私の記憶では、初めに、「うそをついてはいけません」と母から教わった。その言葉が、いまだに、余韻をもって耳に残っている。
母の実家は大分県中津で、私はここで生まれた、とか。
教育勅語の十二の徳目を知った。
孝 行(こうこう) 親に孝養をつくしましょう
友 愛(ゆうあい) 兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫 婦(ふうふ)ノ(の)和(わ)夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋 友(ほうゆう)ノ(の)信(しん)友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙 遜(けんそん) 自分の言動をつつしみましょう
博 愛(はくあい) 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修 学(しゅうがく)
習 業(しゅうぎょう)勉学に励み職業を身につけましょう
智 能(ちのう)啓 発(けいはつ)知識を養い才能を伸ばしましょう
徳 器(とくき)成 就(じょうじゅ)人格の向上につとめましょう
公 益(こうえき)世 務(せいむ)広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵 法(じゅんぽう) 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義 勇(ぎゆう) 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
「教育勅語」といえば、「日の丸」同様に忌避する人がいるが、どこが 可笑しいのだろうか?
海外では、高く評価されていると聞いているのだが・・・
「いずみへこ しゅうようおきて」
士ハ節義を嗜(たしな)み申すべく候。
節義の嗜みと申すものは口に偽りを
言わず身に私を構えず、心直にして
作法乱れず、礼儀正しくして上に諂(へつ)ら
わず下を侮(あなど)らず人の艱難を見
捨てず 己が約諾を違えず、甲斐かい
しく頼もしく、苟且(かりそめ)にも下様の賎しき
物語り悪口など話の端にも出さず、 譬(たとえ)
恥を知りて首 刎(は)ねらるるとも、己が為す
まじき事をせず、死すべき場を一足も
引かず、其心鐡石の如く、又温和慈愛
にして、物の哀れを知り人に情あるを
以って節義の嗜みと申すもの也
兵児とは、青少年のことで、数え年六~七歳から十四歳の八月までを「兵児山」(へこやま)と呼び、それから二十歳の八月までを「兵児二才」(へこにせ)、三十歳までを「中老」と呼んだ。 教育は百年の計といわれますが、薩摩藩では子供たちを郷中教育で心身を鍛えていました。薩摩では、「薩摩を守るのは城ではなく人である」と考え、国防の重点を土民の訓育においてきました。(解説より)