ワールドカップでジョージにいるときにホストファミリーが忙しかったのでホストの友人であるヴァーナー(Werner)が臨時で僕らを運転して回ってくれた。
何かいろんなことをしているようだが、メインはパラグライダーのインストラクターのようである。10数年前は警察官だった。あまりに物騒なので枕の下にいつも銃を置いて寝ていたと。すごく気さくでフレンドリーなヴァーナーは体中傷だらけ。
20年ほど前、まだヴァーナーが10代でパラグライダーが南アフリカで全く行われていなかったころ通販でヨーロッパからパラグライダーを購入し、誰にも教わらず一人で飛び始め、何度も骨折している。地上50メートル付近で小さな竜巻に突っ込んでパラシュートがクシャッとしぼみ墜落。予備のパラシュートを開く暇なく地面に叩きつけられるが、尻にあったエアバックのおかげで肩脱臼ですむ。
10代のとき、フレームとタイヤだけエンジンなしのバイクを購入。手製のブレーキを作り、バイクを坂の上まで押して友人と二人乗りして坂を急降下。手製のブレーキはすっぽ抜けそのまま直角にガードレールに突き刺さるが二人と無傷。
その後、大型バイクを購入して何度もウイリーの練習をする中、何度も転倒。擦り傷、骨折。今では100キロぐらいからウィリーでき、中央線をウィリーしながらジグザクできるという。ウィリー最高距離は8キロだ!と。ウィリーは自分も少し練習したが、バイクを壊すのと怪我するのが怖いのですぐやめた。ヴァーナー曰く、100キロ以上でウィリーする時、最初は前輪が回っているので遠心力でバイクが安定しウィリーを保ちやすい。問題は前輪が止まってからが難しいと。なるほどと思った。知らなかった。確かに理にかなっている。
バイクを人に売る前日、別れを告げるために、友人にビデオで撮影してもらいながら最後のウィリーを決める。片手でウィリー(どれだけ困難か想像だけできる)を決めながら道路を行きき、ビデオに収めながら別れを告げるが調子に乗りすぎてひっくり返り、100キロ以上で滑走中ケツから着陸しそのまま地面を滑る。しかも、海水パンツとTシャツで走っていた。そのまま、集中治療室へ直行、尻はむごいほどすりむけ、ガーゼ張りまくられる。全てビデオの中に。2日間でとてもじゃないが治療費が払えないので強引に退院。2ヶ月車運転するのが泣きそうにつらかったと。
オフロードバイクで林の中を疾走中、あり塚へ激突。バイクは急停止したが、ヴァーナーはぶっ飛ぶ。そして、ぶっ飛ぶ時に左手がクラッチとハンドルの間に挟まり手首と肘の真ん中あたりで腕は真っ二つ。最後に覚えているのは血まみれで地面に倒れ、左手は肉だけでぶら下がっていたと。一緒に走っていた友人らは血まみれのヴァーナーを担ぎ、首を負傷しているかもとか全く考えることなく、車へ投げ込み、病院へ直行。ヴァーナーが目を覚ましたときは腕はまっすぐになっていた。
何度どこを骨折したか覚えていないと。
「骨折していないのは首だけじゃない?」と自分。
「朝起きると首が痛いので首も骨折したのかも。」とヴァーナー。
一時期体中が痛んだの痛み止めばかり飲んでいたが癖になりだしたのでやめたといっていた。インストラクターの免許を取ったのは勝手に飛び始めて何年も後のことである。
ジョージを発って以来あっていないし、友人というわけではないかもしれないが、アウトドアが好きだし、気さくだし気は会った。
「ケープタウンにパラグライディングしに来ることがあったら連絡するよ。ライオンズヘッドにいこう。タンデムに乗せてやるよ!」
今は、プロで金取っているし、何度も骨折しながら自力で学んでいるのでおそらく腕はすごいんだろうが、少々不安。
稀に(でも非常に稀ではない)ヴァーナーのような人種はいる。、どこにでもいるんじゃないでしょうか。とにかく、怖いもの知らずなのか、懲りないのか、痛みを感じないのか。普通一度痛い目にあると、次回は自己防衛で用心するもんだと思うが、ヴァーナーのような人は思考が違う。女の子の前でいいとこ見せようとしてしまうのはどうしても起こりえるものだけど、彼はひとりでもやる。アドレナリン中毒といってたけど、まさしくその通りなんだろうなと思った。それと注意欠陥症の気(自分含む)があるのだろう。退屈させない人ではある。
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何かいろんなことをしているようだが、メインはパラグライダーのインストラクターのようである。10数年前は警察官だった。あまりに物騒なので枕の下にいつも銃を置いて寝ていたと。すごく気さくでフレンドリーなヴァーナーは体中傷だらけ。
20年ほど前、まだヴァーナーが10代でパラグライダーが南アフリカで全く行われていなかったころ通販でヨーロッパからパラグライダーを購入し、誰にも教わらず一人で飛び始め、何度も骨折している。地上50メートル付近で小さな竜巻に突っ込んでパラシュートがクシャッとしぼみ墜落。予備のパラシュートを開く暇なく地面に叩きつけられるが、尻にあったエアバックのおかげで肩脱臼ですむ。
10代のとき、フレームとタイヤだけエンジンなしのバイクを購入。手製のブレーキを作り、バイクを坂の上まで押して友人と二人乗りして坂を急降下。手製のブレーキはすっぽ抜けそのまま直角にガードレールに突き刺さるが二人と無傷。
その後、大型バイクを購入して何度もウイリーの練習をする中、何度も転倒。擦り傷、骨折。今では100キロぐらいからウィリーでき、中央線をウィリーしながらジグザクできるという。ウィリー最高距離は8キロだ!と。ウィリーは自分も少し練習したが、バイクを壊すのと怪我するのが怖いのですぐやめた。ヴァーナー曰く、100キロ以上でウィリーする時、最初は前輪が回っているので遠心力でバイクが安定しウィリーを保ちやすい。問題は前輪が止まってからが難しいと。なるほどと思った。知らなかった。確かに理にかなっている。
バイクを人に売る前日、別れを告げるために、友人にビデオで撮影してもらいながら最後のウィリーを決める。片手でウィリー(どれだけ困難か想像だけできる)を決めながら道路を行きき、ビデオに収めながら別れを告げるが調子に乗りすぎてひっくり返り、100キロ以上で滑走中ケツから着陸しそのまま地面を滑る。しかも、海水パンツとTシャツで走っていた。そのまま、集中治療室へ直行、尻はむごいほどすりむけ、ガーゼ張りまくられる。全てビデオの中に。2日間でとてもじゃないが治療費が払えないので強引に退院。2ヶ月車運転するのが泣きそうにつらかったと。
オフロードバイクで林の中を疾走中、あり塚へ激突。バイクは急停止したが、ヴァーナーはぶっ飛ぶ。そして、ぶっ飛ぶ時に左手がクラッチとハンドルの間に挟まり手首と肘の真ん中あたりで腕は真っ二つ。最後に覚えているのは血まみれで地面に倒れ、左手は肉だけでぶら下がっていたと。一緒に走っていた友人らは血まみれのヴァーナーを担ぎ、首を負傷しているかもとか全く考えることなく、車へ投げ込み、病院へ直行。ヴァーナーが目を覚ましたときは腕はまっすぐになっていた。
何度どこを骨折したか覚えていないと。
「骨折していないのは首だけじゃない?」と自分。
「朝起きると首が痛いので首も骨折したのかも。」とヴァーナー。
一時期体中が痛んだの痛み止めばかり飲んでいたが癖になりだしたのでやめたといっていた。インストラクターの免許を取ったのは勝手に飛び始めて何年も後のことである。
ジョージを発って以来あっていないし、友人というわけではないかもしれないが、アウトドアが好きだし、気さくだし気は会った。
「ケープタウンにパラグライディングしに来ることがあったら連絡するよ。ライオンズヘッドにいこう。タンデムに乗せてやるよ!」
今は、プロで金取っているし、何度も骨折しながら自力で学んでいるのでおそらく腕はすごいんだろうが、少々不安。
稀に(でも非常に稀ではない)ヴァーナーのような人種はいる。、どこにでもいるんじゃないでしょうか。とにかく、怖いもの知らずなのか、懲りないのか、痛みを感じないのか。普通一度痛い目にあると、次回は自己防衛で用心するもんだと思うが、ヴァーナーのような人は思考が違う。女の子の前でいいとこ見せようとしてしまうのはどうしても起こりえるものだけど、彼はひとりでもやる。アドレナリン中毒といってたけど、まさしくその通りなんだろうなと思った。それと注意欠陥症の気(自分含む)があるのだろう。退屈させない人ではある。
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ビビリの私には考えられないっす・・・
一緒にパラグライダーするときは、くれぐれも気をつけてね~。って、プロのインストラクターなんだから心配はないのかな。