毎日新型コロナウイルスのニュースで感染者は日毎に増えるばかり。
新型コロナ対策で緊急事態宣言の真っただ中にいて日本経済は停止寸前の状態。
先日、4/9に放送されたNHKスペシャルの中で気になるグラフがあったので見直してみた。
これは片対数グラフだが、各国の感染の勢いを表したグラフで赤い部分はオーバーシュート域。
これはとても興味深いグラフ。
4/9の時点でそのままグラフを延長すると、5月の連休明けには数万人の感染者になる。
これは現状の対策をずっと続けてもそんな数になるというもので、もっと強い対策が必要。
中国は抑え込むのに都市を封鎖した。
韓国はPCR検査を徹底した。
これによって症状のない人の感染を見つけて隔離することが出来る。
SARSやMARSで多くの死者をだしたシンガポールや韓国はその経験から大規模な検査体制を整えていた。
日本は検査体制も充分に整備されておらず直ちにPCR検査の数を増やすのは困難だった。
さらに医療体制も盤石とは言えない。
日本は中国のように都市封鎖も出来ないし、シンガポールや韓国のようにPCR検査も出来ない。
オーバーシュートさせない為に日本の戦略は数理モデルを踏まえたクラスター対策。
今だったらまだ何とか間に合う方策で、これは外国にない日本独特のもの。
新型コロナウイルスの感染要因は密閉、密集、密接の3蜜。
最悪のシナリオはクラスターが連鎖して感染爆発が起きること。
それを防ぐにはクラスターを追跡して、いち早く監視か下に置き感染の連鎖を断ち切らないといけない。
クラスターを見つけたらすぐに専門家を派遣して潰す。
新たに感染する人数と20%の接触減でのシュミレーション。
これではわずかに遅れる程度でほとんど意味をなさない。
これはいろんなところで使われたグラフ。
80%の接触減では急激に減少出来る。
しかしこれは都市封鎖レベルらしい。
緊急次第宣言で東京都は3月末から週末外出自粛要請を開始した。
しかし先週の土日の主要都市の人の接触減は60%程度で80%にはまだまだ遠い。
日本で最初に新型コロナウイルスの感染が認められてから2か月半。
独自の戦略でウイルスを退治してきた日本はさらなる危機に直面しようとしている。
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