Al

Al(アル)がバイトしていたキャンプスベイのパスタ屋が改装中でが僕の近所にあるショッピングモールの支店で働いているのでたまにアルの仕事前にコーヒーを飲む。アルは9年前にあった時と全くかわっていない。いろんなアイデアを持っているし、いい意味で楽観的であり、人ごみに流され周りが変わっていく中、彼はいつもでも19のままであり、僕もそういった気持ちは忘れずにいたいなと思う。

19のままといっても、19の時、12歳のように行動していたが。。アルは貯金をウェブサイト(まだ完成していないのでリンクは後に)、彼のブランドのトレードマーク代、ｔシャツ印刷機などに投資し、僕以上に貧乏である。やっとちょっと貯金しだしたという彼が見せてくれた金は20ランド。。ipodとラップトップを質にいれた。



この前、チャップマンズピーク・ドライブに、アル、ダニエル(アルの弟、何人か兄弟、姉妹がいるようだが、親が違うのでアルもよく覚えていない)、リリー(ダニエルの彼女)といった。チャップマンズピークドライブは落石のためずっと閉鎖されていて、いつになったら再開するんだといっても市はいつもうやむやに答えていており、あんなきれいな場所がワールドカップ中、閉鎖していたら残念なことだといわれていたが、ちょっと前にいきなり再開した。また、落石で閉鎖するかわからないが。アルは半分も行かない途中までいって戻ってくるからとしつこく交渉し、通行料払わずにすんだ。

ここに、地元民しか知らない、洞窟があり、そこから海が見下ろせる。そこに、ジャンベと呼ばれるアフリカンドラムを持っていきアルにレッスンを受けた。アルは前からドラムをやっていたのでリズム感があるし、西アフリカ、東アフリカのリズムも知っている。簡単な楽器とは言わないが、弦楽器に比べると簡単そうだし、何しろあの士気高揚させる音、夜、炎を囲み、踊るイメージが大好きだ。この洞窟でいくらたたいても誰の近所迷惑にはならないし、自然のみが耳を傾ける。アルはサーフィンもうまく、金がたまったらモロッコにサーフィンにいこうぜという彼のボードはフィンが欠け、穴があいていて向こう側が見える。


ドラムで陶酔するアル。

洞窟には海から巻き上がる風が吹き上げていた。リリーのスカートが巻き上がり、「キャー、見ちゃだめー！」と。はは！と僕はただ微笑んだいた。ダニエルは今、UCTで英文科を専攻しており、卒業したら海外で英語を教え、旅したいといっていたので日本で英語を教えることを話していたらすごく興味津々だった。




アルがドラムで、ダニエルがギターでセッションし、リリーはその横にちょこんと座り、聴いていた。チャップマンズピークドライブはかなり高く、海がはるか眼下に見えた。海面に強い風によってできた小さな竜巻によって水が巻き上げられたり、色が変わったり、太陽が反射したりととても美しかった。



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僕のジャンベドラムでセネガル製。マリ製、アイボリコースト製もよし。