エリック

町に行ったついでに、エリックのオフィスを訪問。ケープタウンに移り住んで15年ぐらいになる韓国人である。3年製作の勉強をし、自分の製作会社を持っている。オフィスのあるビルは全てキャステイングスタジオやアニメーションなどメディ関連ばかりである。



カメラ以外は、サウンド、編集、全てのアレンジ、ディレクターと何でもこなし小さい会社ながらがんばっている。今、地元バンドのミュージックビデオの仕上げ最終段階のようである。カメラマンを2人雇い、その他のセットをアレンジし、灰色の雨を降らし、スクリプトもバンドじゃなく彼が考えたようで、80パーセント完成しているのを見せてもらったが、実際の音楽は別として、ビデオのできにかなりびっくりした。



エリックとアシスタント、ビジネスパートナーが1人海外にいるだけで、実際オフィスには2人で８畳ぐらいの小さな一角で、レンガむき出しの殺風景なオフィスだが、ベランダからは間近でテーブルマウンテンが聳え立ち、必要な機材とそれを操る技術は全てそろっている。韓国からのCM撮影も時折入るようで、いずれ飛躍することを夢見てがんばっている。ワールドカップが近づくにつれもっと忙しくなってほしいものだ。

タイヤのCMを撮影した際、使用されたカスタムメードのホイルが転がっていた。残念ながら彼が今乗っている車には履かせられないらしいが、もっと稼ぎ出したらいい車を買ってこれを履かせるといっていた。南アフリカに無数にある製作会社で韓国語を話せるのは俺だけだと豪語していた。こっちものんきにしてられない、いい刺激になる。

　

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