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高額すぎるロングボウ・アパッチ

2006-07-02 21:52:43 | ニュース関連
冷戦の遺物 値段は青天井 陸自戦闘ヘリ来年度はいくら? (東京新聞)
【この夏、防衛庁が決める来年度防衛予算の概算要求で、陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターがいくらになるか注目されている。年々価格が高騰し、本年度予算では一機約百五億円と「世界一高い戦闘機」といわれたF2支援戦闘機(約百二十億円)に肉薄したからだ。「何機もの戦闘ヘリが必要なのか」との声も庁内で浮上している】
【問題は価格だった。AH1Sが一機約三十億円だったのに対し、AH64Dの予定価格は倍の約六十億円。当時を知る陸自幹部は「高性能を理由に選択し、価格には目をつむった」と振り返る。
 さらに、調達が開始された〇二年度こそ、一機約六十五億円と予定額に近かったものの、翌〇三年度は約七十四億円に高騰。〇五年度は約八十一億円となり、〇六年度は約百五億円とついに百億円を超えた】
【そもそも戦闘ヘリは旧ソ連の戦車による侵攻に備えた冷戦の遺物とされる。防衛庁幹部は「装備の効率化・合理化が求められる中で、例外扱いはしない」と次期中期防で調達数を減らすことを示唆。陸自には「より低価格な別機種を検討すべきだ」との声もあるが、調達開始からわずか五年でほころびが出た機種選定の責任を問う声はない】

 『責任を問う声』と言われても、価格の高騰が何処まで予測できたかが問題だろうな。予測はしていたが選定すれば何とでもなるという、確信犯的な考えが関係者にあったとすれば、当然責任問題が浮上してくるだろう。ただ、確信犯的な部分があったとしても、精々1.5倍程度で100億を越す価格になるとは考えてなかっただろうな。
 しかし、ライセンス生産のロングボウ・アパッチは1機105億か・・・導入当時のF-15Jイーグルが確か1機約100億と言われていたんだよな。物価の変動とか色々あるから単純に比較する訳にはいかないだろうが、主力戦闘機並みの高価格の戦闘ヘリコプターというのは確かに拙いだろうな。それに『冷戦の遺物』とまでは言わないが、携行対空ミサイルの発達と拡散によって、アパッチが登場した頃よりは撃墜される可能性が高くなっているのも事実だから、この超高額な戦闘ヘリコプターの配備は見直す必要があるだろうな。どんなに高性能な兵器でも、数を揃えなきゃ役に立つ可能性が低いんだからさ。
 まあ、調達数を減らされるよりはAH-64Dを諦めて、別機種で数を揃えるべきだろうけど、問題は今から何を選ぶかだな。候補としては選定でAH-64Dに敗れたAH-1Zか、ユーロコプタータイガーといった所だろうけど、どうせならOH-1を改修して戦闘ヘリコプターにしたら?現在のOH-1の三倍の価格になっても、03年度のAH-64D調達価格と同程度なんだからさ。


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