バイバイ東京

色々な収穫をぶら下げて帰っている気分。
席に座った瞬間に寝てしまった。
違和感を感じて目覚めると、隣のおじさんが俺の肩に寄り添い、スヤスヤと寝息を立てている…

やめんか！
気持ち悪い！
しかし、おじさんも疲れてるのだろう。
あと５分経ったら起こすからな。
今だけだぜ。

さて東京の皆、色々とありがとう。
「アタシたちも平一家に加入できますか？」
と聞かれた。
違う。そういうもんじゃない。
俺が、家族みたいに大切だと思うから一家なのだ。
だからコタエは、
「あたりめぇだコンチキショウ！」
また会おうぜ！

それまで、お互いに毎日を大事に生きよう。
明日が君の最後の日。
そう考えて生きて行くべきだ。
明日、生きている保証はどこにもない。
同様に死ぬっていう話しもねぇ。
ただ、必ずいつかその日は来る。
それが分からねぇから、毎日が、今が大事。
結局は日々の積み重ねで差が生まれると思うから、
研鑽の日々と、愛情のコミュニケーションを怠けちゃいけないと思う。
どうせ俺達は地球のチリだからな。
メチャメチャに生きてやる。
サービス(経済)と人助け(ボランティア)は似ている。
とにかく、先読みして想像する。
頭使わないと、太刀打ち出来ない状況になっている。
頭を使おう。

仙台に戻ったら、雇用を増やすために会社を一つ作る。
会社名はどうすっかな？
「株式会社楽太郎」
だみだ。
「スペシャルウルトラワンダフルフラット株式会社」
最悪。
「ジャイアンツ」
いやいや。
「ナイスコップ」
バカか。
「キッチンポ」
いやいや、いやいや。
「design base株式会社」
いいね。
デザインベース。

もうちっと考えよう。

買えないもの

地震は嫌だ。
地震は嫌だけど、人は本性を露にした。
その時に何をするかが本性による初動。
本性を露にした時に、自分が何をするか、さらに何をするべきかを想像しておくと、効率的に動けると思う。
今、東京駅からサイベイト株式会社に向かって歩いてる。
先輩が経営してる会社で、ナナちゃんのお父さん。
民間の復興を俺達はやれるだけやる。そんな話をしに行くのだ。

もし、今地震が起きたら当たり前かもしれないけど、東北どころの騒ぎじゃない気がする。

明日死ぬなんて誰も思ってなかった。
今日で終わりだなんて、誰も思ってなかった。
自分のカウントダウンが始まったら、一体誰と一緒にいたいのか、それも想像しておくとパニックにならないかもしれない。
そして、その想像の先にいる人に「大好き」と言っておくことが後悔の分岐行動だと思います。
ある避難所のお母さんが言っていた。
家とご主人を失った彼女は、
「地震の日の朝、ケンカをして主人はそのまま死んだ。」
と泣いてた。
家や車への後悔や、生活への備えに対する後悔よりも、
「愛してる」
ということを知っておいて欲しかったと泣いてた。

子どもを失ったお父さんも同じように話してくれた。
復興の第一歩は家族や愛する仲間たちが揃ってから。
その下準備は、今日、その君の想像の先にいる人達に好きだということを伝えておくことが、最初で最後の準備かもしれないね。
メール、なんなら電話。
できれば今日、会いに行くべきだ。

昨夜、皆に会えて良かった。
少し早い誕生日ケーキ。
泣いてまうやろ！

お金じゃ買えないものを沢山得た。

ありがたいと思います。

着いた。
疲れたし、暑い。