最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

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●思春期前夜

2009-01-24 16:47:31 | Weblog
●思春期前夜

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今は廃線となった、美濃町線。
かつては岐阜市と美濃市をつないでいた。
その美濃町線の美濃駅は、小さな展示館になっている。
私とワイフは、バスを待つ間、その展示館に入ってみた。
そこにB紙大の看板があって、こう書いてあった。

『チンチン・ビール電車』と。

昔は、美濃町線のことを、このあたりの人たちは、
「チンチン電車」と呼んでいた。
親しみをこめて、そう呼んでいた。
走るとき、そのつど、うしろにいた車掌が、
ひもを引いて、チンチンと小さな鐘を叩いた。
それで「チンチン電車」となった。

しかしどういうわけか、私は、その文句にひかれた。
「チンチン・ビール電車ねエ~」と。
デジカメで、写真にも撮った。
たぶん、電車の中でビールが楽しめるようにしたのだろう。
文字の背景には、ビールのジョッキが、描かれていた。

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●「ノ・ビール電車」

一方、私が今住んでいる浜松市のほうでは、「チンチン」というのは、
チンチン。
男性のあれをさす。

で、昨日、その話を子どもたち(小5、6児)にした。
が、子どもたちは私の話を信じなかった。
それでデジカメの写真を見せてやった。
子どもたちは、それを見て、ゲラゲラと笑った。
が、それはそれ。

ここからは、少し話が、回りくどくなる。
少しがまんして読んでほしい。

そのクラスに、ズバ抜けて聡明な女の子がいる。
小学6年生の子どもである。
学校でもトップというが、実力はそれ以上。
容姿も美しく、いわゆる「モデル系」というタイプ。
静かにしていれば、ブンブンと男たちが群がる。
そんなタイプの女の子である。

が、ひとつだけ、欠点がある。
男勝(まさ)りの女の子で、どこからどう見ても、
男の子ぽい。
女の子らしくない。
「おてんば」という言葉に入りきれないほどの、おてんば。
口の利(き)き方も、男。
態度も、男。
雰囲気も、男。
そのくせ自分が男に扱われると、猛烈に反発する。
名前を、SKさんとしておく。

だからいつもほかの男のたちにからかわれる。
去年の終わりにも、ある男の子が、SKさんにこう言った。
「お前なア、もう少し男の子らしくしろよ」と。
これを聞いて、SKさんは、その男の子に飛びかかっていった。

で、昨日も、同じ男の子が、SKさんにこう言った。
「お前なア、もう少し、女の子らしく笑えよ」と。

……ということで、昨日の会話になった。

A男「お前、本当に、女か?」
SK「女の子だよオ~。ほら、ちゃんと、ピンクのセーターを着てるでしょ」
B男「ピンクだからといって、女の子とはかぎらないよ」
SK「ピンクは、女の子の色なの」
A男「ぼくのパンツは、ピンクだよ」

SK「ゲーッ、キモイ(気持ち悪い)。あんたのパンツ、ピンク?」
A男「ピンク色に近い、ピンク」
SK「何、それ?」
私 「そうだ。ぼくも、この前まで、赤いパンツをはいていた」
SK「ゲーッ、もっとキモイ」

B男「お前なア、女の子なんだろ。だったら、もっと女の子らしくしたら?」
SK「どうすればいいのさア?」
B男「笑い方を変えるとかさア……」
SK「どう笑えばいいのヨ~」
B男「ホホホとか、フフフとか、いろいろあるじゃん」

SK「それこそ、キモイ」
C男「お前って、本当に、女かア?」
SK「女の子だってばあ……」
C男「じゃあ、証拠見せろよ」
SK「エッチ、どスケベ、変態! あんたは変態よ」

そのとき、先ほどの「チンチン電車」の話に戻った。

私「チンチン・ビール電車に、『ノ』を入れたら、たいへんなことになる」
男児たち、即座に、ゲラゲラ笑い出す。
「ノ・ビールだってエ、ハハハ」と。
ひっくり返って笑っているのもいた。

それを見て、SKさん、きょとんとするばかり。
SK「どうして、みな笑うの」
A男「ノ・ビールって、おかしくねエのか?」
SK「ゼンゼン……?」
B男「チンチン・ノ・ビール電車って、聞いて、おかしくねエのか?」
SK「どうして、それがおかしいのよオ?」

C男「あのなア、お前って、バカかア?」
SK「バカじゃ、ないわよ」
B男「だからさあ、ハハハ」
私 「あのなア、みんな、笑わないということが、SKさんが女の子という
証拠だ」
男児「そうだ、そうだ。やっぱり、お前は、女だ」

SK「どうして笑わないと、女の子なの?」
みな、さらに腹をかかえて笑い出す。
私 「つづきは、お母さんに聞いてこい」
SK「お母さんなら、わかるの?」
私 「たぶん、ね、ハハハ」と。

A男「でもさあ、先生、どうしてお母さんなら、わかるのよオ?」
私 「それも、お母さんに聞けばいい。ちゃんと話してくれるから」
A男「そうかなあ……」
B男「うちのママだって、笑わないと思うよ」
私 「どうかなア……? ぼくにはわからないが、聞くだけ、聞いてみればいい」

たまたまそこへワイフがやってきた。

簡単に説明すると、ワイフもハハハと笑った。

A男「アッ、先生の奥さんも笑った……!」
SK「奥さん、どうしておかしいの?」
B男「先生の奥さんって、変態かア?」
ワイフ「おかしいわねエ……」
SK「ホント? どこがおかしいの?」と。

思春期前夜の子どもたちというのは、ざっと言えば、こういう状態。
こうして性的興味をふくらませながら、思春期へと突入していく。

私も久しぶりに大声で笑って、気分がすっきりした。
2009年1月23日、金曜日記。


Hiroshi Hayashi++++++++JAN. 09++++++++++++はやし浩司

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