃士の3人とも、異様に喧嘩っぱやい

 それから、ボナシューさんとその奥さん。アニメでは老夫婦で、娘のコンスタンスってのがダルタニャンと恋するんだけど、原作ではこの若い夫婦は仲が悪くて、しかもボナシュー夫人がダルタニャンと恋しちゃう。
 ・・・さすが、アムールの国、おフランス。
 
 という訳で、少年少女文学館にかなり幻滅 今度、ちゃーんとした原作(勿論訳だけど)を探して読もうか、と思ってます。勿論、上に書いた話の内容は、少年少女と同じだろうけど、ちょっと説明が足りないのです。もっともっと友情の話の筈なんです。

 少年少女文学館で良かったのは、挿絵の銃士たちの制服が、アニメと同じだったこと。興奮しました。それから銃士隊の旗の模様の由来が分かった事w 


 ところで、今まで3,4人で仲良しグループみたいのが出来た時に、「僕達、三銃士だね」って言われた事が2回ほどあります。誰がどの役よ?!と突っ込みたくなりましたがアニメ版みたいな三銃士の友情、素敵ですよね