どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

これから来るギャップ

2011-05-31 00:38:10 | Weblog
ギャップをどう埋めようか。
日々考えている。
悲しい事が起きた人と、そうでない人。
仙台や石巻、気仙沼に住んでいる人と、住んでいない人。
たまたまの差が、近い未来、すごいとんでもない悲しみや心の傷を増やすと思う。
俺たちの子が、高校や大学に進むと、いつか同じ時間を共有することになる。

子どもは残酷だからと言うがそうじゃない。
思ったことを言うだけ。
「ご飯がないなら、お菓子とかで我慢すればいいのにね。」
と思っている子もいると思う。

仕方のないことで済ませるか、キチンと話して理解してもらうかの差は絶対に出てくると思います。
自分の子どもが、あと何年後かに彼等と時間を共有します。
「あん時の地震でさぁ・・・」
という話題は必ず出るだろう。
「お前、石巻かよ!マジで?超大変だったじゃん。」
と、もし親を亡くしましたという子に言えるかな?
その子はどう思うんだろう?

いつか彼らが結婚しました。
俺の息子と、今日ケーキを届けた子。
という可能性もゼロじゃない。
その時の親の意識の差は、その子たちに何かしらの不幸は招かないのかな?
「うちは全然大丈夫だったので!大変でしたね!とにかくガソリンとお水が手に入らなくって!」
とヘラヘラ喋るのかな?
俺がその子の親御さんなら、そんな環境で育った子と一緒になって欲しくない。
賛否はあろうが、二人が決める事だし、どうでもいいのだが、なんか遣る瀬無い。
今も、小学校では、取材クルーが
「衛生環境が・・・」
と言う位の生活を続けている人達がたくさんいる。
彼等や彼女等と親戚になる可能性はゼロではない。

その時に、
(何もしなかったからなぁ・・・)
と、向こうの親に合わす顔がねぇと、なんだか恥ずかしい思いは俺はしたくない。
俺はね。

これまでのどんな活動も全てそうだ。
息子の嫁さんや、親友になるかもしれない子どもに、俺は全財産だって使ってやる。
悔しくも惜しくもない。
命だってくれてやってもいい。

俺は可能性がある限り、全くの他人だとは思えねぇんだよ。

ヨッツンとタケチンは最初、俺を殺しに来た。
でも、今は大親友。
ヨコシンだって、藤原さんだって、誰もがそう。
30越えても、40越えても、そうやって親戚や友達が増えていく可能性はゼロではない。
恋に落ちたっていいじゃないか。
可能性はゼロじゃない。
いいじゃない。
人間だもの。

誰しもがあるだろうに。
ケチョンケチョンに「うまくねぇ」と言ってたラーメン屋の親父が実は同級生の友達の実家で、実はいい人達だった!とか。
肩がぶつかったと殴り飛ばしたアイツが、自分の会社にバイトの面接に来たとか。(俺だけか!!)

自分が恥じなきゃいいんだけどさ、
どうも子ども達の笑顔を見てると、俺は可能性がある限り、仮にも大人だったら何かを考えなくちゃいけないって思う。

やり方は様々。
どうか、てめぇが後悔しない様にだけ生きようと思ったよ。
冠水した道をイカしたケーキ屋の店主を乗せてさ、
「ざばーーーーーーーーーー!」
とケーキを届けながら、そう思ったよ。

とにかく、意識のギャップを埋めないと、時間を共有する時期が来た時に、どちらかが肩身の狭い思いをすると思う。
彼等が大学にすすんで飲み会をしました。
地震の話題は必ず出る。

その時に、なんで彼らがイチイチ胸が痛まなければいけない事になるのか。
そうなると決まった訳じゃないけどさ。
これ以上、何を我慢させるのだ。
思い出の家、モノ、元の生活、写真、友達、恋人、親戚、家族、子ども・・・。
色々失っちゃいけないものを失ってる事実がある。
俺だってそうだ、この野郎。
もうケンカも出来ない。
お土産買って来いとか、無理難題も言われない。
一緒に飯を食うことも出来ない。
髪を切れよ、と夜中に頼む事も出来ない。

だって、東京で飲んでて横で「津波」だの「地震」だのって言葉が聞こえて笑い声が出ただけで、俺はなんかイライラするもんね。
批判されてもいい。
ギャップをどうにかして埋めるプランが必要だと思う。

いつか近い未来で、
「アタシね、小さい頃地震にあった時に、家の中キレイにしてくれた人達がいたの。書いた絵とかもキレイに出してくれて。そして誕生日にケーキを持ってきてくれたんだよ。ケーキを食べる度に、なんか思い出すんだよね。モジョモジョ喋って、感じ悪い人だったけど。」
と息子の彼女がベッドの中で言う。
すると息子はこう言う。
「あ、それね、俺の親父。スコップ団。名前超ださいけどね、仲間は皆かっこいい人たちばっかりだよ。」
「そうスコップ団!」
「イエス!スコップ団!」
「結婚してくれる?」
「当然さ!」
カッカッカッカ!!
お前の親父は負けねぇぞ。
お前らの為にだ。
知っておけ。
だから、ボランティアじゃねぇんだよ。
うぇい、うぇい、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

君達の未来を少しでもキレイにすっからよ。

スコップ団。
皆が手伝ってくれねぇもんかな。
2万人のスコップ団。
いいね。実に。

はぁ、もう寝よ。
明日は、内装仕上げ。
頑張りまちゅ。











ゆうと君のこと

2011-05-31 00:19:50 | Weblog
ゆうと君のニュース。
ゆうと君Tシャツに協力してくれた皆に見てもらいたい。

そして、スコップ団。
最後、泣き死にそうになるから見てみて下さい。
パソコンからじゃないと見れないかもね。

良かったなぁ。
本当に。
スコップ団の二代目団長。
頑張れよ。
未来は、君達のものだ。
おっさんは仕事を頑張りたいと思いま~す。

ゆうと君のニュース


誕生日おめでとう。

2011-05-30 16:43:36 | Weblog
誕生日おめでとう。

教室の避難所で未だに過ごす君達の毎日を想像するとそれ以外は何も言えない。

テレビ局の方に、
「いつもこんな感じですか?感想とか聞かないんですか?」
と聞かれたから、そうだよと笑いながら言った。
何があったか分からないから、置いたらサッサと退散。
いちいち感想を聞いたって、絶対に何かを我慢しながら、
「嬉しいです。」
って言うに決まってる。

ブッキラボウで悪いね。

俺のスタンスはこうだ。
変える気なんかない。

置いたら帰る。
居てくれって言うならいる。

グタグタ喋るのが好きじゃねぇんだ俺は。
「嬉しい?」
「美味しい?」
「ケーキは好き?」
「久しぶりのケーキはどう?」

何でもいいぜ。

この笑顔で、俺は満足だ。

お誕生日、本当におめでとう。

急いで帰る理由がある。
と思ったら道が海になってる…

くそ。

全体を通して

2011-05-30 13:26:52 | Weblog
今、先輩のとこでケーキのキレッパシをもらって食べてた。うめー。
生地のキレッパシ。
俺はヨウカンもハジッコが好きだ。
クラスの席もハジッコだったなぁ。

今日は、石巻の子に誕生日ケーキを届ける。
仙台放送の報道の方々が密接いや、密着取材だって。
ここ数日、なんだかよく泣く場面が多いけど、気分がとても穏やかです。

だから、よく考える時間が増えた。
俺達がしていること。
俺達自身のやる気が出ること。
それは、未来に繋がる事に集中してる気がする。

■Smile for birthdayは子ども達がいつか分かってくれたらいい。
大人達は今、別なことに集中しなくちゃいけない。
誕生日ケーキでお祝いしてる場合じゃねぇのは知ってる。
だけど子どもは毎年スゲー楽しみにしてるんだ。
せめてケーキくらい。
これ以上何かを我慢させちゃダメだ。
【僕達は笑顔を諦めない。】
俺はマジで諦めが悪いからな。
俺のイカした先輩に頼めば、そんなん楽勝。
だからさ、
「今年は無理に決まってるでしょ!」
って怒らないでやってくれよ。
俺達が持っていく。
遠慮なく言えばいい。

そしていつか、あの時のケーキはたくさんの方からの【支援】から成っていたのだと子ども達が真実を知り、彼等が大人になったら、仲間を集めて誰かにしてあげて欲しいだけ。

■スコップ団は今からの一歩を踏み出すための手伝い。
俺達が思い出を大事に探しながら、家をきれいにするという彼等の立場に出来る限り気持ちを近くして手伝う事で、捜索や今一番しなくちゃいけないことに彼等が集中出来るように。
その先に未来がある。
本当に絶望だったし、本当に呆然とするしかなかった。
俺も、今だって思い出すと足がすくむし、運転に集中出来ない。
少しだけでも、今に集中することって大事なんだと思う。
心臓移植を乗り越えたゆうと君が、次の団長。
副団長に俺の息子のゼンとジン、雄大の息子カナタとタケチンの息子エツの四人がいる。
未来は眩しいくらいだぜ。
お父さんらしい事などしてあげられてないかもしれない。
けど、君達が過ごす未来を俺達が一番考えていると思ってやってんだ。
それが男だと、俺達は信じてる。
買い占めに走ったり、ガソリンめぐってケンカしたり、何したらいいのかとアタフタする親父なんか見たくないだろうと思う。
俺は昔子どもだったからよく分かる。

■ペットのこと
二百以上のペットの保護は、俺達は人助けだと思うのだ。
可愛がってたポチを見捨てた大人の言うことを、誰が聞く?
心の傷は癒しづらい。
気持ちだけでも強くなければ、俺は多分…

【犬より人の命だろう?!】
と言われてへこむ時もある。
イルカを助けた時もそうだった。
そんなこと知ってる。

だけど人の命はさ、心が支えてるんだと思う。
せめて俺達は明るくいこうじゃねぇかよ。

■ドライアイスのこと
どうしても俺が好きな人達に会いたいように、家族に会わせたいんだよ。
一人でも多く、家族に会わせたいだけだ。
まだあれから大分時間が経っているのに、家族に会えてない人がいる。
全てのやる気は、家族が揃ってからだと思う。
集中出来ないじゃんか。
飯もうまくねぇよ。

全体を通して、俺達がしてることはそんなとこ。
子ども達の未来に繋がることをすんのが大人。
要は自分たちの為にやってるからボランティアって言葉が気持ち悪いんだな。

今は任せなよ。
未来は頼んだぜ、二代目スコップ団。

石巻にケーキを運ぶんだけど、この大雨で冠水してるからヤバイので今日じゃなくてもいい…と連絡が来た。
男心が分かってねぇなぁ。
泳いででも運ぶぜ、俺は。
カッカッカ!
誕生日おめでとう!

ぐぅぅ…

2011-05-29 17:13:27 | Weblog


ゆうと君にとっては、今はスコップ団がヒーローだっつぅから、泣かないように…

頑張れませんでした。


30年後、君がスコップ団の団長です。

特注サイズのTシャツをあげた。

ヨコチン。
色々あったけど…

結果オールルルラ~イ!!
ゆうと君が、ゆうと君Tシャツを着ててくれた。

皆が売りまくった、ゆうと君Tシャツ。

ゆきえさん。
見てる?


良かったなぁ

おめでとう。
昨日からめでたいことだらけ。

未来は、眩しいくらいだぜ。

HEY スコップ団 TOKYO

2011-05-29 10:06:38 | Weblog
もうヨコシンは空の上だろうから書くね。

今日、ヨコシンの息子のゆうと君が帰って来ます。
先々週、すごい嬉しそうにヨコシンが教えてくれた。
だから、
「意味ないけど、俺も迎えに行く。」
って言ったらヨコシンは、
「団長は優先すべき事をして下さい。」
って言った。
だから、俺は成田に迎えに行く。

ゆうと君は、
「僕もスポック団に入る!」
と言ってくれたらしい。
そして、仙台で流れたニュースで【ゆうと君が帰ってくる】という内容の放送の最後に、
「ないすこっぷ!」
って決めたらしい。
俺は見てないけど、録画を帰ってから見る。

【彼はぼくらの子どもの親友になるかもしれない】
俺が、ゆうと君に捧げたコピー。

オヤジ同士が親友になった。
そんな可能性が、確かにある。

4時半に成田に着くみたい。

俺は行きたいから行く。
スコップ団でも、迎えてやろう。

ゆうと君、無事で良かった。
お帰り。
本当に良かった。

みんな、よろスコップ!