熱血！！コロコロ伝説

ふらっと立ち寄った書店で「熱血！！コロコロ伝説」なる本が平積みされていた。そう言えばコロコロ30周年で過去の作品を年代ごとに集めた企画本を出すという話題を耳にした事があったが、あれがこの本の事だったのか。懐かしさもあってvol.1と6の2冊とも購入した。

そもそも何故連番ではなくいきなりvol.6が発売されているのか、どういうラインナップなのかを知りたかったので公式サイトを見てみた。

　■熱血！！コロコロ伝説　公式サイト

vol.1と6が同時発売であり、これから先の発売スケジュールも巻数順じゃないんだね。理由ははっきりとはわからないけど販売戦略的な事なんだろうな。

思えばコロコロコミックは子供の頃のバイブルに等しい存在だった。小遣いを握り締め初めて買ったコロコロの事は未だに忘れていない。子供ながらにあの分厚さには感動したものだ。

その頃掲載されていた作品で印象に残っているのは「ゲームセンターあらし」「金メダルマン」「おじゃまユーレイくん」・・つまりコロコロ伝説の巻数でいうと丁度次回発売のvol.2の頃なんだよね。確かに今回買ったvol.1を見てもちょっとピンと来なかった訳だ。

「金メダルマン」でどのエピソードだったか失念したが、「頭がキレる」という言葉が「頭の回転が速い」と「イカレた」のダブルミーニングである事をネタにしたギャグがあったのだけど、当時の私は「頭の回転が速い」という意味である事を知らずどこが面白いのかさっぱりわからなかった・・という事だけは今でも鮮明に覚えている。

「おじゃまユーレイくん」はエロかったな。私のエロの原点は「ユーレイくん」や「キューティーハニー」の再放送、「まいっちんぐマチコ先生」なんだよ。私に限らず恐らく同年代の男性は少なからずこの辺の漫画でエロの洗礼を受けているはずだ。よしかわ進の絵柄は好きだった。当時は深く考えた事もなかったがよしかわ進は豪ちゃんのアシだった事もあり絵柄がよく似ているんだよね。だから好きだったんだろうな。「ユーレイくん」のエロさもちょうど豪ちゃんテイストのエロだったし。その後「ぴょんぴょん」で平成版魔法使いサリーのコミカライズを描いていたのにはビックリしたが。

さて今回買ったvol.1と6だがvol.1の方は先述した通り世代がわずかにズレているためにいまいちピンと来なかったがVol.6の方は弟が買っていたのを読んでいた頃なのでなかなか楽しめた。vol.6の中でやはり目玉は「おぼっちゃまくん」や「あまいぞ！男吾」なのだろう。

「あまいぞ！男吾」は言わずと知れた名作だ。てんとう虫コミックス版も古本屋で揃えたし復刻した全3巻も揃えたくらい大好きな漫画だ。私も落書き程度に絵をたしなむが絵柄の源流は敬愛する「藤子・F・不二雄」「永井豪」「Moo.念平」の三氏である。Moo先生の絵柄は決して最先端の物ではないけど、正統派少年漫画なタッチと伝わる温かみそして女性キャラの魅力は氏でなければ絶対に出しえないものだ。そこがイイんだよ。近年氾濫する没個性の萌え絵よりもはるかに萌える。そして何より燃える。

で、今回1番びっくりしたのは「魔界ゾンべえ」。よくこんなの掲載できてたな（笑）